2018/10/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にジードさんが現れました。
■ジード > 貧民地区の住人たちの塒が多くある区画の一つ。
その裏通りに店を構えている露店があった。
並べられているのは傷薬類のポーションや気付け薬、病薬の類で
普段男が取り扱っている如何わしい類のものは表に出されていない。
「はい、気を付けて帰んなよ。
…えーと、傷薬の減りが早いか。帰ったら少し作ったほうがいいな」
お世辞にも身なりが良いとは言えない子供に傷薬を手渡して
その後ろ姿を見やりながらぽつと呟く。
それなりに繁盛はしているものの、儲けの少ないものばかり取り扱っているので収益は左程でもない。
■ジード > 「寒くなると山賊とかも増えるしねえ。どちらかというと傷薬の類の方がお金にはならんけど」
その分作るのに手間にもならないのは楽でいい。
頬杖を突きながら露店の内側から街並みを眺めると、
相変わらず人通りがないように見えてひょっこりと人が現れるのが散見される。
何とも不思議な光景だと妙に感心した様子を見せ。
「ま、そうでなきゃこんな入り組んだ場所には住めないか」
周りを見回せば自分の周りにも無数の路地が組み合ってるのがよく解る。
初見でくれば今でも迷いかねない。
■ジード > 「今日はハズレだな。やれやれ、別の通りのいい場所を探そうか」
表側の喧騒とは裏腹に静かな路地の様子に苦笑いが浮かぶ。
これはどうにもならぬと思ったか立ち上がると手早く荷物を片づけ、
路地の向こう、繁華街へと消えていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からジードさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にサナさんが現れました。
■サナ > 普段は閑散とした路地が今日は何時になく活気溢れて人通りが多い。
人混みに押し流され、離れようとするうちに見覚えのない路地裏へと迷い込む。
左手にはよれたコップと温かな湯気を立てる茶、らしきもの。
人の流れに溺れるようになっていたら、何処かで差し出されて、受け取った。
支払いをしていないけれど、特に怒号も受けなかったから、振る舞いものだったのかもしれない。
もしかすると何か言われていたかもしれないけれど、もうどこで受け取ったのかもわからない。
「…良いか。得した。」
喧騒は遠く、薄汚れてひと気のない、細くうねった路地裏。
此方の方が落ち着く様で、道端にぺたりと座り込む。
コップを両手で包み込み、鼻先を近づけてすんと匂いを嗅ぐ。
唇を近づけ、咽喉に流すと少しだけ目眩がして、代わりにぽかりと冷え切った身体が少し火照った。
酒が混ざっているのかもしれない。正体だって分からない。
膝にこつりと頬を乗せ掛けて、一息零す。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にざくろさんが現れました。
■ざくろ > 同じく路地裏、どこかの建物の裏口から出てきた着物姿の女(?)。
毎度どうもー、と明るい挨拶で出てきて、異国の傘を手に路地裏を往く。
「――あら?
お嬢さん。すこしぐたっとしてます?こんなところじゃ危ないですよー?」
人気のない貧民街。身を隠したりするのも好都合かもしれないが
悪事を働くにもまた好都合。なんだって、できる。
細身で、人形のような少女を気遣うように、手前で止まる。
■サナ > ぼうっと意識を燻らせていた処、降って来る声につられ。少し鈍ったような間を置いて貌を上げる。
目深に被ったフードは皺によれて何時もより浅く、鈍色の蒼い双眸が相手を見上げ、
「男の人…、じゃなかった。」
声が少し低いように思えたけれど、綺麗に整えられた女の子、の見目だったから。
其の侭零すには少々無礼な言葉、ぽつりと落としながら身動ぎをする。
コップの中身は半ばあけられ、半ば残存。水のような透明ではあった。
「…危ない、かな。でも声を掛けてくれたのは貴方だった、よ。――――綺麗だね。」
地面に座り込んだまま、空いた指が相手へと伸びる。
言葉足らずの眼差しは傘へ。物珍しい異国のそれにに触れたがり、けれど届かずに宙で揺れる。
■ざくろ > あら……綺麗に鍛えられた鉄みたいで、きれいな瞳。
「ひゅぇっ!? お、おんなのひと、ですよー?」
「ぎくっ!」という心の音が頭の上に出てきそうなほどにびっくりしてしまう。
胡乱な雰囲気だがひと目で看破に近いところにいく人なんてそうそういない。
「お酒、飲んでたんです?凄く強いお酒か、お嬢さん弱かったりします?
