2020/01/02 のログ
セイン=ディバン > 「ほどほどにしといてくれや」

知人には手を出したくないからなぁ、と苦笑する男。
イザというときには、知人相手でも冷たくなれる男だ。

「ま、あと懸念点は。オレぁイロイロと知識を持ちすぎているってのもある。
 ……ぶっちゃけ、コイツが最近イロイロと吸収してきてるのって、オレの影響もあるからなぁ」

何よりも誰よりも、オレとコイツがそういうズルを嫌うのだ、と。
男特有の面倒な理屈をこねる男であった。

「最近会ってないみたいだけどな。
 ……いや~、お前さん、コイツにいろいろと仕掛けてるだろ?
 そのせいで、コイツ急成長しまくりなのよ?」

魔王クラスと肌を重ねすぎているが為に、セインという人間の潜在能力は人間のそれを超越し始めているのだ、と言う男。

「ま、とりあえずは。お前さんがコイツに危害を加えようとしてないってのは信頼してるからよ。
 適度に遊んでやってくれや」

男は、そう言うとテーブルに金貨を置いて、席から立ち上がる。

「……ま、きっとオレはキミとは肌を重ねないだろうけど。
 もしもそんなことになったら、せいぜいサービスしてくれやぁ」

ククッ、と笑いつつ、男は店を後にする。
次にこの男が現れるのは、いつになるのか……。
それは、まったくの不明であって……。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からハーティリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/酒場」にカインさんが現れました。
カイン > 騒々しい声の響く貧民地区の酒場の扉を押し開けて、男が一人店内に足を踏み入れる。
稀に興味を惹かれるものもいた様子だが、大半の意識が喧騒に飲まれる中、
躊躇うこと無く人気の薄いカウンターの端に陣取ると先程まで外を賑わせていた外套をカウンターの端に引っ掛け。

「新年早々ってのに酒飲みに来る連中が多いもんだな。――マスター、たまには一番いいヤツを一つ頼むよ」

普段は躊躇うこと無く安酒を注文するところだが、
やたらと奮発した様子で上等な酒を注文してみせる。
まったくもって周りの人間のことを言えない言動であった。

「ま、たまの騒げる日なんだからそれくらいは皆するか。
 年明けを祝うってのはどこの場所でも変わらんね」

いろいろな場所を旅した記憶はあるのだが、
年明けにやることは以外にどこでも大差のある記憶がない。
すなわち大体いい大人が酒宴に興じて休みに便乗して潰れてる光景、なのだが。
その光景に加わる積りはないが、運ばれてきた酒を手に一口それを煽ってなんとなし酒場の中を見回し肩をすくめる。
案の定、もうすでに出来上がってるか潰れてる輩が数多い。

カイン > 「んー、やっぱこの季節は良い酒が出回るのが良いことだ。
 酒造も特別な酒作るみたいだからなあ」

煽った瞬間いつもと違うと解るほどの上質さ。
上機嫌に笑いながら酒を煽りながら緩やかにと息を吐くと、
そのままもう一口重ねて飲みながらゆっくりと目を細める。
今のうちにと酒のお替りを注文しながら見るとなしに見る店内の様子。

「…毎度のことだが、女っ気無いことだけが問題だな」

それこそ華として女性を雇っている酒場など数多いが、
残念ながらこの店はそうではない。
ジロリと店主から一瞥されれば、肩をすくめる事でごまかしにかかり。