2018/12/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にカインさんが現れました。
カイン > 騒々しい声の響く貧民地区の酒場のカウンターに一人陣取って、
エールのジョッキを煽る男の姿があった。

「ずいぶん寒くなったもんだなあ。春先くらいが一番ちょうどいいんだが。
 この時期は用心棒稼業やら傭兵稼業やらにはキツいねえ」

人目をはばかる事無く愚痴りながらも、ジョッキをカウンターに置き、
店主に次の酒を注文する迷惑な客であった。
団体客が多い酒場の中にあって個人客の利用が主なカウンター席は、
騒々しい店内の中でも人気の少ない空間になっている。
それもあってか、あるいはいつもの事なのか周りの客も店主も大した反応はしてこない。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にトモエさんが現れました。
トモエ > ウィスキーをダブルで注文して、カウンターの隅に座る。薄手の服では冷えるらしく、厚手の品のいい上着を羽織っていた。見るものが見れば良い品だと一目でわかる。
カウンターに頬杖をついて店内の様子を眺めていたが、先日遭遇した覚えのある男の顔を見かければ、ふと腰を浮かせて隣へ移動してみるそぶりを見せた。

「今晩は。……覚えておいでですか?」

カイン > 「…おや。トモエじゃないか、こんな所で奇遇だね、酒を飲める場所を探して?」

わざわざご苦労さまと笑って応じながら肩を揺らしながらゆっくりと頷いた。

「あんまりここは酒がうまくないのが問題だけどな」

機嫌良さそうに言い返して上機嫌に酒を煽り。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にトモエさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にトモエさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にトモエさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にトモエさんが現れました。
トモエ > 「安酒ほどこんな場所じゃ高く付くものですよ。味のわかる人がいなければなおさら」

酒飲みなのは相手も自分も知るところ、隣に座って、注文の品をかるくやりながら
「私も同じものを」
とマスターに注文する。

「よくこの店には来られるんですか?」

と、相手の様子を伺った。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からトモエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にトモエさんが現れました。
カイン > 「なるほど?それで、トモエの好みはなにかあるのかい?」