ん……ありがとう、ございます。ちょっと特製ですから。ふふ。
生憎と私は、襲いかかるような人じゃないですしねえ」
自分は、性分の全てを女性に入れ替えたわけではないから、性愛の対象は基本的に女の人。
それでも、路地裏で座り込む女の子を襲うようなものではない。
そんなの、絶対に許せない。こんな国でも。
番傘を褒められることはそうそうない。珍しくとも、傘だから。
その本当の用途に気づいてもなお褒めてくれるだろうか……?
「あらあら……ええっと……はい
……本当に大丈夫ですか?」
この傘はとても、とても重たいので。自分が両手で持って、しゃがみ込み、少女の前へと。触れれば流石に金属製ということはわかろうが……。
■サナ > 「ひゅえ?」
一寸怒られるかなー、とぼんやり考えたけれど、そこまでビックリされるとも思わなかった、から。じい、と相手の顔を見遣る。頸を傾げながら。
「アルコール、少し入ってたかもしれないけれど、分からない。
その辺の店先で、貰ったものだから。ちょっと甘くて美味しいよ、
…襲い掛かられるよりも、貴方は襲われる方だよね、」
飲んでみる?と、正体不明のコップを差し出す。
うん、と頷きながらそんな感想零す。
思考を其の侭零すような言葉の数々、を。
「ん、……だいじょーぶ、大丈夫」
ふわりと笑って差し出された傘に触れ、―――冷や水を浴びせかけられた猫のように指をひっこめる。思いのほか冷たくて、幾度か瞬きを繰り返した後。ぴとり、と。もう一度傘の表面に触れる。
「……これ、何で出来ているの。布の硬さじゃ、到底無いし。鉄…なら、そんなに軽々と扱える、なんて。」
今度は此方が疑問符を浮かべる番。傘の端っこを掴んで。試すようぐいっと此方に引き寄せようとする。危険行為
■ざくろ > 「ん。んんっ。 ちょ、ちょっとびっくりしただけですよー?」
直感というのは恐ろしい……一目でばれたことは今の所、ない、はず?はず……たぶん……
「ふんふん、なんなのでしょうか……清酒……が、このあたりの店先ででるとは……」
少女からコップを受け取る。
くんくん、と匂いを嗅いで。少しだけ口に含む。解毒は心得ているから、なんとかなるだろうと。
…………たしかに甘みがあるけれど、これ、なんだろ……?
