2017/11/12 のログ
■カイン > 「野良猫なんてのは気ままなもんだからな、
人に慣れてればむしろこっちが下僕とばかりに構えと言って来る」
難儀な物だなと言いながら逃げてきた猫の顎の舌を軽く撫でた後に追い払いつつ、肩を竦め。
「お前さんがそれでいいなら俺から言う事は何にもないが――分らん、それで喜ばれるのは良く分らん」
何がいいのだろうかと相手の頭から手を引いて、
思わず首をひねりながら軽く腕を組みながらきょとんとした表情。
悦ばれること自体は別に悪い気はもちろんしないのだが。
■オルセィユ > 「下僕に成り下がるのも悪くない風な言い草だね。ふふっ。」
掌で口に封をするように、隙間から風が逃げてゆくくらいの指の間隔を保って笑いをこぼして。男と話すのが楽しげであり。
「猫さんだけ撫でて貰うのは、ずるいと思ったまでのことだよ。」
藍色の目をキラッと光らせて妖しい微笑を浮かべながらに言い。クシャクシャになった頭頂、ぶるんと頭を振るい、おかっぱの髪が揺れて。
きょとんとされるのは意外だったようで、また一歩足を大きく踏み出して男が座る前まで体を動かして行き、腰を斜めに、男を覗き込む姿勢。口は笑みを容取って。
「喜ぶ理由が何だっていいことよ。」
■カイン > 「動物なんてのは適当にあしらってればそれで満足するモンだ。
それこそ事によっては程度も限度もなくなる人間の方が怖いね」
困った事にとあまり困った風でもなく言い放ちながら去っていった猫を一瞥し、
もうすっかりこちらに興味を失った様子に肩を竦め。
「何でもいいと言われればまあ、確かにそうかもしれんがな。
相変わらず変わった奴だ。前会った時もそういった気がするが」
近づいてきた相手の様子に少し笑いながら肩をポンと叩きながら顔を覗き。
「それでこの後は何がお望みなのかな?」
■オルセィユ > 「際限なく望むのは人間だけだと?それこそ欲の成せるわざだろうけど。あまり良い心地がしないね、人の体を持っている限り。」
背中でバタつく黒い羽根。幾らバタバタしたって飛べやしないのに、まるで飛翔を望んでいるかの様子で。
「お気楽な所はあるよ。
そうだね。触れ合いたいな。なにしろ寒いから。」
両手を差し出して、自分の腰を前に引き寄せて、男の顔を両側から包んで頬にチュッとした。着ている黒い布に厚みはあるものの、足元から這い上がる冷えは否定できずに。
座る男の膝下に自分の膝が来るように身を寄せて、体熱で暖を取ろうと腰を抱いて頭を寄せ。
■カイン > 「そんなものだと折り合いつけていくしかないだろう?
無い者を強請った所で何も解決はしないからな」
飄々と言い放ちながら寄ってくる女の体を抱きしめて、
膝の上に相手の体が乗るのを感じれば唇を軽く重ね合わせる。
そのまま両手で臀部を揉みしだきがてら、相手の口付を受けて身じろぎし。
「そいつはいい考えだ。しっかり暖を取れそうで何よりってな」
笑うまま布越しにお尻を強く揉み、するすると裾を持ち上げ始め。
■オルセィユ > 「ないものねだりかあ。言ってしまうと人間はつまらないことをしているものだと思うよ。」
抱き締める体温が温かくてうっそりと目を細めて、体に篭もっていた力を抜いて男に身を預け。
尻の肉付きは中性的に後ろに突き出て、張りがあって柔らかさのなかにも硬さがある。揉まれると口をもぐもぐと動かし妙な感覚があったがそれで嫌がることはなく。
裾が上がると寒さが足をどんどん伝い上がってくるので腿がぶるっと震えて。下着類をつけないためこのまま尻が露出するだろう。
男の足を服の上からまさぐって掌を這わせる動作は、それらに呼応したもの。
「うう。寒いよ…!早く温まろうよ。」
■カイン > 「楽しいばかりが人生ではないとどこかで聞いた話だな?」
クツクツと喉を鳴らして言い返しながら身を委ねてくる女の体を
これ幸いとばかりに好き勝手に苛めながらも、寒いという苦情を受ければ思わず声が上がる。
「ハッハッハ、すまんすまん。じゃあここで軽く運動した後は、
近くの宿にでも行って暖を取るとしようか…ねっ」
上機嫌に声を漏らして女の秘所を指で弄り探し当てれば、
その中に様子を確かめるかのように指を押し込んで引っ掻き回す。
ある程度まで解す所作を行った後に硬く熱を持った一物を外気に晒せば、
