2018/01/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2/路地裏」にカインさんが現れました。
カイン > 年明けだというのに、或いは年明けだからか人でごった返す貧民地区の娼婦街近くの路地裏。
その入り口付近に陣取って表通りの様子を伺っている男の姿があった。

「……いやあ、何というか皆お盛んだな。
 こんな形の仕事始めってのもどうかと思うんだが」

用心棒の仕事柄よくこの周辺は訪れるものの、今日は一層人が多いように感じて思わず声を漏らす。
その視線の先に居るのは数名の女性たち。年明けという事で馴染みの連中にあいさつ回りの最中、
彼女たちが客を見つけるまでの護衛をしてほしいと言われたのが先ごろの話。
とはいえいつもよりも大分早いペースで客をつかまえる彼女たちを横目に剣の柄を鳴らし。

「こりゃ出番は無さそうだな」

カイン > 「それに打って変わってこっちは…辛気臭いというかなんというか。
 折角の初の売り出し、何か派手に売ってみようと思わんのかい?」

賑やかで華やかな表通りからは一転、路地裏に視線を向ければそこには複数の店が並んでいる。
露店から小さいながらもしっかりとした店構えまで種類は多様だが共通してるのは拭い切れない陰気さだ。
手近な空いているのか空いていないのか判然としない、怪しげな道具を商う店主に声をかけてみても、
邪険に追い払うように手を振って見せるだけ。この界隈で薬瓶や箱入りの道具を売っているとなれば、
麻薬か媚薬かあるいは夜の道具あたりだろうに、謙虚な物だと肩を竦めがてら視線を表通りに移す。
と、護衛対象の女性が一通り客を引っ掻けているのを見て肩に手を置いて揉み。

「こりゃ早々にお役御免か。…どうしたもんかな、クスリの類は効きが悪いからな」

お陰で暇つぶしに良いといつぞ勧められたことのある煙草も全く楽しめなかった記憶がある。
頑丈というのも善し悪しだとげんなりした表情を浮かべ。