2019/05/27 のログ
ジード > 「獣じゃあるまいし発情期が決まってるわけでもないだろうけど
 書き入れ時がわかりやすいとご相伴に預かる方としては楽なんだけどね」

残念ながら早々都合よくはいかないのが商売の世界というもの。
お手上げとばかりに肩を竦めながらも商売道具の売り物を並べ替えて状態を確認。

「――もう少し材料の質あげたいんだけどなあ。
 効果に大差がないとはいえやっぱり品質がいいに越したことはないし」

口でそうぼやきはするものの薬の材料の仕入れは中々に難儀する。
売り物を買って作るとなると高くつくし品質もイマイチなことが多く、
かと言って自分で取りに行くのはコストが高い。悩ましいと瓶を見下ろし渋い顔。

ジード > 「ヨシ、そろそろ店じまいといこうかな。
 あんまり粘っても今日は良いことがなさそうだ」

これは困ると言いながら荷物を手早くまとめるとそのまま去っていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」からジードさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にテリスさんが現れました。
テリス > とっとっと。駆けてきた少年が酒場のドアを開く。
中はまだ人はいるものの、夜半も近づき酔いつぶれた連中も多い。

「おっちゃん!飯!」

カウンターに飛び乗るようにして一席確保すると、早速食事の催促を始める。
ガキは寝る時間だろうが、という言葉とは裏腹に表情は割と優しげだ。
裏に引っ込み、準備をしてくるのだろう。
その間、少年は何の気なしに酒場の中を眺めている。
今日はどんな連中が溜まっているのやら、という所。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にシュミーさんが現れました。
シュミー > 少年が視線を巡らせたとき
ちらりと…酔いつぶれた男たちの只中にいる桃色の姿が見えるだろうか。
絡もうとしていたらしい今は酔いつぶれている男たちの手は届いておらず
どうやら全員潰れてしまっているらしい。

「――――…。」

酒の瓶が転がる中、少し上気した顔でぼんやりと少年を見つめ返す姿。
それは、見覚えのある少年を見つけたからか。それとも…単純に酔っ払いの視線か。

このまま少年は…何食わぬ顔をして食事を食べてもいい。
あるいは…見つめ返す視線に応えてもいいが。

テリス > ふと、目が合った。
見覚えのある桃色の髪の―――。

そこまで見て、思わず目線を逸らしてしまった。
ばっくばっくと早鐘を打っている。忘れようもない一晩を過ごした女性…。

店主にどうした?と聞かれて食事を出されるが、なんでもないとどもりつつ応えるだけ。
変な奴と言われながら食事を始めようとするが、いまいち気になって。

「……………っ。あぁ、もう!」

と少し声を荒げると席を立った。
そして、踊り子の元へ歩いていく。

「おい、姉ちゃん! 危ねぇぞ。」

周囲の男達は全員潰れてしまっているものの、
そのぼんやりとした様子に少年なりに助け舟を出そうとした様子で。