2018/03/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にミケ・ファムトさんが現れました。
■ミケ・ファムト > 系列店への急なヘルプをお願いされた帰り道。
数日前からぱたぱたと働きづめでさすがに疲労感を覚えた少年。
「ふぁ… くったくた…。 ようやく終わった…。」
そう小さく呟きながらとことこと貧民地区を歩く。
回り道をするよりも、近道の此方を選んだのは油断か、疲労か…。
■ミケ・ファムト > 特殊能力やら戦闘技術を持っていたり、
力の代わりに美しさを持つものが多い印象の街。
自身が未だ小石の様な存在と知っている少年。
いざとなればにげるだけと、こちらを選んだ。
まだ寒い夜。一度足を止め両手で拳を作り大きく背伸び。
筋肉が固まった背中が伸びると心地よく、ぁふと一息。
そして、再び歩きはじめる少年。
時間も遅ければ、家からこぼれる明かりもまばらで心もとない足元。
「明かり持ってくればよかったかなぁ…。」
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にノアさんが現れました。
■ミケ・ファムト > 明かりなかったかなと、一度足を止めると、バックの中をごそごそ。
護身用の果物ナイフだったり、閃光弾だったり。
蝋燭とマッチはあるが…風防がないし持ちても無いしでとても使い物にならない。
「まぁ 別に冒険に来たわけじゃないからなぁ… それに月明かりもあるし。」
目的の場所までは後しばらく歩いたところ。足を止めていてはいつまでもつく事ができないとばかりに歩みを再び始めた。
■ノア > 時間帯的に 家から漏れる灯りが少ないというのは勿論、そもそも空き家や廃屋が多いというのもあって。そんな薄暗い貧民地区の夜道を、ふらつく歩く者が もう一人。
「 ……… っ、 ?! 」
丁度角を曲がった、其の時 ── 相手が咄嗟に避けてくれれば、女が躓く程度で済むが… もしも反応が遅れれば、出会い頭に衝突してしまう か
■ミケ・ファムト > 帰ってからの事をぼんやりと考えながら歩いていた少年。
曲がり角で視界に入った影。しかも人の形をしている。
「ふぁっ!」
急に止まろうとしても陰にぶつかってしまう。
冒険者になりたくて鍛えた体、止まることができなければ、咄嗟の反応で横に飛んでしまう。
よりにもよって壁の方へ。
ゴン。
鈍い音が響くと同時に小さな体に伝わる衝撃。
「あたた…。 えっと… 大丈夫… ですか?」
衝撃でちかちかする頭、ふるふると振りながら少年は相手の方へと視線を向け目を凝らそうとしていた。
■ノア > 出会い頭の衝突は免れた 筈、なのに… 聞こえた衝撃音に、ぱちぱちと目を瞬く。随分と鈍い音が聞こえたけれど、一切痛みは感じなくて
「 ………ぇ、 え ?? 」
ほんの数秒間を置いてから、漸く現状を理解する。どうやら自分のせいで、外壁に頭をぶつけてしまったらしく…
「 いや、 そっちこそ 大丈夫… ?! 」
此方の心配をしてくれているようだけれど、明らかに被害者は彼の方。女は首を傾げ、少年の顔を覗き込んだ。
■ミケ・ファムト > ふわふわとする頭。
肩のあたりをさすればただの打ち身だけでどこかほっとして。
そして、落ち着いたときにかけられた声。
相手に怪我が無い様で小さく安どの吐息と同時に…。
掛けられた声にどきりとしてしまう。
のぞき込まれると、自分と然程身長の変わらない相手の顔が目の前に。
綺麗な人だな…なんて一瞬考えてしまい妙に気恥しく視線は一度地面に…。
「あ、はい。 僕は大丈夫です。 お姉さんこそ怪我がなくて良かった…」
身長差がないとはいえ、男の自分がぶつかってしまっては相手が転んで怪我をしてしまったかもしれないが、
そんな最悪の事態は自分の肩の痛みと引き換えにできた。
相手を安心させようと地面から目の前の相手に視線を戻して、にこりと人懐っこい笑みを浮かべ大丈夫とガッツポーズを見せようとするも、肩の痛みにわずかに顔が歪む。
「ちょっと肩を打ったぐらいです…」
等と恥ずかしそうに苦笑いを浮かべた。
■ノア > 「 そう、 なら 良かっ………… て、 痛いんじゃない。」
表情の歪みを見逃さず。少年の顔を覗き込んだまま、じぃ… と視線を向けるも
「 どうしよ…… あ、 そうだ… 」
急いでいる、けれど少年も心配で。思い付いたように女は胸元から一枚のカードを取り出し、其れを貴方に差し出した。
