2018/05/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 夕暮れ時の貧民地区、路地裏。――どことなく気持ちの悪い空気は、こういう場所だからだろうか。
あんまり寒くもないのに一度、ふると体を震わせた。
「んー……悪い空気。だな、おい。」
視線を周囲へ。どこからか見られてるような気配すらある。
実に心地悪い。気のせいだともわかっていたし、そもそも何が出てきたって問題なんてないんだけども。
やれやれと肩を竦める。
――思考を切り替えよう。路地裏の真ん中で腕を組んで仁王立ち。
「飯、どうすッかなあ。」
なんだかんだ、考えるのはそういうこと。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にハーティリアさんが現れました。
■ハーティリア > 「ふぁ……ぁ……うん?」
コツコツと、地面を靴で鳴らしながら歩くしなやかな体躯。欠伸交じりに、夕日の差す路地を歩いていると……夕日がふっと遮られて欠伸で空に向けていた視線を路地へと戻すと……巨大な人影が背を向けて仁王立ちしていた。
「……どうした?道端に死体でも落ちてるのかい?」
一向に動こうとしない巨大な障害物に、背中から声をかけて、あまつさえ箒の柄でつんつん、と背中をつつこうとして。後ろを見れば、長い茶髪を一つにまとめた、女性じみた風貌が、イグニスを見上げている。
■イグナス > 「…――お、ン?」
かけられた声に、少し驚いたようだった。なにせだいぶ、結構ぼんやりとしていたわけだし。
こつんと背中に当たる感触に振り返って、その姿に片手をひらり、おう、と笑った。
「――さすがにそりゃあ物騒すぎンだろ。
……いやでもここならありえンのか。」
はて、と首を傾げてまじめに考えた、うん、この貧民地区の路地裏なら、おかしくないやもしれない。
まあどちらにしたって死体はなかったずいと体を退けて何もないことを示せば
「腹ァ減ってなあ。何喰おうかって考えてた。」
仁王立ちの原因はそんな、実に間抜けなこと。
自覚してるのか、からりと笑った
■ハーティリア > 「ごきげんよう。ちなみに死体ってか、誰か倒れてるのは割とあるさね。大体は行き倒れ的なあれだが。」
此方を向いて手をひらりと翻す男に、ひらりとこちらも片手を振って挨拶を返し、真面目に考える彼にしれっと答える。
そして、彼がずいと退いて何もない事を示すなら、むしろ何だ……とつまらなそうに眉尻を下げる始末。
「あ~……ってか、腹減ってるならそれこそ、平民地区か富裕地区にでもいかねぇと……ここで売ってる食い物なんて、混ぜ物上等の酒と、何の肉から作ったか分からない干し肉とかったい黒パンくらいよ?」
からりと笑う彼に肩を竦め、そんな忠告。まあ流石にちょっと大げさに表現したところはあるが、大体間違っては、いないはずだ。
■イグナス > 「はあ、難儀なもんだな。難儀ってだけで、どこでもあることなんだけどよう。」
行き倒れにせよ死体にせよ、ある所にはいくらでもあるもんだ。
うんうん、と頷いてなんぞ、一人で納得した様子。
食い物の提案には、あぁ、とうめき声一つ
「ああ、そう、やっぱり?なんかこう、貧民街の隠れ家的なうまい店――無エよなあ。ちぇ。
悪酒も謎肉も硬い黒パンもいーンだけども、さて、もちっと違うもんが食べてえな。」
いい店知らん?なんて、初対面にもかかわらず気軽に気安く問うて。