2018/03/19 のログ
■ボブ > (とっぷりと日が暮れた貧民地区のとある一角、初見ではなかなか入り辛い外観をしている酒場の中は上手く情報を知りえた
酒飲み達が集い、それぞれ好みの酒と絶品の料理の組み合わせに舌鼓を打っていて)
「んぐっんぐっんぐっ……ぷはあぁ~~、料理を口にした後に流し込むこのビールとの相性の良さ、たまんねぇな」
(褐色の肌をした男がビールのお供にしたのはぶつ切りの豚の内臓がゴロゴロと入った煮込み。
どう見ても上品な料理には見えないが、舌の上に広がる味わいは濃い味付けの汁が内臓に染み込んでいて、
見た目の下品さとは打って変わった上品な味に思わず喜びの声を漏らしていく男)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/酒場」にフラニエータさんが現れました。
■フラニエータ > 酒場の扉を開くと見慣れた顔が一人居た。丁度彼がビールを飲み、奇声を発した所。
女は肩を竦めると、男の横へと足を運び、その肩をぽん、と叩く。
座りながら主人に向かってチキンのソテーとワインを頼むと開口一番、
「もぅ…オヤジ臭いわよ?」
年下であろう彼に向かってそんな事を言う女。自分の事は空の彼方の棚の上に投げ捨てたらしい。
■ボブ > (臓物の煮込みの味を洗い流すようなビールの切れの良さに歓声を洩らし上げ、再び大振りな内臓の切れっぱしをハムッと
口に入れたタイミングで肩を叩かれ、モゴモゴっと口の中の内臓肉を噛み切りながらそちらの方を向けば
隣の席に座る顔見知りの女性がそこには居て……、しばし口だけを動かし、ゴクッと口の中のモノを飲み込んでいけば)
「よぉっ! ん?悪いかよ、ガキの頃から思いっきり年上の男たちに囲まれて過ごしてきたんだ。
酒を飲んだときくらい、その大人の男たちの言い回しが出てもおかしくねぇだろ?」
(オヤジ臭いと言われ、少しブスっとした表情を浮かべていくが、自分自身でそういった行動を取っていると
理解した上での行動だと返って胸を張って堂々としている男はかなり面の皮が厚いのだろうか)
■フラニエータ > がつがつと肉を貪る彼を見て「やっぱり男ねぇ…」と茶化しながら彼の言い訳を聞く。
小馬鹿にした様な顔を彼に返して、目の前に置かれたワインを一口。
「確かにそうだけれど…もっと好い影響…受ければ良かったのに、ね?
私は淑女に囲まれていたから…ね?優雅でしょ?」
テーブルマナーの教本に載っていそうな、いかにもなワインの飲み方を見せた後…
己のソテー、その脇に置いてあるフォークで彼の豚肉、それも一番美味しそうな所をえいっと強奪。
「ん…おいし…確かにビールに合いそうね…」
■ボブ > (ちょっと頬を膨らませるようなハムスタースタイルで肉を食べていた男の事を見て、
揶揄してくる女性が滑らかな動きでワインを飲んでいくのを見やっていけば)
「まぁ、他にも影響を受けた事はたくさんあるが……その大半は今は封印状態だな。 余りにも血生臭すぎる事ばっかだし…
……って!? 人の皿から食べ物を奪うのも淑女の嗜みか?
ずいぶん自由な淑女達に囲まれていたようだな……他人の物も自分の物…といった感じの…」
(男が先達たちから影響を受けて身に付けた事はもっとたくさんあるが、色々ヤバい事ばかりらしく言葉を濁して伝えていけば
男のシチュー皿の上に盛られた肉を一かけら奪って、口に入れていく女性に対し、
淑女という概念に疑問を呈したような呟きを洩らしていった)
■フラニエータ > 口の前に掌を当て、噛み応えのある豚肉を咀嚼する。喉がごくり、と鳴る。
口の中をワインで流し、悪戯っぽく微笑んでみせる女。
「私のものは私のもの、も加えておいてね?
「まぁ…手口の一つ、よ。距離感を近くして惑わすの…。フフ、ドキドキしてくれた?」
そう言いながら女は己のソテーをフォークで掬い、彼の口へと運び。
彼の目をじっと見つめながら薄く微笑み、どうぞ、と小首を傾げる。
「これも手口だから…用心なさい?」
と、からかうように、鶏肉を彼の唇に押し付ける。
■ボブ > (男の皿から肉を奪った女性に半ば呆れ気味の呟きを洩らしながら、その顔を見つめていけば女性はニッコリと微笑んできて、
その口から男の言葉に更に付け加える要素を告げてくるのを耳にしていって)
「それってかなりわがまま淑女って呼ばれねぇか?
