2018/02/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」にジードさんが現れました。
ジード > 路地裏と一口に言っても幾つもの種類がある。
ひっそりとした完全に人気のつかない場所や自然と人の通りのある抜け道、
あるいは繁華街の裏側。それぞれに売りたい物の異なった店が並ぶのがこの街だ。
繁華街の中でもこの時間帯に一際繁盛する娼館の立ち並ぶ通りの裏手にある
この店で取り扱っているのは女性へのプレゼントに最適なものか、
あるいは女性に使うのに最適な物ばかり。
時折訪れる者と商談を交しながらも店主は概ね暇な時間を過ごしていた。

「今一つ景気が良くないねえ。
 全く、もっと景気よく金を落してくれればいい物を」

売れ行きは悪くない様子だが売れるのは謹製の薬に大半が偏っている。
手ずから仕入れたものの受けが今一つな様子に少しばかり哀愁が漂っていた。

ジード > 「今日はハズレだな。やれやれ、もうちょっと人通りのいい場所を探そうか」

娼館街の喧騒とは裏腹に静かな路地の様子に苦笑いが浮かぶ。
これはどうにもならぬと思ったか立ち上がると手早く荷物を片づけ、
路地の向こう、繁華街へと消えていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」からジードさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にサナさんが現れました。
サナ > 細く薄く降り続いていた雨
傾斜の低い所に水溜りが出来る中、フードを其の侭雨避けに歩いていて
靴底がじゃりと違う感触の何かを踏んで、驚いて立ち止まる。

足を少し退けると、砕けた白い欠片があって
周辺にもぽつりぽつりと白い小さな塊が転がっている。

空を振り仰ぐといつの間にか雨は霙に変わっている
フードを取り去ると、冷たい空気と一緒にコン、と雪の塊がばらけて降って来る。

霙じゃなくて雹、だったのかもしれない。

当たりを見回して、崩れかけた家の、庇の下に潜り込む。