何処か楽しげに笑って言い返しながら、
ワインを煽って熱っぽいと息を吐きながらゆっくりと目を細め。

「用心棒の仕事の後にな。だいたいここで酒を飲んでるよ」

トモエ > 「強い酒ならなんでも構わないので、私も人のことは偉そうに言えませんね。酒の目的って、要は酩酊にあるものでしょう」

同じワインを飲んで、ぶどうの品種に想いを巡らす程度には肥えた舌だが、それも没落する前の話には違いない。

「用心棒のお仕事って、どんなことなさるんです?殺しも?」

相手の話に興味深げに質問を重ねて。

カイン > 「…そこに関しては同意する部分としない部分があるな。
 何せ酒に早々酔えない身体でね、どうせなら味わえる物は味わいたい」

美味いに越したことはないと喉を鳴らして言い返してぐいとグラスを煽り。

「まさか、このあたりでは早々ないさ。娼婦に言い寄る野郎をとっちめたり、
 物取りを追いかけてふんじばったりとそんな程度のことだよ」

トモエ > 「お酒に強いとその粋を味わうのも一苦労でしょう。体質一つで、お金のかかる趣味になってしまいますから」

事実、相手は酒に強そうに見えるし、先日一緒に飲んだおりそれは証明済みだった。

「自警団のようなお仕事をなさってるんですね」

仕事の内容に相槌を打って、相手の体をまじまじと眺めてしまう。

「貴方ほどの人には、少し退屈なお仕事じゃありません?」

カイン > 「ま、おかげさまで安酒を楽しむ方法ってのも身につけられたけどね。
 何せ普通の人間よりは長生きしてる」

おかげさまでと喉を鳴らして言い返して見せながら、
肩を揺らして返せば相手の言葉には思わず声を上げ。

「ハッハッハ、いやそうでもないさ。
 何せ人間模様ってのは存外面白い、こんなところならなおのこと」

飽きる暇もないねと喉を鳴らして笑ってのけ。

トモエ > 「長命種なら尚更でしょうね、人間の生き死には、娯楽のようなものでしょうか」

相手の笑う顔を見て、少し目を眇めて見せる。

「あまり長い人生だと、しがらみも増えて大変かしらと思っていたのですが、カイン様を見ていると、どうも一概にそうでもないようですね」

また飲んでください、と酒を注いで、空いたグラスをワインで満たして。

カイン > 「娯楽でそこまで付き合えるなら、大したもんだと思うがね。
 それこそ自分も含めて巻き込まれて騒げるってのは楽しいもんだろう?」

皆それを求めてるんだからそういうもんだと肩をすくめてい言い返し。

「柵は確かに多いんだがな…だからといってそれだけってわけでもない。
 もともと享楽的な質だし、っと。ありがとう」

ゆっくり笑ってグラスを煽り、緩やかに息を吐く。

「こうやって酒に付き合ってくれるやつは少ないから助かるよ。
 いや、単純にあまり酒を飲む女性ってのはそう多いわけでもないみたいでね」

トモエ > 「失敗は、カイン様にありましたか?これまでの人生での大失態。ねぇ、そんなお話を聞かせてくれませんか?」

酒を飲む女については、少し笑って。

「たくさん飲む女は、はしたないですか?」

カイン > 「失敗なんてそりゃいくらでも。調子に乗って足元すくわれたことなんて一度や二度じゃない。
 …何というか、話題の作り方が上手いね?」

相手の様子に思わずそう笑って言いながら喉を鳴らしつつも、首を横に振り。

「いいや、酒好きとしては好ましいとは思うよ。
 そういうトモエは元々こっちの出なのかい?」

トモエ > 「それでもうまく切り抜けてきたんでしょう」

褒め言葉に嬉しそうに笑って見せるが、相手の太ももに手を添えてみせた。

「それとも、女とは酒を飲んで話すより、こっちの方がお好みですか?」

酒に濡れた舌を伸ばして、耳の裏をくちゅりと舐めて吸い付いて。出身については語らず、穏やかに笑ったまま。

カイン > 「勿論そうでなければここにはいないさ。
 とはいえ面倒なことにはなってないわけじゃないが」

そう言われて言い返しながらも相手の様子にそっと掌を相手の手に添え、
そのまま軽く指を握り返して見せれば軽く体を抱き寄せ。

「トモエがそっちが好みの間違いじゃないのか?」

総耳元で囁きかけ。

トモエ > 「美丈夫は、少し思案にくれるぐらいが艶っぽいものですよ。……人間に言わせればの話ですが」

相手の返しには少し苦笑して。

「女が自分から勇気を出して誘ったのに、恥をかかせるようなお人じゃないでしょう?」

少し挑発するような礼を欠く物言いだが、相手はどう取るだろう。

カイン > 「美丈夫と言われるほど大層な見てくれとも思わんのだがなあ」

それはそれで困りものだと少しだけくすぐったげに身じろぎしていいかえし。

「そうさね、それじゃあたっぷり可愛がってやるとしようか?」

そう上機嫌に笑って見せれば肩を抱き寄せ、軽く唇を重ね。

「上の部屋に行こうか?」

そう耳元で囁きかけた。

トモエ > 「あら、それは無自覚が過ぎますね」

重なる唇を柔らかく受け止めて、シナを作る。

「カイン様の行く場所なら、今宵は喜んでご一緒しますよ」

会計代わりの紙幣をおいて、席を立ち。

カイン > 「世辞でも嬉しいよ、そういうことを言われるのはね」

喉を鳴らして頷き返しながら相手の腰を抱き寄せれば、
連れ立って酒場の二階へと消えていく。
そのまま二人がどの様に睦み合うのかは二人のみの知るところとなるだろう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からカインさんが去りました。
トモエ > 未亡人はくすりと笑って、男とともに姿を消した。
>退室

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からトモエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」にトモエさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/酒場」からトモエさんが去りました。