2018/03/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にリタさんが現れました。
リタ > ここは貧民区に存在するとあるバー。カウンター席は6、テーブル席は1という、大層こじんまりとした店だ。
料理の味はそこそこ、酒の質もそこそこ、お勧めはジャーマンポテトとポテトサラダと一般大衆向け。

さて、今日はそこそこの客入りだった。今現在は男性2名がテーブル席を占領。
一人は船を漕ぎながら夢の中、もう一人は夢の中のその男に話しかけている。要するに泥酔しているのだ。
テーブルの上は皿やカップで散乱し、こぼれた料理や酒が床を汚している状態。

「――あれは店を閉めた後、大変そうだな…」

グラスを磨きながらため息を一つ。

リタ > 『マスターさーんお代り頼むー、三人分ねー』

客の起きている方が追加の注文をした。もう一人は寝ている。残りの一人は多分、妖精か何かだろう。

「はいはい、一杯だね…飲みすぎだよ?大丈夫?」

ビールをグラスに注ぎながら客にそう答えると、
トレイの上にビールを置き、「大丈夫大丈夫」と答える客へと運んでいく。
こういった場合の大丈夫は信用できない。
閉店時には追い出す覚悟を決めた店員は、テーブルの上の汚れた皿を回収し、ドン、とビールをテーブルに置いた。

リタ > さて、本気で閉店の準備をしなくてはならなくなった。大きめのトレイを持ち、テーブル席へと足を運ぶ。


「お客さん、そろそろ閉めるよ?合わせて76ね。」

起きている客にそう伝えると、寝ている客の体を揺らす。
――よかった、目を覚ましてくれた。

代金を受け取り、千鳥足の二人組みを見送って…カウンター席へどさっと座る。
散らかったテーブルを怨めしそうに見ながら。

「酒場のオカミさんって、凄いよね…はぁ…」

リタ > さて、客の居なくなった酒場。散乱したテーブルの上が今日の忙しさを物語る。
もう閉店だし、片付けるのは明日でもいいか。
そう考えた店員は空気を入れ替える為か、入り口の扉を開放する。
そして唐突にビールを注ぎに向かった。自分が飲むためである。
スツールに座り、足を投げ出してそれを一気に飲み干す。

「仕込みもしなきゃ…買出しもしないと…あ゛ー…」

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にグライドさんが現れました。
グライド > (欠伸を噛み殺しながら、向かう酒場。
この辺りの酒場はもう仕舞っている時間、ならばと、今の時間でも空いていそうな。
……或いは、頼めば入れてくれそうな酒場を求めて歩いていたのだが。)

……嗚呼、そういや此処にも在ったのか。

(ふと、足を止めたのは、一軒のバー。
決して大きいとは言えない店だが、一度だけ訪れた時に良い印象だった覚えが在る
よし、と決めて近付いて行けば、丁度扉が開放された辺り
けれど、閉店を示す札がまだ廻っていなければ――其の中へと、脚を踏み入れ)

よう、今日はもう終わりかい?

リタ > もう一杯飲んでから掃除をしよう、と足をぶらつかせながら考えていた時、表から声が。

「ああ、ごめんなさい、もう閉店…」

そう言いかけるも、ふと昨日剥きに剥いたジャガイモの事を思い出した。
新たな客は体格もよく、少しは消費してくれるかと淡い期待。

「――…ジャガイモ、消費してくれるんならもう少し開けておきますけど。どうします?」

スツールから腰を上げて、大きく背伸びを一回。
自分の使ったグラスを持ち、首を回しながら厨房側へと足を運んだ。

グライド > (僅かに眉を跳ね上げたのは、入店を許された理由だった
半分位はダメ元で訪れたのだが、ジャガイモ、と聞けば少しばかり考える
飯は先刻、軽くでは在るが齧ってきた、が――食える、問題なく。)

サラダにしてくれるか? 手間なら、蒸してバターくっつけてくれりゃ、其れなりに頂くぜ。

(思案して、厨房へと向けそんな注文を投げよう。
避けに関しては、取り合えず出せる物で構わないと付け足しつつ
店内へ、カウンターへと歩み寄っては、腰を下ろそうか)。

リタ > 客の言葉を受ければ微笑みと頷きを返して。
腕まくりをし、寸胴に火を点けて湯を作り始めながら、

「ん、じゃサラダに。無理して食べてもらっても悪いだろうからね。」

店員の声は根菜を刻む軽快な音と共に。

「そういえばお客さん、前にも来てくれました?酒、強かった印象が…」

短冊形に切りそろえられた根菜を端にやり、手でレタスを毟り…手元と客、交互に目線を動かしながら問うた。)

