2018/11/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアネラさんが現れました。
■アネラ > この街にきてから3週間。
構造は理解したし、情勢も理解したし、内情もそれなりには理解した。
悪徳に傾きつつある街。それがここ。
まあ、だからといって毛嫌いするつもりもない。
世界は変わるもの。人は変わるもの。ならばコミュニティが大きくとも小さくとも変わる。
その有り方に馴染めるかどうかは別として、嫌うつもりはない。
自分に害がなければ。
酔い覚ましのために、住処にしている宿の屋根の上へとひょいとのぼり、風を浴びる。
どうやって昇ったかは、まあ、自分の得意を使ったとだけ。
「……とはいえ、こんな夜になっても明かりが絶えないくらいには
この国はまだ裕福で、余裕があるんだよね」
■アネラ > 余裕があるうちは格差があれど、致命的な崩壊は起きないだろう。
道楽で仕入れた食べ物を捨てるものもいれば
パンを巡って殴り合いをするものもいる街でも
街そのものが崩壊することは、遠いことなのだろう。
自分の育った文化風土と似通う部分は多いが、崖から落ちる落ちないの場にあるこの街だが……
まあ、当分は落ちはしないさ。
ああ。風がきもちいい。一つ、歌でも歌おうか。
ここにあっては異国の歌。流れる水のような旋律。悲恋の歌。
風をあび、風に流れ、風に流す――
■アネラ > 歌は夜に。異国の響きを涼やかに残していく。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からアネラさんが去りました。