2018/05/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 猫と別れた少年は、そのまま帰路につくも
やはり酒場通りを通ったのがまずかった。
腹の虫がくきゅーと鳴き声を上げている。
だが、前のようなトラブルはゴメンだ。店選びは慎重にしよう。
というか、普通に常連の酒場にいけばいいのだけども。
■ブレイド > このあたりでりんごの果実酒が飲めるところと行ったらあそこくらいなもんだし。
だけど、喧嘩に怯えて一つの店で縮こまってるようじゃ男がすたる。
いや、いざこざ自体は嫌なのだが。
「んー……何食うかな…」
肉が旨い店、魚が旨い店、野菜が旨い店、酒が旨い店…給仕がかわいい店。
いろいろあるが…いや、最後は特に関係はないのだが。
全部がいいとなると、貧民地区にはそうあまりない。
むしろ、全部が悪い店はごまんとあるくらいだが。
噂に聞くような店を覗いてみるのもいいかもしれない。
ガラの悪い奴らさえいなければそれでいい。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 寂れた教会」にラフェルさんが現れました。
■ラフェル > 貧民地区に存在する寂れた教会。
何もかもが汚れ、壊れ、廃れ切った聖堂内に薄っすらと輝く光の粒子が点々と幾つも現れる。
其れはゆっくりと収束し…
一人の少女と成り、ふわりと音も無く舞い降りた。
頭の上に浮かぶ輪と背中から生えた白い翼、見る者が見れば其の存在は何か解る事だろう。
「アイオーン様…いえ、今はヤルダバオート様でしょうか…?
一時、祈りの場として御借り致します」
広げた翼を畳むも、ゆらりゆらりと床の僅か上を浮かんでいる。
両手を胸元に祈る様に組み、嘗ては神像が在っただろう場所に向かい言葉を紡ぐ。
■ラフェル > こうした本来祈りを行うべき場所であり、其の上で人気の無い場所と云うのは中々見付からない。
自然と人が来る事も無い様な、こうした寂れた場所へと来る事になる。
上空を舞い乍、日課を行っている途中で偶然に見付けたが、来る機会が作れなかった。
其の機会が作れた今日と云う日に、こうしてやって来たのだ。
祈りを捧げる姿勢を取った侭、瞳を閉じて祈りに集中を。
勘の鋭い者が偶然此の場に訪れられたのならば、辺りに僅かに漂う神聖な空気を感じ取れるかもしれない。
■ラフェル > どれだけの時間を祈りに捧げていたのか、組んでいた手を解いて瞳を開く。
「此処は…いえ…良いでしょう…」
改めて周囲を見渡し乍、何かを呟き掛けるも其れを止める。
畳んでいた翼を大きく広げ、現れた時の様にふわりと浮かぶ。
「又、日を改めまして…失礼致しますね」
最後の言葉と共に、其の姿が薄っすらと輝き…音も無く粒子と成って舞い散った。
其の粒子も、矢張り現れた時の様に点々と消えていき…何も無くなった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 寂れた教会」からラフェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にリタさんが現れました。
■リタ > ここは貧民区に存在するバー、名前はマスカレード。カウンター席は6、テーブル席は1という、大層こぢんまりとした店だ。
料理の味はそこそこ、酒の質もそこそこ、お勧めはハッシュドビーフ、温野菜のサラダと一般大衆向け。
既に周辺の酒場は営業中のこの時間帯。しかしまだ閉店しているこのお店。
そんな店から黒い衣装を身に纏った一人の女が出て行った。
その女が貧民地区の雑踏へ身を溶け込ませれば、続いて店員が扉を開けて出てくる。
「さーて、開店開店。」
看板の下にチョークで今日のお勧めを書き、
店員は扉にぶら下がった閉店を告げていたプレートを裏返すと、店の中へと戻っていった。
■リタ > さて、店内に戻った店員は、鍋の中でコトコトと煮込まれているハッシュドビーフを掻き混ぜつつ、根菜を一口大に切り始める。
店に来るのは恐らくいつもの常連の面々。それでも来てくれる事は嬉しい。
鼻歌交じりの店員は笑顔のまま想いを馳せ、手際よく根菜を同じ大きさにしていく。
そこで思い出されるのは、いつもの常連の面々の日常。
どうせ常連はいつものように酔って管を巻くだろう。店で爆睡するかもしれない。
尻を触ってくるかもしれない…
「あ、あれ…?良い思い出、あんま無いよ…?」
笑顔を返せこのやろう、とばかりに細かく刻まれる根菜。
■リタ > 店員の怒りの矛先となった哀れな根菜は、そのまま煮え滾る湯の中へと放り込まれた。
丁寧に切りそろえられた根菜と、乱雑に刻まれた根菜が湯の中で踊る。
「あれ、ニンジン君、なんで君達はそんなに汚く切られたの?」
「ちょっと聞いてよセロリさん、あの店員がさぁ…」
それを掻き混ぜながらの店員の独り言。結構感情が込められていて、怖い。
そんな小芝居をする余裕があるのは、なんだかんだ言っても客の世話を焼くのが嫌いではないのだろう。
証拠に終始笑顔のままだ。
■リタ > 店員の鼻歌交じりの小芝居を遮ったのは、来客を伝えるドアベル。
先程愚痴を言っていた(であろう)根菜達がサラダになった刹那の出来事。
「っと…いらっしゃい。…いつもの挨拶は要らないですよ、どーせお尻、触ってくるんでしょ?
――お勧めは、今出来たばかりのサラダ。どします?」
扉を潜ったのは常連客なのだろう。店員の軽い口調が店内に響く。
ここは貧民区に存在するバー、名前はマスカレード。
カウンター席は6、テーブル席は1という、大層こぢんまりとした店だ。
料理の味はそこそこ、酒の質もそこそこ、お勧めはハッシュドビーフ、温野菜のサラダと一般大衆向け。
そんなお店の賑わいが、今から始まる。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からリタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・歓楽街」にハーティリアさんが現れました。
■ハーティリア > 呪術の講義を粗方終えた後、頭が痛い。と言い残して去っていった使い魔と別れ、再び街をブラつく淫魔。
「ん~、あれはあれで暇潰しになったが、また暇になっちまったねぇ。」
いっそのこと、誰か襲ってしまおうか、なんて物騒な事を考えつつ。ポケットから取り出した小さな飴玉をコロリと口に運び。からころと口の中で転がして音を立てながら、どこか甘ったるい匂いを漂わせて下世話な町並みを歩いている。