2019/06/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にカーレルさんが現れました。
カーレル > 1つ大きな仕事を終え結構な額の依頼料が懐に入り込んだ
…が、滞納した家賃や飲食店のツケ、愛猫の餌代、その他諸々、結局懐に残ったのは大した額ではなく
豪勢な食事でもしよう、と家を出たが、金貨の詰まった革袋は支払いに次第に軽くなっていき、
結局、行きつけの酒場で普段と何ら変わることのない食事をしているのだった

「働けども、働けども、暮らしぶりは変わらず…
 使用人、顎で使って豪邸に住んでる連中は悪事に手を染めているとしか思えん…」

木匙に掬った豆の煮込みをあんぐり、と放り込む
これは、これでイケるのだが、なんだったらもう少し珍しいものを口にしたかった
皿に残った煮込みを木匙で丁寧に欠片も残さず集めて、口に運べば、それを安酒で一気に流し込む

食事を終えて、ふう、と息を吐けば店主に酒のおかわりを注文する
酒は対して好きではないけれど、酒場で酒を注文しないというのも間抜けに見られる
無色透明、なんだったら水で薄められているような酒が出されれば、それをぐびり、と一口やった
店の方も、降嫁特需とは無縁のようで、ガランとしている

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にハーティリアさんが現れました。
ハーティリア > そんながらんとした店の扉をカラン、と鳴らして中に入ってくるのは、一見色白の美女に見える風体の誰か。

「よっと……ありゃ、相変わらず閑古鳥だねぃ。」

うるせぇ、と店主に文句を言われながらもケラケラ笑いながら、ひらりと手を振れば、温かい肉料理とホットミルク、なぞと注文をつけて、目についた席……先客の男の2つほど隣で。

「……おや、この店に先客とは、珍しい。ごきげんよう。」

席についてからカーレルの姿に気づいたのか、キョトンと、面食らったような顔で挨拶と共に店主の心にチクチク刺さる言葉を投げはなった。

カーレル > 風味に乏しい酒は水を飲んでいるのだか、酒を飲んでいるのだかよく判らなくなってくる
さらに酒精に酔う事ができない身であるから尚の事であった
これであれば、水でも頼めばよいだろうと思われそうだが、まあ気分的な問題もある
豆の煮込みに付随してきた小さな黒パンをちぎりながら、口に運んでいれば扉が開かれる音がして
特に気にするでもなかったけれど、声を掛けられれば礼儀としてそちらに意識と視線とを向けた

「ごきげんよう、この店に女性とは珍しい」

貧民地区のそれも静かな通りにある店だ
当然、治安は悪く人通りも少ない…女性が1人でやってくるのは珍しいように思う
こんな店に集まるのは大抵、食い詰めた冒険者か、チンピラか、といったところであろう

ハーティリア > 「はっは、そうかい。まあ俺はちょくちょく来るけども。」

見た目に反して割とぶっきらぼうな口調で言ってのけながらも、注文は終わっているので来るのをのんびりと待つ次第。

「まあ、ここより美味い店は掃いて捨てるほどあるけども……ここより良い店だと対して面白い事がおきなくてねぇ。」

ナンパしかり、カツアゲしかり、退屈そうに長く淡い茶色の髪を指で梳きながら呟けば、店主がものっすごいしかめっ面をしている。
追い出されないのは、単純に金払いが良いからだ。
高いものを頼み、食べて、ちゃんと金を払うというだけの話だが。

「そういうお前さんも、なんでまたこの店に?…金欠?」

直球勝負といわんばかりに、小首をかくんと傾げて問いかける。

カーレル > 「よくもまあこんな店に…大して旨くもないし、酒だって…」

決して味が悪いわけではないが、金を出してまで食べる価値があるかと言えば…
単身者や冒険者向け…というか、なんというか。食事に重きを置かない人物なら文句もないのだろうが
彼女に負けじ劣らず、店主の前で堂々と毒を吐くのである。豆の煮込みをおかわりした口でそんな事を言ってのける

「その点には同意するね………はぁ、面白い事、と言うと?」

ナンパにカツアゲ、喧嘩…そんな言葉が彼女の口から伝わってくれば、面白いかそれ、と苦笑を浮かべる
食事というのは友人たちと卓を囲んで、だとか…お喋りを共にだとか…
そういう事なら理解出来ないこともないのだが