グライド > あぁ、いんや、ポテトサラダだな。
どの位余ってんのか知らねぇが、皿に盛ってくれりゃ食わせて貰うぜ。

(何れにしても、じゃがいもは使ってくれて構わない、と補足
カウンターから、適当に傍に在った布巾で手を拭きつつ
奥から聞こえてくる軽快な包丁の音を、のんびりと待ちつつ。)

嗚呼、前にな。 依頼の帰りで、何処も閉まっちまっててなぁ。
酒も美味かったし、印象が良かったんでまた来て見たってトコだ。

(前回訪れた時は、其れこそ酒ばかり飲んでいた気もするが。
人並み以上に飲んで尚、けろりとして帰った覚えが相手にも在るだろうか
印象が良かったのは、決して世辞ではなく、本当の事だ。
店員である相手の対応も、好感が持てた、と言うのも在り)。

リタ > 茹であがった芋を潰し、ザワークラウトを軽く和え始める。
それは盛り付けられた根菜、レタスの中ににどん盛られて。

「アハハ、お世辞ありがとう。ジャガイモサービスしておくね。
ウチ、酔っ払うとヒドい客が多くて。静かに、それも沢山、飲んでくれる人少ないからね。
ウィスキー、だったよね?」

グラスと氷、瓶を手際よく用意しながらのその言葉。それはサラダと同時に彼の目の前へ置かれた。
そしてトレイを持ち、そのままカウンターから奥のテーブルへと足を運んで。
散らかったテーブルを片付けに行ったのだろう。

グライド > そういや、さっき其処で潰れそうな奴とすれ違ったか。
ありゃ、もしかしたら此処のか?
ウイスキー、割らなくて良いぜ、最近薄めたのしか飲んでなくてなぁ。

(ケチっていたワケでは無い、入った店に、そう言う店が多かっただけだ。
店内に客が少ないのも在るだろうし、店員の腕が良いのも在るのだろう
酒とサラダが出て来るまでに然程時間は掛からず、カウンターに皿が並べば
フォークを手にするより前に、早速とばかりにウイスキーをグラスに注ぎ。)

―――……しかし、こんな小さな店でも、其れなりにやってけるもんかね?
味も良い、酒も良い、と来れば、こっちにゃ嬉しい事なんだがよ。

(グラスを、片付けに向かった店員へと向けて一度掲げては、ぐいっと煽る。
薄めた其れでは無い、濃い酒の香りと味が粘膜を熱し――やはり、酒はこうであるべきだ。
問いを投げたのは、サラダへと手を伸ばす合間のついでだ。
別にだから何だという事は無い、純粋な興味と世間話程度のもの
フォークで野菜とジャガイモを掬い、もしゃりと口へ運びながら)。

リタ > 「そう、ココの店。そしてこれがその現場。」

現在進行形で拭いているテーブル、床を指差しながら肩を竦めて答える。
それが終われば今度は閉店を告げるプレートを扉にぶら提げに。

「…ん~…正直、やっていけてないかも。でも、雇われの私が気にしてもね…
ココのオーナーさん、他に稼ぎがあるんじゃないかな。」

カウンターに戻れば丁度彼が酒を飲んでいる時、サラダを口にした時。
店員も小腹が空いたのか、盛り付けに余ったポテトサラダを食べ始める。

グライド > 成る程、酒場にゃつき物だが、そいつは難儀なこった。

(酔客には良くある事だ、だが、其れはソレ、これはこれ、だろう。
扉へと向かい、閉店の札が掛けられれば、そちらを振り向いて)

俺様はまだ許されてる感じか? 何なら、ちょいと付き合ってくれても構わないぜ。
てか、そうか、御前さんは雇われだったのか。 案外、道楽めいた貴族の坊ちゃん、とかかも知れねぇがな。

(割合、其の手の輩は良く居るのだ。 暇潰しにこっそり趣味に走る者が。
てっきり相手が店主だと思っていたものだから、へぇ、と意外そうな声を上げつつポテトをもしゃり。
其のついで、ふと、相手を己がカウンターへと手招きしては――瓶の酒を、からりと揺らして見せる、か)。

リタ > 強い酒を飲んでも顔色一つ変えず、腹が膨れてもまだ食べる事ができる目の前の客。
そんな理想の客へ一つ、微笑みを向けて口を開いた。

「まだまだ飲んでくれそうな客を追い出す店員は居ないよ。その客が悪酔いしないとなれば尚更、ね。」

その客の手招きを見れば横に首を振り、手元にある汚れた皿や布巾を指差して。

「これが残ってる間は私は店員だから。ごめんね。
それに…お客さん、結構女慣れしてそうだからね。怖い怖い。」

体格、話し方、そして雰囲気全てが良い男の部類に入る彼。
店を閉めたのは間違いだったかな、と少し後悔しながらも、目線を合わせない様に眼下の食器に集中。
泡だった皿をがちゃがちゃと洗いながら「サラダのお代りなら幾らでもあるよ?」と付け加えた。

