2018/04/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/路地裏」にカインさんが現れました。
■カイン > 夜も更けはじめだというのに活気に満ち始た貧民地区の中でも怪しい空気の漂う一角。
娼館や露店の立ち並ぶ一角の路地裏の壁に寄りかかり娼館の前を行き交う人々と、
その人々への呼び込みを行う娼婦たちの様子を眺めている男の姿があった。
「今日は引っかかる割合が多い事多い事。忙しさで色々溜まってた連中が多いのかねえ」
呆れたように漏らしてまた一人娼婦に連れられ娼館に入っていく人影を見て肩を竦める。
男の仕事はその路上に立つ娼婦たちの護衛、早い話が用心棒だった。
とはいえ朝方から特に仲介に入る様な事態が起きるでもなく、
退屈な時間が過ぎるまま残った女性たちも最早片手で数えるほど。
はっきり言って手持無沙汰気味でぼんやり人波を眺めている。
■カイン > 「しかし、平和すぎると仕事がなくなる…のはいつもの事だが、
年中戦争やってる割りにこの辺は平和だよなあ。戦線の方は派手にやってるらしいが」
そういう話は漏れ聞こえてくる割に、
全く位気配を感じさせないこの街の様子はそう考えると割と奇妙に映る。
とはいえお互いどこまで本気なのか怪しい物だが、とは思いながらに顎に手を当て。
「ま、向こうの国の連中もロクでもないのしかいないんだしな。
お互い様と言えばお互い様か」
そちらの国の出身であることを棚に上げてそんな事を言いながら、
軽く肩を竦めつつまた一人客を連れて行く娼婦を眺めていよいよ終わる仕事の様子に少し息を吐く。
■カイン > 「おやま。あんまりのんびりしすぎだな」
ふと気が付くと仕事が終わった事に気が付いて、
合図を客に送ると未だに賑やかな娼館の様相には若干呆れた様子を見せる。
しかしそれはそれとして、軽く肩を竦めながら自分もそれに混ざるべく足を向けて姿を消すのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/路地裏」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にポチさんが現れました。
■ポチ > 貧民地区の片隅石畳の地面に積み上げられたぼろぼろの家財道具。その内側には拾ってきた掛布団を丸め、地面に引くとその上でうとうとしている少年。
そのごみで作られた家の周りにももちろんごみが溢れ、存在を目立たなくしている。
注意して音を聞けば、聞こえてくるのは小さな寝息。
「くぅ…すぅ…」
昼に起きていてもろくなことはない。街が寝静まってから動き出す方が幾分かましであるのも事実。
少年が目を覚ますまではあともう少し時を要する。
■ポチ > 「くぁ… ふぅ… ふぁ…」
大きく口を開けてあくびを一つ。
積み上げられた家具の隙間で目を覚ます少年は体をもぞもぞと起こし楽な格好で座る。
傍に置いてある袋から出すのは黴たパン。
ちまちまとカビを指でつまみ落とすと、大きさはだいたい3分の一になってしまうが、そのまま食べてお腹を壊すのは辛い。
無駄に丈夫なせいで、死んだりはしないが、腹痛は避けて通りたいモノ。
小さな口でかぶりつき腹ごしらえを始める。
「~しけってるし…カビは取ったけど…あまりおいしくない…」
等と、ため息をつきながらも空腹でお腹を抱えるよりかは幾分かましであり、そのままちまちまと食べ進めていく。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にフトコロ・ニーレルさんが現れました。
■フトコロ・ニーレル > 「ふぅむ……」
最近、商売も冒険も芳しい結果が得られない。
今日も早めに処理したいものがあり、捨て値でもいいから売ってしまおうと貧民地区へ足を運んでいた。
ここでなら売れないものはないのだ。どんなものでも何らかの形で売ることが出来る。
「このあたり、なら少しやすめるですかね」
どっこいしょと大きなカバンを置いて一休みする少女。
■ポチ > とにもかくにも表に出なければ食料もゲットできない。
であれば、このねぐらを後にすべく少年は注意深く、積み上げられた家具の中、もぞもぞと這う様に進んでいく。
目の前で扉替わりにしているのが、ぱっとみよく見えるアンティーク調の小さい棚で閉じてあったものをずらそうとしたとき外から聞こえた声。
少しびっくりしながら、怖い人だったらどうしようかというのと、塒がばれたらどうしようとドキドキ。
声が聞こえたのが扉替わりの棚に手を掛けた時で、カタンと小さな音を立ててしまった。
早鐘の様に打つ心臓の音がもどかしくそれもまた恐怖。
出るのをやめて相手の様子を中から知ろうと聞き耳を立てる。
ばれてしまったらどうしよう。
等と不安と恐怖も最高潮。
■フトコロ・ニーレル > かたんという音を耳聡く察知してそちらの方を見る。
姿は見えないがそこに誰かいるらしい。自信をもって出てこないあたり、自分には勝てないと判断できるぐらい弱っているか、元々弱い存在か。
「安心してください。取引したいことがあります」
なるべく明るい声で音がした方へ声をかける。もちろん、いつでも殴りかかれるようにグローブと服に魔力を込めることは忘れていない。
ここはどんな形であれものをうれるのだ。