「偶には不味い料理を食いたい日もあるさ
 確かに美味くはないが、何ていうか、癖になるじゃあないけどさ…」

金が無い、といえばそうとも言える
ただ、普段がそれ程、裕福というわけでもないから、彼女の指摘は半分正解で半分不正解とも言える
この店の料理は時折、食べたくなるというか、変な言い方だが不味さを楽しみたかったのだ、なんて付け加えた

ハーティリア > 「まあ、ここの店主さん、腕は悪くないんだけどねぇ。なんていうか、調味料にお金回す余裕ないだけで。」

だから、お金をある程度以上積めば、普通に美味しい、と呼べるだけの飯が出てくるのがその証拠か。
そんなことを口にする程度には、料理に関して詳しいのだろう。

「ん~?面白いというか、厄介事?……ほのぼのしたければ他に行けば良いだろ?
なぁんかこう、キナ臭い事や面白い事ないかなぁってときは、ここ来るんだよ。
閑古鳥過ぎて割と外れるけど。あとは、男でもひっかけたり?」

くっくっ、と喉を鳴らすように笑みを浮かべて目を細め、そんなことを言ってのける。
そして、彼によって付け加えられた言葉にはなるほど、と頷いて。

「食べ慣れた味が恋しくなる、ってのはあるだろうねぇ。俺だと……自分で作った飯になりそうだなぁ、それ。」

カーレル > 「調味料、ねえ…それだけじゃあ、ないと思うんだけど…」

店内を見渡しながらそんな風に漏らす
相変わらず客の姿は少なく、調味料の他にも原因はあるのではないだろうか、と思えてくる
立地であったりとか、衛生面であったりとか…しかし、この店が潰れた所でさしたる問題もない

続く彼女の言葉を聞きながらちびちび、と安酒で唇を濡らす
ボソボソとする黒パンをちぎりながらツマミにするより、彼女の横顔を肴にしたほうが余程、酒が美味いと思える
…酒なんだか水なんだか判らないような酒だし、自分は一切、酒に酔えないからどうだって良い、
と言ってしまえばその通りだが、やっぱり気分の問題で

「こんなに流行ってないんじゃあ、キナくさいも厄介事もあるまいなあ、一番の問題事は店が潰れそうってな位で…
 …こんな酒場で食事したり酒のんだりしてる連中に、ひっかけ甲斐のありそうな男も見当たらんが…」

くぴ、と酒盃を傾ければ杯が空く
同じものをおかわり、と追加して出てきた酒盃にまた口を付けて

「…自分で作りゃ材料も調味料も好きにできるしな…ただ、面倒だろうけど」

自分も独り身であるからある程度の自炊はする
とはいえ、彼女ほど食べ慣れる、という事もないし、恋しいと感じることもなかった

ハーティリア > 「まあ、良いのは料理の腕と威勢だけだしなぁ。」

オイコラァ!とカウンターの向こうで店主が何か喚いて居るが知らない振り。
届いた鳥モモ肉の塩焼きに、ホットミルクがやってくると…むしゃぁっ、と足を手に持ち、豪快に噛みちぎる。
一応、顔やスタイルは美女といって差し支えないだけない、やることの大雑把さがいやにアンバランスで。

「そうなんだよなぁ…むしろ、この国って上の方がよっぽどキナ臭いしなぁ、はぁ……面白いことねぇもんかねぇ。
 なぁ、なんかなぁい?」

と、ミルクをゴク、と飲み下してだらりと突っ伏すと……顔だけそちらに向けて、強請るように尋ねる始末。

「そうそう、まぁ、人に作ってばっかりだったから、食べ慣れたっていうより、味見しなれた、って方が正しいけども。」

カーレル > カウンターの向こうから聞こえてくる怒鳴り声もどこ吹く風
指摘されて頭にくるのは図星だからだろ…とか、思いながら彼女の容姿に似合わぬ食べっぷりを眺める
自分の飼っている愛猫のほうが余程、品があるように思えた

「一見、平和そうで政情不安だからな…この国…
 お偉方のきな臭い事情になんて、俺は巻き込まれたくはないけど…そうそうないよ、あったら俺が飯の種にしてる」

ミルクで酔うこともないだろうが、ぐで、と突っ伏す彼女
鶏肉にかぶりついたり、突っ伏してみたり、割と賑やかな女だな、と観察するようなぼんやりしているような視線を向け

「…へぇ、料理人でもしてるのかい?それこそお偉方の使用人だったり…?」

どうやら料理には一家言ありそうな様子
先程も調味料が云々、と口にしていた事から何処かの貴族に仕える料理人かなにかなのかも知れないなんて予想した
それにしては、トラブルに顔を突っ込みたがったり、妙な部分もあるけれども