好まれるか、嫌われるか…かなりギリギリの線を突いた手管とは言えるがな」
(ドキドキしてくれた?…と問いかけてくる女性に対し、表情はそれほどでも…という表情を浮かべながら
チキンソテーを掬い、男の口元へと運んできている女性の姿を見据えていけば)
「ん? 私のものは私のものと言い切るそちらさんが自分のものを分け与えるというのは確かに手口として使えるかもな?」
(言葉だけ聞けばかなりの強欲な女性といった感じを見せつつ、男にフォークを差し出してくる女性に上手い手だと賞賛をしながら
そのフォークに口を寄せ、パクッと食らいつき、美味しいチキンの味に親指を立てるサムズアップの合図を送っていく男)
■フラニエータ > 彼が美味しそうにソテーを食べれば、己も食べたくなり…ソテーを一口。
掌で食する所を隠しながら、「あ、ほんとおいし…」とご満悦の様子。
こくんと喉を鳴らした後、
「…――我侭な女も可愛いと仰るオジサマ、結構居るのよね…
貴方には通用しなかった様だけど。今更だし、ね?」
女は己のソテー、その付け合せであるボイルした野菜をフォークに指し、
それをくるくる回しながら
「お肉もいいけれど、野菜も食べないとダメよ?」
フォークをそっと彼の唇に近づけ、優しく微笑みながら「ほら、あーん…?」と小さく囁き
…彼が乗ってきたら己で食べるだろう。悪戯顔もセットで。
■ボブ > 「我儘な娘が可愛いオジサマ…ね。
きっとそちらさんのお得意の夜のお勤めの際には従順な仮面を被って見せ上げ、そのギャップがいいとか言われてんだろうな?」
(男性を篭絡させる術として女性的魅力を大いに生かしている女性の事をその身で体験している男は昼間の我侭と
夜の従順という二つの顔を使ってオジサマを手のひらで転がし点だろ?…と女性にだけ聞こえるような囁き声で話しかけて)
「野菜か……まぁ、後で生野菜のスティックでもバリバリ食おうと思ってたが、せっかくのお誘いだ、ありがたくいただくよ」
(再びの「あーん」攻撃に少し考えた後に乗っかろうと口を開けて、フォークで刺された野菜に口を寄せ……
その動きに合わせて彼女が手を引っ込め、男の口が何もない空間を食んでいった)
■フラニエータ > 「あら、ご明察。なかなか鋭いのね…痛い目をみたことでもあるの?」
女は野菜を己の口に運ぶと、業とらしく美味しそうな顔をしてみせる。
ちらりと彼を見れば、何もない場所を食んでいる。…楽しい。
女はアハハ、と声に出して笑う。そして彼の小声には笑いながらの一言、企業秘密、とだけ答えておいて。
「野菜スティックをばりばり、ねぇ…男らしいんだか粗雑なんだか…ほら…」
口の中が空になれば仕方ない、と言わんばかりに野菜のボイルをフォークに刺し、空気を食む彼の口に近づける。
今度は大丈夫よ、と念を押しながら。
■ボブ > 「いや……さっき言ったガキの頃に周りにいた大人たちの仲の何人かが似たような女性に手玉に取られてたからな」
(幼心ながらも女性って怖い面があるんだな…と学んだ経験を彼女に伝え、
差し出された野菜を食べようとして、男の口が空振りしていけば、
この女性にしては珍しく少女のように笑い声をあげて笑っていくのを見れば)
「……二度騙されるのは本当に間抜けだよな。 でも信用している人間に裏切られるとなれば俺の器が小さいって事だよな」
(再びフォークに野菜を刺して、男の口元に近づけてくる女性の顔を見やり、躊躇する様子も見せながら
覚悟を決めたように口を開き、ゆっくりと差し出された野菜へと近付け……野菜を頬張ろうと……)
■フラニエータ > なにやら遠い目をして語る彼。女は興味津々と言った顔をしながらフォークに刺した野菜を軽く振る。
甘い水はこちら、と蛍を誘うように、何度か軽く引き寄せて唇から離したり。
「そのお話、何時か是非、詳しく聞かせて貰いたいわね?…ほら、早く食べなさいな…」
フォークを戻されるのかと疑ってかかっている彼。
おずおずとしたその姿、そして続けられる言葉に女は笑い声を重ねる。
「アハハ、なぁに?自分に言い聞かせる様な事言って…もう、そんなに私、信用ないのかしら?…えいッ」
近づけてくる彼の口、その中へ野菜を突っ込んでやった。