「 ごめんなさい、少し急いでて… 何かあったら、ココ訪ねて ? 」
其れは "ノア" という名と、便利屋という職業、 女に通じる酒場の店名 の、三つが記された 名刺のようなもの。受け取ってくれるよう半ば無理矢理にでも手渡して、女は足早に去っていった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からノアさんが去りました。
■ミケ・ファムト > 「あはは。 痛いものは仕方がないですよ。」
じぃっと視線を向けられればたじっと、後ろに下がってしまう。
そして、胸元から出てきたカード、押し付けられるように渡されればコクリとうなずき。
「あっ はい。 それじゃぁ、お気をつけて。」
なにやら急いでいる相手。
本当に怪我がなくて良かったと安どの吐息を漏らしながら、名刺に視線を落とし。
顔を上げると、その背に小さくぱたぱたと手を振ってお見送り。
相手の姿も見えなくなったころ…
「ノアさん。 綺麗な人だったなぁ…」
ぽそっとこぼれた言葉。
自身も返る途中だったのを思い出せば、再び歩みを始める。
自分の住む寮までは後もう少し。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からミケ・ファムトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」にジードさんが現れました。
■ジード > 貧民地区の中でも一層治安の悪い路地裏の片隅。
ちょうど平民地区と貧民地区とを繋ぐ裏道に当たる路地に怪しげな露天が構えられていた。
とはいっても場所が悪いのか訪れる人影もほとんどなく店の様相は閑古鳥。
繁盛していないのは一目瞭然。
「さて。普段なら訳アリが結構通りかかるんだがなあ。こっそり娼館に出かける連中、とか」
はて、と声を上げながら騒々しい繁華街のある方角に目を向ける。
そういった手合いを当て込んでの商売場所であるが本日は当てが外れたらしい。
■ジード > 「休日だからと言って当て込むにしてもちと急ぎすぎたかね。
通るにしてももうちょっと後の時間かもしれない」
見上げてみれば建物の陰から見える日の高さは凡そ天頂に届こうかという所。
お忍びで繁華街に遊びに行くには少々早い時間帯だろう。
貧民地区の人間にとっては時間などどの時間でも、
稼ぎのターゲットが変わる程度の違いしかないので忘れかけることもあるが、
平民地区や富裕地区は時間で人の流れが違うという当たり前の事を思い返しがてら、
手元の瓶の封を切って一口飲む。口いっぱいに広がる強い甘味に思わず吹き出しかけるのを堪えてむせ込み。
「――甘くするのに砂糖ぶちこめばいいってもんじゃないんだな、うん」
凝縮した砂糖そのものの味に飲めたものじゃないと小さくぼやく。
■ジード > 「今日はハズレだな。やれやれ、別の通りのいい場所を探そうか」
表側の喧騒とは裏腹に静かな路地の様子に苦笑いが浮かぶ。
これはどうにもならぬと思ったか立ち上がると手早く荷物を片づけ、
路地の向こう、繁華街へと消えていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」からジードさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2「」」にミケ・ファムトさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2「」」からミケ・ファムトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2「娼館酒場」」にミケ・ファムトさんが現れました。
■ミケ・ファムト > 店内で給仕を続けていた少年。店長から、配達を頼まれれば、お駄賃を貰い上機嫌に、貧民地区へと。
今はその帰り道。
途中休憩がてら食事をとってきてもいいと言われており、手元には出店で買った饅頭や肉の串焼き。
肉の香ばしい香りに目を細め、湯気立つそれをちょっとずつ食べている。
■ミケ・ファムト > 「はふはふ。」
口の中に広がる肉汁。
シンプルな味についつい笑みがこぼれる
■ミケ・ファムト > そして、たどり着いた店。
手を洗い仕事へと戻っていった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2「娼館酒場」」からミケ・ファムトさんが去りました。