そのまま秘所の入り口に押し当てて一気に捩じ込んだ。
自然と持ち上げた服が少し下がる格好になる。
■オルセィユ > 「楽しいばかりじゃつまらないわ。」
男の腰を触っても嫌がる気配がないため、服を寛げてその中を探る手つき。暗く先の見えない陰部で形を探って掌と指とで柔らかさと硬さをもったものを揉みしだき。
「宿!いいね。あったまることができるなら温泉でもいいわ。そっちの方が手っ取り早いしいいんじゃない?」
秘められた女の部分が、粘膜を張って男の指を受け止め。引っ掻かれる感触が猫の手による愛撫のようで、綻ぶ雌蕊があれば寒さで引き締まっていた力も緩んで。
体を前へ動かして男の膝の上へとごく当たり前の動作で腰を上げ。
男のものが大事な所を抉じ開ける動作に従い、重たげな銃器を飲み込む自身のもの。今日は柔軟さに余裕はあるようで、腰上をぐっと後ろへ引いて、快感を押し進めて。
■カイン > 「そういうことを言う奴は久しぶりに見たな。
楽しい事ばかりの方が良かろうに。それが幸せかどうかまでは知らないが」
女の言葉に肩を竦めて応じながらも愛撫に晒されすっかりと事前に難くなっていた一物が、
女の体を貫いてしまえばそのまま様子を確かめるように小突きあげるなり乱暴に腰を突き上げ始め。
「このあたりの温泉といえば峠の方か?それは少し遠いな。
王都の中にあるなら別にそれでもかまわん、が、っと」
上機嫌に言葉を返しながら相手が体を合わせて動かしてくるのに対し、
子宮口を探り当てればその最奥をノックしながら体を抱きしめる。
そろそろ限界が近いと言わんばかりに身震いし始める肉棒の様子を感じればさらに強く腰を突き上げ。
■オルセィユ > 「―――ふっ。
色んな事があって総じて楽しい人生と呼ぶものよ。 …ううっ。あっあ。」
乱暴な挙動が腰に直接響いて、受け止める体が柔らかい女の体なので上下前後に軽い動作で揺れながら、自分からも軟らかに腰を動かして。
胸はさほど大きさはないが、服の下で小刻みに揺れた。
「あら。遠い場所ね。ごめんなさい?」
入り口から遠い場所、子宮の迷路に嵌まった雄が語り掛けてくる。ぬめって厚みをもつ体の中の肉が、形を誇らしげに主張する雄蕊を柔らかな力でくるんで、しかし先端が辿り着いた子宮の締め口で引き締めて。
震える男のものを感じ、その動作は初めてではないにせよ、女特有の戸惑うようなまなこで頬を赤らめながら男の顔を見詰めて、しかし首を傾げて口を笑ませ。
「ん。とても、感じ易くなってきているわ。今日はどうしたのかしら。」
■カイン > 「まるで哲学屋か何かの様な物言いをするじゃないか。
そういうのは嫌いではないがな、と」
射精の余韻に浸りながら女の体を柔らかく抱きしめて顔を覗くと、
熱っぽさを帯びた様子が見て取れる。
それに気を良くしながら女の体を抱え上げて背中をなぞり。
「それならここで終わらせるのはもったいないな。
このまま宿に行くとしようかね?」
楽しげに笑うまま立ち上がり街の方へと足を向けるのだった。
■オルセィユ > 「は、っ………!
哲学って…?そこまで頭はよくないわよ。もっとバカだもの。」
射精がいつされたかも、漠然として明白でない。自分の中で熱が上がっていた証拠であろうか。
背中をなぞる指先の感触が、布を越していつもより強く感じられ、それも腹に男を受け入れた後だからだろう。
言葉を聞くとますます戸惑う眼差しは強く出て、男の腰からゆっくりと足を降ろしながら瞬きをしてその顔を見ており。
「宿へ行く?いいわ付き合うわ。」
正直に言って腰はへなって一旦休憩をとりたいところだったが、宿へ行き続きをするなら足が立たない事になるやもしれず。
大人な自分はその誘いにも乗り、操縦が難しい自制をしつつも夜を楽しむだろう。
男に続いてついて行き。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からオルセィユさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館通り」にチェシャ=ベルベットさんが現れました。
■チェシャ=ベルベット > 夜、貧民地区に限らずどこの娼館も稼ぎ時。
通りは人で賑わい、客引きの娼婦や男たちが通りすがりの人々に声をかける。
「ヘルプ? いいけどいくら出してくれるの?