グライド > クク、悪酔いするほど飲んじゃ居ねぇなぁ。
なに、そこ等の奴らよりは強い自信があるが、俺ァ純粋に酒が飲めりゃ良いのさ。

(量を飲んで、前後不覚に為ってぶっ倒れる――なんて、情けねぇとばかり。
先刻山盛りだったはずのサラダも、気付けば既に半分ほどが消えている
流石にお代わりを頼むか如何かは悩み所だが、酒については、まだまだ飲むぜと
何時の間にか飲み乾したグラスに、ウイスキーの二杯目を継ぎ足して。)

……そうかい、そいつは残念だ。
女慣れか、さて、其の辺りは如何だろうなぁ? 一応客としての領分は保ってる心算だが。
口説いて良いんなら、確かに、遠慮無く口説いてるだろうな。
イイ女と喋ってりゃ、男なんざ、誰でもそんなもんだ。

(けらり、と、咽喉奥で笑い声を響かせつつ
彼女が、まだ片づけを途中だと言うのならば、素直に其れを見守ろう
閉店作業、洗物やら何やらを行っている様子を、物珍しく眺めていれば
――結局、程なくしてすっからかんになるサラダの皿を掲げて、おかわりを注文する、か)。

リタ > これだけ飲んでも顔色一つ変えない客は初めて。サラダもあれよあれよと無くなっていく。
男性はよく食べる、よく呑む、それは分かっているのだが、目の前の彼は遥かにそれを超えていて。
ストレートで呑まれていくウィスキー、それは瓶の中からどんどんと減っていく。
2本目のボトルを準備し、彼に向けて「呑みます?」の身振り。

「そうそう、そういう言い回し。しっかり褒めながらそういう事口にするのは、女慣れしてる証拠。
ま、私は彼氏持ちだから、対象にはならないでしょ?」

おかわりを告げられた時に丁度洗い物が終わった。しっかりと手を洗って再度盛り付けを始める。
ふと余ったベーコンがあるのを思い出すと、それを細かく切り、サラダに加えてちょっとだけ豪華に。

グライド > (もし女が二本目の瓶を掲げて見せるなら
少しばかり自分と相談した挙句、こいよと女を手招きして注文を。
空に為った皿を、女の傍へと押し遣っては、次が届くのを待ちつつに
女の言葉へと耳を傾ければ、声を零して笑いだし。)

なんだ、良い男が居るってか? そいつはなた残念なこった。
まぁ、人様の物にゃ早々手を出さねぇさ、だがよ、婚約者ならまだしも
彼氏だ、てだけの言い方だったら…、……判らねぇぜ?

(対象にならない――とは、限らない、なんて
笑いながら頬杖突いて料理が運ばれて来るのを待ち
――それから、きっと其の刹那に。 女が皿を置く其の隙を狙い
耳元で、こんな風に囁いてみるんだろう。 ――摘み食いも悪かねぇ、なんて)。

リタ > 彼の言葉が耳に届けば、微かに身を震わせる。やっぱり彼は場慣れしている、それは確信できた。
自信に満ち溢れた言葉、そして先程の笑い声。多分、彼に抱かれた女性は沢山居る事だろう。
若しかすると今、複数の女性と関係をもっているかもしれない。

「…ふぅ…私、美味しくないと思うよ?料理はそこそこなのは自負してるから、…ほら、摘むのならこっちをどうぞ?」

どんな手管を弄するのだろう、とほんの少し興味を抱くがそれもここまで。
営業スマイルを向けながら、

「…それにお客さんにもイイ人、居るんじゃないの?絶対居そうだもの。」

と言葉を続けた。

グライド > ―――さぁて、ソイツはどうかな。 料理だろうがなんだろうが、喰いもせずに味なんざ判らねぇからなァ。
嗚呼、だがこいつは貰っとく。 料理の腕が良いのは間違い無さそうだぜ?

(目の前に置かれた皿、別段其処まで空腹だったとは言えないのだが
其の味は割合すんなりと、決して詰め込んでいる訳ではなく胃袋に収まる。
早速とばかりにフォークで掬い上げつつに、再び女へと視線向ければ
暫くの間、其の顔をじっと眺めている事だろう。
酒を飲み、飯を食い、腹は満たされ、酒精は巡り、其の中で。)

……俺様ァ傭兵でな。 こんな生き方をしてりゃ、誰かを娶って如何こう、何てのは中々難しいもんだ。
自由気ままに、其れで良いのさ。 好いてくれる酔狂な奴も、居るかも知れんが、な。

