2018/10/18 のログ
■繰黎 > …おぉっと。
(どうやら独り言を聞き咎められたらしい。
運び手達の一人に、覆面の下から睨むような目を向けられた。
首を竦め、怖い怖い、と口に出してやって)
分かってる、わぁかってるって。
売り物に手を出すとか、唾を付けるとか。するつもりは無いさ。
お給金貰えなくなったら困るし。
(こちとら宵腰の銭など持たない主義だ。
今日の分を貰えなかったら明日困る。雇い主様の意に添わない真似は出来なかった。
ごめんね、などと気の入らない声を、これから売られていく者達へ。
取り敢えずは。せめて、彼等彼女等が、悪くない買い手と巡り会える事くらいは。願ってもバチは当たらないだろう。
後は、その馬車が走り出すまで。――全てが裏で、闇で終えられるまで。
眠気と退屈だけを相棒に、見張りの仕事をこなした筈)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」から繰黎さんが去りました。