2019/06/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルルーサさんが現れました。
■ルルーサ > 「……は、っ………はー…………っ」
旅から帰ってきて、すっかり彼女は弱っていた。
何があったのかはっきりと思い出せないが、ただひたすらに桃色の靄がかかって、記憶が混濁している。
今日も酒場で浴びるように飲んで、声をかけてきた男を睨みつけ、跳ねのけ、外に出てきたところ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルリアさんが現れました。
■ルルーサ > なんだか、とても、気持ちいいことをされたような………。
ぞくり、と震えてその胸を抱きしめる。
「………何もなかった、何もなかったのよね。」
ふう、と吐息をつきながら、首を横に振る。
飲んでも飲んでも、あまり酔えない自分がいることがわかる。
■ルリア > 「きゃっ。
あらぁ、ごめんなさぁい。
大丈夫だったかしら?」
派手で薄手なドレスを着た、一見娼婦のようにも見える女がぶつかる。
頭を下げるとルルーサの顔を覗き込み。
「ちょっと、あなた酷い顔色だけどどうしたの?
深酒にしてもちょっと危ないんじゃあなぁい?」
などと、見た目の割に親切そうに心配する声を出してその背を支えるように近づき。
■ルルーサ > 「っと…」
どすん、とぶつかられて、僅かによろめく。
相手の声に、目を少しだけ細めて。
「大丈夫、大丈夫。……こう見えても冒険者でね。
ちょっと………あまりよくない夢を見ただけさ。
今日はゆっくり眠りたくて、ね」
支えられれば、ありがとう、と僅かに微笑みを見せて。
■ルリア > ぶつかったのは偶然ではない。
見かけたのはたまたまだが、気丈そうでスタイルのいい女戦士はルリアの大好物。
それに実際、妙に消耗しているようでつけいる隙もありそうで。
「いくら冒険者でもふらふらじゃあないの。
こんなの放っておけないわ。
せめて宿か、家まで送らせてちょうだい」
親切な通りすがりを装いながら、二人きりになれるタイミングかひとけのないところへ誘い込む算段を立てる。
防具越しだが、近くで見ればよく分かる美味しそうな体つき。
凛々しい顔立ちが恥辱と快楽で歪むところも想像すると邪な欲望が滾ってくる。
「ほら、遠慮なんてしないでね?
これも何かの縁だから」
ポーカーフェイスで邪悪な思惑を覆うなどお手の物。
少し強引なお節介焼きを装い、牙をむくタイミングを伺う。
流石にここで攫っていくのは目撃者が多すぎて目立ってしまう。
■ルルーサ > 「………なんだか、悪いな。」
小さく苦笑を浮かべながら、頭を横に振る。
本当に弱っているのか、あっさりとその言葉に乗って。
「私の宿は、あっちの地区にあるから。」
穏やかな表情で先導しつつ、あっぱりふら、ふら、っと足元がおぼつかない。
ふー、……っと吐息をつくのは、やけに艶っぽく。
先日たっぷり虐められてしまったことは、本人も覚えていない。
■ルリア > 体を支え、肩を貸しながら笑いかける。
「気にしないの。
情けは人の為ならずともいうでしょう?」
妙に色っぽい仕草に欲望が高まっていく。
そして実際こうしているのは自分の為。
指し示す方へ足を向けながら、宿につく前に攫ってしまえるタイミングがないか辺りの様子も伺っていて。
「んー、それならあの道の方が近いんじゃあないの?
ちょっと暗い道だけど、早く休んだ方がいいしあっちでもいいんじゃあなぁい?」
と、大通りから外れた薄暗い細道に視線を向ける。
ただでさえ治安の悪いこの地域、確実に襲われる訳ではないにせよかなり危険度は高そうなところだが。
距離的にはショートカットになるかもしれないが、ルルーサが頷くかどうか。
流石に不審がられたら無理には誘えない。
いくらなんでも不自然になる。
■ルルーサ > 「……ああ、ありがとう……。」
微笑みながら、よろめく足取り。
男に先ほど肩を抱かれて、思わず悲鳴を上げてしまった。
だから逆に、優しい抱き方に身体が警戒を緩めてしまっていて。
「……そっち、か。
暗いけど、大丈夫か、な。」
いつもなら、この程度の道に危険は何もないぞ、と堂々と歩くのだけれど……。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルルーサさんが去りました。