あら、その反応は新鮮。猫ちゃんみたい。
あはは。あははー。 目敏い子だったー……。
「……んー。秘密ですが、鉄です。鉄ですので、とっても重たいので、注意して持ってください?」
ぐいっと引き寄せようとする少女を制するように、ぐっと引き返して。ちょっとずつ鉄傘の重量を与える。
10kg。女性でも持てる重さではある。
くるくるひゅんひゅんもってる自分はなんだと聞かれると……
騎士としての訓練を一通りうけた男です……はい……
■サナ > 「怒るんじゃなくて、びっくり、だ…?」
何だろう。何か腑に落ちない物を感じる、けれど。
男の人だと思った、って言って、物凄くびっくりされる、こと。
――受け渡したコップの中身は、玉石混合。
アルコール分含めて、いかがわしいものも入っているかもしれないが、不特定多数に配るものとしては、屹度渡し主が色々と渋ったのだろう。味覚に優れている者には雑味が感じ取れるか、如何か。気休め程度の要素しかない。余程体質的に弱くない限り、は。
「鉄…? ぁ、」
引っ張り寄せるつもりが制されて、腕の力任せだった上肢が少し持っていかれる。立てた膝と胸元がぺたりとくっついた。
少しずつ洗得られる重みに気付くと、膝に肘を立てて力を込める。
相手は軽々と扱うように見えるのに、それにしては重い。非力な腕がぷるぷる震えて来た。
一寸悔しい。手加減されてる感が。
緩く首をかしげると、フードの裾野から長い銀髪が零れて淡く地面に散らばる。
煌めくけれど地面にあっては箒のよう。
ふ、と、腕に力を纏わせる。
傘を巻き込んでぷるぷる震えていた腕が、重さを軽く支えきり。
不意打ちを仕掛けるように傘を己へと強く引く。奪い取ろうとする膂力を込めて。
■ざくろ > 「いえ。私背が大きいもので、たまに……」
苦し紛れ、だろうか。だが168という身長はすでに成人男性の域。
そのシルエットをみて男と判断する人間は、いないわけではない。
ない、はず、なんだけど……この子絶対勘働きがすごい……!!
もう、鉄傘も持たせてしまったし……言ってしまうべきか。
口の中で、テイスティングするように。色々なもの、としか言えない。
アルコール、媚薬要素、諸々、諸々……これは……乱暴をするために配ったりするんじゃないのか……?
だとすると、この子は本当に運がいい。
「はい。全部鉄です。気をつけて」
その声にたおやかさはない少女が怪我をしないように真剣そのもの。
綺麗な銀髪……こんな路地に散らばらなければ、それこそ瑠璃銀の輝きだろうに。
やはり、一度に持つには、女の子には少し重いか。自分のように栄養状態がいいとも思えない。
――いや、まて。これは。
魔力を体に通す強化か?ああ、自分はそっちに疎いのが悔やまれる。
ぐっと、自分の手から鉄傘を持っていく強い力。
大人の男に相当する。これは、うん。魔法の才能か。
そう思い、すっと渡す。
■サナ > 「んん、……」
野生の勘、の持ち主に近い。
思考と言うより勘が。じー。と、肌に穴でもあける勢いで凝視する。言葉数が少ない癖して、硝子玉のような瞳で物を言うかのよう。
コップを渡しているのだから、傘を支えているのは屹度片手なんだろう。
相手がその中身を限りなく正解に近く分析する中、この酔っ払いは関心が既に違う処。
「―――……?」
柔和さを払拭した気遣う声にぱちりと瞬きをする。
―――相手の、武具か防具じゃないかと、思われた傘。
あっさりと手放されたことに目を見張って、容易に引っ張り寄せた傘を、―――実は未成熟故の腕と脚力特化の為。
上肢が反動を支えきれずに壁の方にべしゃっと潰れるよう寄り掛かった。いたい。
■ざくろ > 片手でも保持はできる。今は完全に1人ではないから。
力自慢ではないけれど、それくらいなら可能だ。
それよりも、この子の目。……うん。
「あ」
しまった。いきなり渡しすぎた。
腕力がああまで強いのなら、踏ん張りもきくとおもったが……。
ああ、壁に、思いっきり……。
まいったな……。
「えーと……
このコップの中身は、いろんなものの混ぜものです。
お嬢さんはあまり飲まないほうがいい。安酒を飲むほうがよほど体にいい。
それと……
すみません。私は男です。
故あって女性を装っていますし、日々女性として過ごそうとはしていますが……
声も魔法で変えている、正真正銘の男。ちゃんとした環境で騎士としての育成を受けた男。
だから、この鉄の傘だって持てるんです」
そう言い、もし少女に嫌がられないなら、ちゃんと壁を背に座れるように、傘は抱えておけるように世話をしようとするだろう。
■サナ > 「…………」
壁と傘に挟まれながら一寸遠い目になっていた。自爆の見本のような有様でぐんにゃりと。
力、の作用が消えようとする狭間、助けようとする腕を素直に借りて、
「ありがと………、んん?」
確かに傘は重たいし、腕の強さも、己のようなアンバランスな身体強化と異なり、均等で端正なものに思えた、けれど。
「混ぜ物……。けれど私は少しふわふわするくらいだし、貴方だって全然影響を受けていない、ように見える…」
相手の告白の情報量を一度で処理しきれずに、一度聞き返した後。
幾つか聞いてみたいことが浮かんだけれど、真っ先にすることと言えば。
生白い左腕を差し伸べて、相手の胸を鷲掴みにしようとする、事。
■ざくろ > 「それでも酔いで座っていたんでしょう?
