2019/08/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にヴィルアさんが現れました。
ヴィルア > 周りの見えないところに護衛をつけ、貧民地区を歩く青年貴族。

すでに日は暮れ、彼も仕事がひと段落したところで、この地区に寄って本邸に帰ろうとしていた。

ここには、彼好みの…濁った目の少年少女。あるいは闇に潜んでいる珍しいモノ、が多く見られると報告が度々上がってくるからだ。

(とは言っても、それほど上手くいかないのが世の常ですけどね。…希望を持つくらいはいいでしょう。)

くすりと笑いながら…好みのものを探して、仕立てのいい貴族服をなびかせ、淀んだ空気の地区を歩いている。

ヴィルア > やはり、漫然と歩いていても望みのものは見つからない。
まだ本邸に帰り、眠る時間には早いと体内時計で判断して。

「……」

ついてこい、という軽いジェスチャーの後、更に奥まった裏路地へ入っていく。
浮浪者やゴミが散乱しているが…特に気にせず。
こんな中にある、一粒の…今はまだその価値を知らない宝石を、彼は探しているのだ。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からヴィルアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアゲハさんが現れました。
アゲハ >  
「おはなー、お花は、いりませんかー」

いつも通りといえば、いつも通り。
そう、たまーにくる花屋が籠を持って、商売に。

「お花は、いかがでしょうかー?」

百合、薔薇、たんぽぽの三種類をかごに詰めて。

今日もゆっくりと、日傘をさして。歩いていく

アゲハ >  
「一輪2ゴルド、2ゴルドですよー」

よってくる人影はない――から。適当な段差に腰掛ける。
暑い……
汗が滲み、その汗が辺りに気化して漂えば。

甘い甘い、甘い香りが、する――

「お花はいかがですか―、薔薇、たんぽぽ、百合。お見舞いやプレゼントに、どうでしょうかー?」

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にマヌエラさんが現れました。
マヌエラ >  夏日の空気の中、しゃらしゃらと。金属の擦れ合う音を鳴らしながら歩み来る女が一人。
 魔術師然とした厚着だが、汗を掻いた様子はなく。

「――まあ。暑い中、一生懸命ですね」

 声をかけた。

「素敵な香りがします……お嬢さんのお花のお蔭でしょうか?
 おひとつ、いただけますか?」

 柔和な笑顔で、注文を。

アゲハ >  
「はえ?」

声をかけられた。
今まで誰も声をかけてこなかったから、不意打ち。
まさか座り込んでいるときに来るとは――
だから、変な声が出てしまって

「あ、はいっ。えっとどれにしましょうっ」

慌てて取り繕うように、ゲージの籠を前に。
見やすいようにして――

「どれでも、一輪2ゴルド、ですっ」

マヌエラ >  慌てた様子も愛らしく感じ、くすっと微笑む。

「落ち着いてくださいな、花屋さん」

 声をかけながら籠に目を落とし――

「あらあら、まあまあ。
 可愛らしいお花たちですね。
 お嬢さんが、お育てになったのですか?」

 目を輝かせて、貧民地区の清涼剤めいた穏やかな彩りを見回した。

「やはり華やかなお花にしましょう。
 薔薇を一凛……お願いできます? この、真っ赤なものを」

アゲハ >  
「うえ、ええっと、あっと。落ち着いてますよ。落ち着いてます、はい」

顔を手でもみながら。ふーっと息を吐いて。

「はい、御主人様にスペースを借りて、育てました」

落ち着いた、接客。ゆっくりと、注文のあった薔薇を抜いて。

「ありがとうございますっ。リボンとかつけますか? プレゼント用とか?」