2017/11/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区・裏通り」にハーティリアさんが現れました。
ハーティリア > 「やっぱ、ギルドに回復薬とか卸した方が、手っ取り早く稼げるなぁ……ピンで商人やってる奴ぁやっぱすげぇわ。」

冒険者ギルドに、作った薬を卸した帰り道……というよりは散歩道か。貧民地区へと足を踏み入れて、くぁ……と欠伸混じりに歩く小柄な男。背中に金属製の箒を背負い、肩から結構なサイズの肩掛け鞄を下げたそれは、どこかに帰るでもなく、暇をつぶすように裏通りを適当にぶらついている最中で……。

ハーティリア > 「ま、売れるのは普通の薬ばっかだけどなぁ……売れるもんがあればそれで食っていけると思ってたが、いやはや……『売れる物を売る』ってのは、難しいねぇ。」

500~1000ゴルトくらいで取引できる傷薬や解毒剤の類は冒険者ギルドにそれなりに卸せたものの、材料費の関係で10万ゴルトを軽く超える薬品もあるが、その類はまるっきり売れなかった。効果にはそれなりに自信があるのに売れない……商売って実際に取り組むと難しいと痛感するいち冒険者兼、花売りであった。

ハーティリア > 「さて、まあどうしたもんか……暇だぁね。」

また、薬売りでもしようか、それとも男漁りでもしようか……ポケットから乾燥させたハーブを巻いた紙巻煙草を取り出すと、太股のホルダーに束で収められたカードの一枚を取り出し、目の前にかざすとポッと先端に火が付く。ふぅっ……と、甘さの混じるハーブの煙を舌の上で転がしてから吐き出すと……その辺に転がる木箱に腰掛けて、一休み。)

ハーティリア > 「なぁんか面白い事おきねえかなぁ……ドラゴンが出てくる~までは行かなくてもよ。」

寂しくなると独り言が増えていけない。ぶつくさと呟きながらも……特にやることがないので、勝手に薬屋まがいな事でもしていようか。鞄の留め具を外すと、中から明らかに縦幅が鞄より大きな立て看板を取り出し、壁にカタリと立てかける。『薬、魔法、夜の相談承ります ハーティリアのアトリエ』なぞと書かれた看板を立てかけて、適当に木箱に腰掛けるだけ。露天というにも大雑把な準備だけしてしまえば、また紙巻ハーブを吸い……ふぅっ、と甘い煙を吐き出して。

ハーティリア > 「あぁでも、そろそろドラゴンの鱗とか、触媒に欲しいなぁ……。」

レッサーなら単独でいけるだろうか。いや、そもそもこっちの世界に流されてからドラゴンにはお目にかかったことが無い。強さ的にはどんなものだろう……前の世界と一緒なら、まだいける気がするのだが……なぞと、暇をもてあまして妄想にふけり。