2019/02/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 古くて薄黒い板張りの床、座るだけで軋む椅子。
窓が小さいせいか日中だと言うのに薄暗く、壁にかかっているランタンが日光の代わりにオレンジの明かりで照らしている。
とはいえ、照らされた壁も見ていて楽しいものではない――元は白かったであろう壁紙は、長く放置されているのか黄ばんでさえいる。
そんな、貧民地区の中でもかなりボロいであろう酒場のカウンターに、男は居た。

「ふぅむ……」

金がない訳ではない。寧ろ、男はこの年齡にしてはかなり金はある方だ。
では、何故こんな所で得体の知れないジャーキーと、何処か濁った酒を煽っているかというと、ひとえに暇だからである。
闘技場の試合や冒険者の真似事も良いが、偶には何かこう、思いもよらぬアクシデントに見舞われたい。
そう思った男は、敢えてボロい――問題の有りそうな人間しか居なさそうな場所に、首を突っ込んでみたのである。

「ま、流石に貧民地区に泊まりたくはないから、昼だけだけど……何か起きないかなあ」

物騒な言葉に、カウンターの向こうで食器を磨いている店主がじろりと見てくるが無視。
取り敢えず暫くの間は、此処で様子を見ることにする。

クレス・ローベルク > 「……やっぱ昼じゃ誰も来ないかな」

目の付け所は悪くなかったと思うが、如何せん時間が昼だ。
確かに夜より昼に飲んだくれている連中のほうが、確実に何かしらヒネていそうだが、しかしそんな奴は少なくともこの店には居ないらしい。
まるで、高条件を挙げ連ねて恋人探しをした結果、一人も捕まえられないナンパ男のような心境だった。

「失敗したなあ……まあ、折角だし、もう少し此処に金落として帰るか……。エールもう一杯お願い」

クレス・ローベルク > 「……そろそろ帰るかあ」

流石に長時間酒を飲んでると、度数の低い酒でも酔ってしまいそうだ。
治安の悪いこの街で、無防備を晒すのは良くない。
勘定をして、男は出ていった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にミゲルさんが現れました。
ミゲル > 貧民地区の路地の一つ。
人があまり来ずに治安もよくないと言える場所を周囲を警戒するように歩く。
武器こそ手にはしていないがいつでも抜けるように警戒をして道に路地に置かれた荷物の影や廃屋を覗き込んで。

「……いない……?当てが外れた…?」

誰かを探すようにしてはいるが対象の姿は実は知らない。
ただ雇われ先に盗みに入った泥棒を探すもので、手負いだから判るだろうと大変いい加減な相手を探す猟犬の役目。
勿論雇い主も見つかるとは思ってはいないのか指示もいい加減で見つかれば連れてこい。
見つからなければいつまでに戻って来いといういい加減さ。
見つけばボーナスは貰える、なので仕事をやる気があるように探しに出た訳で。

しかし探し出して暫く、当てが外れたと思いながら捜し歩く。

ミゲル > そうして路地を歩き探し続け、結局に見つからずに雇い主のところに戻ることに…
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からミゲルさんが去りました。