2019/07/15 のログ
カイン > 「後は気温の変化がもうちょっと朝夜で少なくなるといいんだがな。
 ないものねだりをしても仕方ないとはいえ、
 こんなときばかりは器用に魔法を使える奴らを羨ましくも感じるな」

世の中自由自在に温度を操って自分の過ごしやすい環境を作り出す輩などもいると聞く。
残念ながらそんな小器用な真似は自分自身には到底できそうにないのだが。
その代わりにと渡されたエールを手に取り軽く煽れば体の冷えていく感覚に人心地つき、
酒場の中を見回すと遅くまで飲んで潰れている者、一人で静かに飲むものなど客の様子は様々。
時折新しい客も訪れる様子に皆元気な物だと肩を揺らす。

カイン > 「…ん。酒もそろそろ潮時かね」

ふと気が付けば随分と夜が更けた気配がする。
人波よりも随分と頑丈な体を持っている自負はあるが、
かといってほかの全ての部分が人間以上かといえばそんなこともない。
悪酔いしない程度に終わらせようかと緩く息を吐いて考えながら、
立ち上がってその場を後にしていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/酒場」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にガラティルさんが現れました。
ガラティル > 夜の静寂に、時折怒号が響く貧民地区の裏路地。
そこに、夜にも関わらず露店を出すフードを被った姿。

汚れた地面に、同じく薄汚れた布を引いて、看板の一つも掲げていない。

けれど、そこにあるのは、新鮮な獣肉、風邪によく効くとされる薬草、あまり市場に出回らない魔物の毛皮。
どれも貧民地区では中々見つけられないものだ。
それらが…通常よりもかなり安い値段で売られている。

「――――…」

店主はモノを言わず、ただ…その商品を見に来る客を、待っている。