それだけ効果が現れる人が他にもいるかも知れないし
……もしかしたら、何度も飲めば中毒性があるかもしれない
だあら、飲んじゃダメです。私は、アルコールに強いから。」
事実、アルコールには強い。他の成分は……自分にどう作用しているか。
媚薬効果は……。この子を犯し尽くしたいとは思わない。当然、可愛い子だと、男性としてときめきは覚えるし……
誘いを見せられれば転ぶのだろうが、それは男性として当たり前。
「よい、しょ。コレで大丈夫のはず……」
ちゃんと全身が鍛えられた体で、少女を無理のない姿勢へ。
とはいえ「使っていく中で出来た筋肉」なので、不自然な隆起はしていない。
「えっ!?」
いきなり鷲掴みにされる胸。いや、その、フェイクではあるのだけど。
普段女性として過ごしているから顔が赤くなる。
掴んだ感触は、詰め込んだ布。決して乳房ではない。残念ながら。
■サナ > 「……あ、そうか。酔ってるから、ずっと座ってるんだ…。
もう一度手に入れようと思っても、何処で貰ったか分からないし…
………―――警戒を知っている貴方が、良く飲もうと思ったね、」
身元不明の自分が、出元不明のコップを差し出した、なんて。酷い事故案件だ。
自覚の薄いぼんやりとした事まで呟きながら、きちりと傍で動く腕はやはり女性とも言い切れないが男性とも言い切れない、印象。
見目では完全に相手の方が女らしい現実は、取り敢えず気付かなかったことにする。
――――でもやっぱり、恥じらう頬の紅潮は女性らしい、と、
「……………」
ぐいー、と。布の塊を下におろそうとする。
主にお腹の方へ。
割と見目的に酷いことしながら、もし退けることが出来たなら。胸元にひたりと、掌を被せようとする。ひたり、後。すりすりと。
相手の不自然な態度に腑に落ちなさを感じていたけれど、男性と白状されてもそれはそれで腑に落ちないご様子で。
良く分からなかったから比べるように己の胸も掴んでおく。うにうにする。布とはやっぱり感触が、異なるなと、確認。
「………あ。 男の人だったんだ、」
■ざくろ > 「ええ。なんか、酔客とにた雰囲気でしたから。こんなところで女の子が1人で。
だから声をかけたんですよ。アルコールのにおいはほぼしませんでしたし
解毒の魔法も心得ていますので、見分くらいはできます
貴女を下手人と断じることもできませんでしたから」
見ず知らずの女の子に差し出された、よくわからないコップ。
本当に致命的な毒なら、大通りで蒸散させる魔法を使うほうがいい。
こんな場所で人が通るかもわからないのに用意をするなんて効率が悪すぎる。
だから、この子は被害者だとおもった。
や、やはり恥ずかしい。普段の意識はほぼ女として暮らしているから……
いびつになってしまうけれど、やはり私は、男を意図的に出さなければ女なんだ。
「ええええっ!!?」
帯の中へ布の塊が入っていく。帯は硬いとはいえ、まるで妊婦さん……!!
胸元に置かれる掌。男としての胸板を触られる。
……ごつくありませんからね?
「え、ええと……えっと……ご理解いただけましたか……?」
なんだか泣いてしまいそうなしょんぼり顔で顔は赤い。
「お嬢さん。重い荷物で動けない路地裏。目の前に男。危ないですよ?
