2018/04/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/路地裏」にカインさんが現れました。
カイン > 深夜だというのに全く喧騒の衰えた気配のない貧民地区の繁華街。
そこから一本裏に入った場所にある路地では、何とも物騒な光景が広がっていた。
対峙する無手の男とナイフを構えた暴漢の姿。その近辺に転がった数名の人影。
まるで乱闘騒ぎの後のようであるが、実際には一人の男を複数の人間が囲んで襲った結果である。

「店の注意書きにも書いてあったろ、女の子には乱暴するなって。
 全く、数揃えれば何とかなるってモンじゃ無いぞ、っと」

呆れを含んだ声音で男がナイフを自分に向ける暴漢に言い放つ。
それを挑発と取った暴漢がナイフを振りかざし突進してくるものの、

「はい、お疲れさん。そんでもって毎度あり、っと」

無手の男は獲物を抜くことすらなく突き出された手をいなし、
首筋に一撃を叩き込み意識を奪ってしまうのだった。
ドサっと音を立てて暴漢が地に伏せるのを確認してから手を打ち払い。

「これで一丁上がり、と。やれやれ、この辺じゃ見ない顔だし奥の方から流れてきたのかね」

カイン > 「とりあえず縛っとけば後は回収して貰えるだろうが、
 これでこいつら身ぐるみ剥いで店の収益ってんだからボロい商売だな」

手慣れた仕草で昏倒した暴漢たちを拘束していきながら、
いかにも貧民地区の住民然とした風体に少し考えるような間を置き。

「…とはいえこいつら金は持ってなさそうだな。
 まあ、持ってなくても作る手は店の連中が考えるか」

労働でもそれ以外の手であっても、そこまで考える必要はなかろうと、
途中で考えを打ち切って縛り上げ終わった手を横に振る。
精々が薬の材料にでもなったという後味の悪い話を聞かされないことを祈るばかりだ。
一仕事終わった事に大きく息を吐き出して体を伸ばし。

カイン > 暫くすると宿の迎えの物たちが現れる。
それに男たちを引き渡してから晴れて自由の身となれば、
期限良さそうに繁華街の方へと消えてゆくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/路地裏」からカインさんが去りました。