2018/09/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にジードさんが現れました。
■ジード > 貧民地区の中でも一層治安の悪い路地裏の片隅。
ちょうど平民地区と貧民地区とを繋ぐ裏道に当たる路地に怪しげな露天が構えられていた。
とはいっても場所が悪いのか訪れる人影もほとんどなく店の様相は閑古鳥。
繁盛していないのは一目瞭然。
「さて。普段なら訳アリが結構通りかかるんだがなあ。こっそり娼館に出かける連中、とか」
はて、と声を上げながら騒々しい繁華街のある方角に目を向ける。
そういった手合いを当て込んでの商売場所であるが本日は当てが外れたらしい。
■ジード > 「休日だからと言って当て込むにしてもちと急ぎすぎたかね。
通るにしてももうちょっと後の時間かもしれない」
見上げてみれば建物の陰から見える日の高さは凡そ天頂に届こうかという所。
お忍びで繁華街に遊びに行くには少々早い時間帯だろう。
貧民地区の人間にとっては時間などどの時間でも、
稼ぎのターゲットが変わる程度の違いしかないので忘れかけることもあるが、
平民地区や富裕地区は時間で人の流れが違うという当たり前の事を思い返しがてら、
手元の瓶の封を切って一口飲む。口いっぱいに広がる強い甘味に思わず吹き出しかけるのを堪えてむせ込み。
「――甘くするのに砂糖ぶちこめばいいってもんじゃないんだな、うん」
凝縮した砂糖そのものの味に飲めたものじゃないと小さくぼやく。
■ジード > 「今日はハズレだな。やれやれ、別の通りのいい場所を探そうか」
表側の喧騒とは裏腹に静かな路地の様子に苦笑いが浮かぶ。
これはどうにもならぬと思ったか立ち上がると手早く荷物を片づけ、
路地の向こう、繁華街へと消えていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からジードさんが去りました。