さ。せめて、その重たい荷物をこちらへ……」
胸板ぺたぺた。なかなか新鮮な体験。少女も自分のをさわって確認。うん……やや、目に毒というか、うん……
■サナ > 「実は私が追剥ぎで、隙を見せた途端殴りかかって来る…とか
影にわるいひとが隠れていて、私は餌だった…とか」
あったとしても、その傘と腕で撃退、出来たんだろうか。
ほんの少し羨望を覚えながら、互いの違いを比べるよううにうにすりすりしていた。
強引に腹の辺に下げた、胸を形作れる位の膨らみの布塊。相手の動揺と肩の落としっぷり。
ふは、と思わずふきだして、細い肩を小刻みに震わせて笑ってしまう。
あんまり声を立てたりすることに、馴染んでいないのか、どちらかと言うと声は抑える質なのか。
静かなものではあったけれど。
笑いすぎて頬があつくてあかくなる。呼吸が一寸しづらい。
「…う、うん、ありがとう……」
傘と、ちゃっかり自分の荷物まで相手に差し出しながら首を傾げる。
「さわってみる?布じゃないよ。」
慌てる顔とか、もう少し色んな表情を見てみたくなった。
己より余程表情豊かなこのひとの。緩く首を傾げて、そんな一言。
■ざくろ > 「私は飲食店の店員です。酔客が演技か本当かくらいわかりますよ
こんな裏路地です。出てきても1人が幅として限界。多くても相手にするのは一度に1人。
腕はなまらせていません。多少の荒事、この服でもやれますよ
だから、貴女は大丈夫」
きっと、そういう1団がいたとしても5人程度。ただのごろつき程度に、遅れを取るほど
お飾りでない「実戦タイプ」の騎士は甘くない。
……えー、この子いつまでさわってるのー……はずかしいーー……
「えっ。笑う所っ!?」
……とはいえ、気分が緩んでくれたのなら嬉しいな。
背中をぽーんぽーんとしながら、笑い止むまで待っておく。
「ふふ。どういたしまして。あれおまけ付き」
どっさりと抱えながら。
「むっ、えっ。お、男に……
…………はい」
すっごいびっくりの顔をしているのが自覚出来る。
そのあと、今までとは別の照れのかお。ちょっと、優しい顔だろうか。
それが、冗談でないのなら。程よい膨らみに、そっと手のひらを当てようと。
■サナ > 「少しだけ手合わせさせてもらいたくなっちゃった…」
屹度勝負にはならないのだろうけれど
どちらかといえば習いたい、になるのだろう。
楽しい想像に緩く肩を震わせて、宥めてくれる手の心地よさに目を細める。
―――柔らかく表情を変える腕に緩く頬を寄せて笑う。
触れる手の優しさに感じるのは、安堵―――よりも、少し、火照るような感覚。
少しだけその手に委ねてからのろりと立ちあがる。眠気は酒精の所為、か
「触れていたくなる、手だね」
そこまで一緒にいこう、と、歩き出して。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からサナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からざくろさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2「公園」」にポチさんが現れました。
■ポチ > お昼はすやすやと公園のトンネル状の遊具の中でお昼寝。
太陽の代わりに月が上がってきた頃合いに少年は目を覚ます。
それは寒さを感じたせいもあるが…。
「ん… やっぱり夜は寒い…。」
ふるるっと小さく体を震わせて。
遊具から抜け出しきょろきょろと周囲を見渡す。
■ポチ > 「お腹空いた…」
んむむ、と小さく唸りながら、くぅぅっと小さくなるお腹。
小さな手でお腹のあたりを撫でながら力なく冷たい地面に横たわる。
■ポチ > 今日は何処に行ってみようかと思いながら、地面に手を突き身を起こしていく。
体を起こしてからゆっくりと立ち上がり、自分の身を包むシーツをパタパタと払いゆっくりと背伸びを一回。
「んーー。」