■ボブ > 「ん?……それはぁ~中には亡くなった人も居るから個人の名誉を守るためにも黙秘させてもらおう」
(男の過去に推測が付いているであろう女性にその時代の知り合いの話である事を告げ、詳しく話す事を拒否していき、
覚悟を決めたように口を開き、野菜に口を近づけていけば、女性は男の口に野菜を突っ込んできて)
「ぐほっ!! 一気に突っ込み過ぎだ。 喉奥に野菜がぶつかったぞ。
もう少しフォークの勢いが強かったら野菜をぶち通して、フォークの先が喉に刺さって、下手したら殺されてたぞ」
(野菜がのどちんこにぶつかったのは事実……それで軽くむせていった男は、喉元に手を当てながらジト目で見つめていって)
「慰謝料を要求するっ! 何でも俺の命令を一つだけ従う事、どうだ?」
(ジト目で女性を見つめながら、やや無理やりな慰謝料請求をしあげていく男)
■フラニエータ > 「名誉、ねぇ…自慢できる名誉じゃない事だけは確かそうね…
あ…そろそろ帰るわ…明日早いの…ごめんなさいね?」
彼の口からフォークを放すと、残ったソテーはそのままに、野菜のボイルを最後に一口。
ワインでそれを流し込み、少し大目の代金を乱雑に置いた。
そして酒場の主人にこう告げる。
「野菜スティックを一つ、追加で、ね?彼に食べさせてあげて頂戴な」
「慰謝料よ」と彼に伝えて席を立ち、彼の後ろへと足を運ぶ。
女は去り際に彼の方をぽん、と叩き。彼がそれに反応したのなら、そのままそっと耳元で
「以上、可愛い女、でした…お気に召して?」
と囁きを落とし、軽くウインクをして見せる。
そしてそのまま酒場の扉を開き、後ろ手に手をひらひらとさせ、別れの挨拶をしながら店を出て行った。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/酒場」からフラニエータさんが去りました。
■ボブ > (開いた口の中に野菜を突っ込まれ、噎せた男は女性に慰謝料を要求してみせていったが、明日の予定が詰まっているという事で
女性は席を立ち上がり、勝手に野菜スティックを慰謝料にしていくのを椅子から見上げていって)
「ちょっ……可愛い女って」
(ウインクとともに去っていく女性の後姿を見送りながら一言洩らしていく男)
「可愛い女というよりいい女っていう方があの人には合ってるんだけどな。
…それに慰謝料と言っても物品を詐取するつもりもなかったんだよなぁ~……
そろそろあの人の名前を聞きたかっただけなんだけどな……」
(今日の出会いからずっと彼女に付けられた偽名を呼びかけなかった男。
顔を合わせる回数もそれなりになってきたから偽名でない名を教えてもらおうかと考えていたのだが、それをかわされてしまい、
カウンターに出てきた野菜スティックをポリ…ポリ…と齧りながら独り言を洩らしていき、
食べ終わった男はまるで飲み帰りとは思えないくらいのローテンションで店を後にしていった)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/酒場」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」にジードさんが現れました。
■ジード > 貧民地区の中でも一層治安の悪い路地裏の片隅。
ちょうど平民地区と貧民地区とを繋ぐ裏道に当たる路地に怪しげな露天が構えられていた。
とはいっても場所が悪いのか訪れる人影もほとんどなく店の様相は閑古鳥。
繁盛していないのは一目瞭然。
「さて。普段なら訳アリが結構通りかかるんだがなあ。こっそり娼館に出かける連中、とか」
はて、と声を上げながら騒々しい繁華街のある方角に目を向ける。
そういった手合いを当て込んでの商売場所であるが本日は当てが外れたらしい。
■ジード > 「今日はハズレだな。やれやれ、別の通りのいい場所を探そうか」
表側の喧騒とは裏腹に静かな路地の様子に苦笑いが浮かぶ。
これはどうにもならぬと思ったか立ち上がると手早く荷物を片づけ、
路地の向こう、繁華街へと消えていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」からジードさんが去りました。