それがお金に変わるとは限らない。
お金の代わりになるものがあるかもしれないのだ。
それと何かを交換できればいい。
■ポチ > ばれていた…。
ある意味絶望的状況。
戦うすべも…逃げる方法も無い。
今ここが最後の安心できていた塒。
責めても懸命に考える。
相手は取引という言葉を告げれば…。
いつも奪われるだけで会った少年にとって珍しい言葉の一つ。
いうなれば自身がその取引の材料であったから。
「ほんとに取引? 痛いこと、怖いことしない?」
痛いし怖いのはとてもつらく相手を知らぬ少年は棚を内側から掴んだまま問いかける。
相手が聞こえるのは不安の色の濃い少年の声であった。
■フトコロ・ニーレル > 「おぉ、大当たりですかね。かわいい声。えぇ、痛い事はしないです。怖い事は……ちょっとわからないですけど」
大きなかばんをがさがさと漁りながら硬くなったパンと野菜がたっぷりのスープを水筒からコップに入れてぱたぱたと匂いを送ってみる。
「売れ残りの品なんですけど、お口に合いますかね?」
他にもまだまだ味は落ちるが保存は出来る食料がたんまりと残っている。
これが今日中に処分してしまいたい商品である。
「とりあえず、出てきてこちらにきてみませんか?」
こちらが見えているかわからないが務めて笑顔である。
■ポチ > 「大当たり? 痛い事はしないけど怖いことするかもしれないの?」
聞けば手に力が入る。扉は再びカタンと音がして閉じていくが、送られる匂い。
先程のかびたパンに比べれば食欲をそそる匂い…
小さな体の中心のお腹がクゥと一鳴き。
「良い匂い…。」
小さくつぶやくと、奥で葛藤しながらも棚がゆっくりと押し出され。ひょこんと顔を出すのはローブを目深に被った一人の少年。笑顔の相手をローブの奥から大きな瞳でじーっと見つめ始めた。
■フトコロ・ニーレル > 「ごふっ……女の子か男の子かちょっとわからなかったですけど、男の子っぽいですね。行幸行幸。えっちな事とか下品なお話が嫌いなら嫌な思いをするかもしれないなってことですよ」
ぱたぱたと手を振って安心させようとする。その説明で果たして安心できるかどうかは置いて置き。本心から言っているようだ。
「私、ちょっと変態気味な。うん、本当にちょっとだけ変態気味な人でしてね?手ごろで手軽にいちゃつける人を探していたんです。
お仕事しませんか?おいしいとはいえないですけど、それなりの食料が報酬です」
どうですか?とパンを毟って人かけ食べ、スープも一口飲む。
毒は言っていないというアピールのつもりらしい。
■ポチ > 「男の子。 エッチな事? 痛い? 痛くない? 痛いのは嫌…。」
そして相手の正直な言葉、ついつい見る目はジトーっと相手を見詰め。
「変態駄目…。 食料… ご飯…」
変態は嫌だが、食料という言葉は魅力的。
相手が食べる光景を見ていれば唾をごくりと飲み込む。
「こんながりがりのやせっぽちでもご飯くれるの?」
元々奴隷であったため、禁忌は特に無く、じりじりと近づいていく。
フードを外せば現れるのは大分痩せているが元の良さそうな少年であった。
ルビーのような赤い髪に空のような蒼い目を持つ少年であった。
■フトコロ・ニーレル > 「痛い事はしません!大丈夫です!へ、変態って言ってもちょっとこう!こう!こんな!だ、だいたい普通ですし」
何をもってして普通と言えるのかはわからないけれど、本人は普通でありたいし、変態の自分もいることを知っているのだろう。
じとーっと見つめられてちょっと嬉しいような悲しいような。
「がりがりのやせっぽっちでもいいですよ。むしろ興味がありますし……って綺麗ですね。良い目をしています」
見てくれは本当に痩せている。そこまで痩せている人とお話したりするのはなかなかない事だろう。
興味本位というのも出て来つつある。
■ポチ > 普通の変態って何だろう。
そんなことを素朴に思いながらもやはりご飯の誘惑には勝てない。
がりがり出もよいからいい目をしていると聞けば小さくうなずき
「変態さん… どんなことすると食べ物くれるの?」
小さな手は少年のペコペコのお腹を撫でさすっている。
ボロボロの格好ではあるが、不思議と、汗のにおいや垢等の不潔感は無い少年が相手の前に立ち、問いかけながらじっと相手の瞳を見つめ始めた。
■フトコロ・ニーレル > 「先に食べちゃってもいいですよ?」
それとも何をされるかわからないと不安なのだろうか?
確かに依頼の内容を聞かずに前金をもらうのは愚の骨頂かと思い直す。
「あなたの好きに犯してほしい。それだけですよ?犯すのが苦手ならこちらからいきますけれど」
自分の欲求をさらけ出す。
多少顔が赤いのがまだ自分に素直になりきれていないという事なのだろう。
■ポチ > 「じゃぁ 食べながら犯すのがいい。」
相手の言葉を静かに聞き…。
犯されたり犯させられたりしてきた自分。たまにはこちらからもやってみたいと思った少年。
蒼い瞳で、ほんのり顔を赤くする相手に少年はそんな言葉を漏らす。
「服脱いで…僕にご飯を差し出して? 変態さん。 おねだりの言葉上手にできたら次してあげる…」
相手の目をまっすぐに見上げながら、少年は相手にだけ聞こえる様に甘くおねだりの体をした命令を囁く。
相手の名前を知らない故に、相手を象徴する言葉でとりあえず呼んでみた。