(――さて、否定はしなかった。
だが、否定はしないまでも、矢張り己が傭兵である以上は
風来坊であり、根無し草であり、明日も知れぬ身である事を考えれば
己がまとうのは矢張り、自由であるべきだと、そんな考えを。
けれど其れ故に、こうして戯れに口説く事だって自由の内だ。
向けられる営業スマイルを見上げながら、ふと、そっと片掌を伸ばしてみれば
――其の腰元を、ゆるり、己の元へと抱き寄せてみようとする、か)。

リタ > 「ちょ…とっ…」

強引に腰を抱き寄せられれば、慌ててその腕を抓った。これは危ない。危なすぎる。
紅い顔を見られない様に、視線を合わせない様に顔を背け、目を泳がせながら、冗談っぽい喋り口調でこう告げる。

「あ~…その…傭兵さんなんだ…道理で立派な体だと思ったよ。食べるし、呑むし
…手も早そうだし?ああ、これはお客さんだけ?」

抓った場所をぽん、と一叩き。そしてそっと体を離していくだろう。

「と、そろそろ市場に行って買出しをしなきゃ…明日も店、あるしね。お客さんも帰って寝たら?


両手で顔をパタパタと仰ぎながらそう言った後、
店の隅にあるコートを手に取ると、さも出かける準備をしています、と言わんばかりにそれに袖を通し始めた。

グライド > (腕をつねられれば、おっと、と呟いて笑いながら、其の腕を放すだろう
痛がる素振りは殆ど無い、女が腕の中から離れて行くなら、改めてテーブルに向き
其処に置かれたサラダへとフォークを突き刺して行くのだ。
もしゃり、もしゃりと、一口ごとに消えて行く皿の上。
女が背後から声を掛けるなら、其れに対しては、背中で応えつつ。)

手が早いのは当たり前だぜ? イイ女に手をこまねく理由なんざねぇからな。
寧ろ御前さんこそ、こんな仕事してて誰からも口説かれない、何てこたぁないだろうよ。
もし無いんなら、そりゃよっぽど客の性質が悪いか、運が悪いかだな。

(けらけらと笑いながら、けれど断言するようにイイ女で在ると伝えてやりながら。
からりと、グラスの中を傾け、氷を廻し始めれば。 ――其の頃には、懐から取り出した硬貨を
カウンターの上に乗せる音が、女にも響いて聞こえるだろうか。)

―――おう、ご馳走さんだ。 思ったよりも美味い飯に在りつけたぜ。
そうだな…俺も宿には戻るとするさ。 ……だが、其の前にだ。

(ふ、と、席から立ち上がる。 振り返り、部屋の隅でコートに着替える女の傍へと、歩み寄って行くなら。
――其の背後から、再び、其の腰元を、腹を擁く様に腕を回して)

―――……御前さんは、何時か口説き落としてやりたいもんだ。

(其の耳元で、囁く声音と共に。
其の下胎を、鷲掴むようにして、緩やかに圧してやれば。
――奥を、不意打ちめいて意識させてしまう様に、揺さぶろうとするだろう。
其の上で、もし女が身体を離そうとするなら
其のときは、矢張り、すんなりと解放するだろうけれど)。

リタ > コートに袖を通しながら材料の残りを数え始めて。野菜が足りないな、ウィスキーがもう少ないか…と独り言。
硬貨がカウンターを叩く音が鳴ると「毎度あり」と言葉を割り込ませて。

「宿?ふ~ん、宿暮らしなんだ…と、またのご来店を。お客さんとしてなら歓迎するよ。」

後ろからの足音を聞けば、そんな事を言いながら襟を整え、腕まくりを戻す。と、とそこで不意に腰を抱かれてしまう。
腰を抱かれただけならまだ良かった。
彼は自分の腹、女の証であるその奥の臓物を刺激してきたのだ。
――ほんの少しだけ…濡れた。

「…――その台詞、私で何人目…?」

その言葉が精一杯で。これ以上言葉がつむげそうにも無かった。だからもう一度その手に指を這わせ、ぎゅっと一抓み。

「ほぉら、もう閉店閉店。」

と手を叩き催促する。
彼が大人しく従ってくれたのなら、自分も外に出て、店に鍵をかけて市場へと向かうだろう。
押され、揺さぶられた腹を何度か撫でながら。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からリタさんが去りました。
グライド > 色んな所に向かうからな、定住なんざ出来ねぇのさ。
嗚呼、客としてなら、また来るぜ。 夜中に来れるとこは少ないからなァ。

(――女が、腕の中から離れて行けば、己もまた解放する。
紡がれる言葉には、思わずくつくつと笑いながら
女に促されると共に、店の中から出て行けば――恐らくは
市場へ向かうという女の背を見送り、己もまたのんびりと帰って行くんだろう)。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からグライドさんが去りました。