2017/12/30 のログ
■白雪 > 知らないのも無理はないわ。誰にも教えない、私のとっておきの場所よ。
…まぁ、教えたとしてもお前みたいな人間の足じゃ岩をよじ登るのは難しいわね。ああいう崩れやすい場所は馬も無理だし。
難しい場所を攻略するにはね、頭脳と度胸と足回りの器用さが必要なのよ。
(陶器の入れ物の淵を指で挟み、良く見えるように彼に向って突き出した。細やかな月明かりがつるりとした膚へ当たって、ぼんやり光を放っている。――さて、己が提案した条件を彼は飲んでくれたらしい。これでこの迷路ともおさらばだ。上機嫌で頷き、商売道具たる鞄を大事そうに抱えなおした。)
ふふん、交渉成立ね。迷路を抜けるちょっとの間だけど、頼りにしてあげるわ。
ついでに言うと首尾よくあちらへ抜けられる道を教えてくれると助かるのだけれど―――まぁ、私も無理は言わない。
(出口にたどり着く前に傷薬を渡してしまうのは甘っちょろいにも程があるかも知れないが、契約を結んだ商売相手を信頼せずに如何する。彼の方へ薬の入った陶器を放って、出口へ向かって一歩を踏み出した。)
―――さ、行きましょう。まずは右と左どちらへ曲がれば良いの?
(最後まで偉そうな口を叩きながら、迷路の出口まで一緒に歩いたことだろう―――)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」から白雪さんが去りました。
■ロビー > 「とっておきなら知らないのは当たり前か。
あんたのとっておきの場所をくすねるつもりは流石に無いって。
それにそう言うからには厄介な場所にありそうだしな」
もし場所が分かったとしても薬草の類は価値が判るもの以外には高く売れない。
なので余程な収入にならない限りは無理をしてまで仕事外で収集するつもりはなく。
突き出された入れ物を近くで見ればその入れ物自体も高価なものに見えて。
「ま、引き受けたからにはきっちり案内させてもらうって。
あっちに抜けたいなら大通りに沿って歩けば変な道によらない限りは付くぞ?」
放られた陶器の入れ物をキャッチすればポケットにと押し入れ移動準備が出来たのを確認し。
歩き出した後ろを慌てて追いかけて。
「それじゃ抜けるまではよろしく頼むよ、依頼人。
先ずは右だよ。その後はしばらく道なりだ」
最後まで偉そうな言葉使いにこう言う奴なんだと納得をすれば
迷いやすい場所を告げるサービスを付けながら出口まで一緒に歩き案内することに。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からロビーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・路地裏」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 散歩を終え、猫の少女と別れた帰り道。
少年は路地を歩いていた。
まぁ、帰り道の人地であるため、何を意識しているというわけでもない。
鼻歌交じりに薄暗い道を歩く。家にかえるために。
ただそれだけだ。
■ブレイド > 薄暗い路地だが、もう歩き慣れたもので。
少女とは言え猫の姿のものと触れ合うことができたので、心も軽やか。
やはり小動物というものは心を癒やしてくれるものだ。
「~~♪」
口笛吹きつつ年の瀬の迫る貧民地区を一人行く。
少し雪がちらついてきたか。空を見上げれば白い粒がはらはらと。
■ブレイド > 雪も降ってくれば、街角に立つ女性たちも屋内に下がっていくだろう。
まったく、最近は寒い。
冬なのだから当然なのだが。
「そういえば、保温石もらってくるの忘れたな…」
まぁいいか。冬は寒いものだし。
あれば便利だし、ルナシイにもあげたいところではあったが。
■ブレイド > 雪も吹雪かなければきれいなもので
こうして舞い散る粉雪を見るのは嫌いではない。
寒さの中にある、ほんの少しの楽しみ…というやつか。
もとから人通りもまばらな地域ではあるが
時間や気温もあって、更に閑散としている。
少し歩みを緩め、空を眺めながら歩くことにする。
どうせ人も殆どいないのだから。
■ブレイド > 「ふぅっ…」
白い息を吐く。
家までもう少し。
ちらほら降る雪に体が冷え切ってしまった。
風呂で暖まらねば…
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・路地裏」からブレイドさんが去りました。