……それだけ? じゃあ駄目。僕は安くないから」
馴染みの娼館のマネージャーに呼び止められたチェシャは
病欠で休んでいる男娼の代わりを頼まれる。
が、思ったより安く見られていたらしく、チェシャの望んだ額は提示されない。
悪いが他を当たってくれと、右手を上げて断ると通りをのんびり歩いて行く。
たまに困った娼館に、用心棒や代打で入ることはあるものの
あまり安く見られたりはしたくなかった。
プライドなど持ち合わせては居ないが、安売りすればそれだけいざという時買い叩かれる。
そういうのはごめんだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館通り」にリンさんが現れました。
■リン > 通りを歩いていれば、四つ辻に差し掛かったところで
提琴の音色が響いてくるだろう。
フードを被った人物が、青塗りのヴァイオリンを弾いている。
マグメールの流行りの曲とは全然違う、きっと聞いたことのない音楽。
奏者の周囲には通りがかった娼婦や男たちが群がり、それぞれが
彼の足元に金銭や装飾品を投げ入れている。
どこか妖しげな音色には、聴き続けているとなんだか投げ銭をしたくなる魔力がある……。
要するに呪いのヴァイオリンの力でズルをしていた。
■チェシャ=ベルベット > 妖しげな音色に惹かれて見てみれば、どこかで見たことのある風貌。
呪力の篭った音色は普段楽器の音色など聞きなれない貧民たちにはてきめんに効果が出ることだろう。
なんとなく、その様子に腹が立った。
軽々しく魔法を扱うやつは鼻持ちならなかったのだ。
人だかりをかき分けて前に躍り出ると、ポケットから飴玉を取り出して
ヴァイオリンを奏でている少年のフードへと軽く投げつけた。
避けなければ、ぽんと軽いそれがフードに弾かれて足元のヴァイオリンケースに落ちるだろう。
■リン > 「うん?」
仮にも楽器奏者の訓練を積んでいる身だ。
何か投げられた程度では演奏を乱すことはない。
だが、飴玉をぶつけられ、飛んできた先を見やれば
さすがに演奏を乱れさせてしまう。
「あっ、えっと、えーっとー」
ぴた、と弓を止める。周囲の通行人の胡乱だった目つきも治る。
飴がぶつかった拍子にフードが落ちる。半笑いのリンだ。
逃げるべきなのだろうが足元のケースには投げ銭がそこそこ残っている。
視線を上に向けて言い訳を探し始めた。
■チェシャ=ベルベット > 「いい気なもんだな、ちび小人」
リンの視線の先に腕を組んで仏頂面のチェシャが立っていた。
演奏に聞き入っていた聴衆は魅了が解けるや否や、ぞろぞろとほうぼうに散っていく。
それを見送ってリンを再び睨みつけると声を低くして唸った。
「お前がどんな稼ぎ方しようがこっちはどうでもいいが
ここでそういう魔法を使うのはやめろ。
貧民地区の奴ら、そういうのに慣れてないんだから
軽々しくそういう風に空気を乱すな」
それだけ言って立ち去ろうとする。
■リン > 「う、うっせうっせ! たまにはいい気になったっていいだろ!
しょっちゅうこんなことしてるわけじゃないし!」
子供のような口答えである。
実際リンに完全に非があるのでしかたない。
去っていく聴衆たち。
窘めるチェシャの言葉を苦々しい顔で聞いていたが、
さっさと背を向けてしまうのを見て、いらだちを隠さない表情になると
弓と提琴を構え直す。
「……転べ」
低く呟くと、素早く上空に跳ね上げるように弓を動かす。
アクリスの催淫の呪いが音に乗ってチェシャへと打ち出された。
抵抗できなければ、腰を貫くような衝撃を受けるだろう。
■チェシャ=ベルベット > 子供のような言い草に呆れてものも言えない。
肩をすくめて歩き出す、背を向けたのはリンがまさか自分に何かするとは思っていなかったから。
要するに相手を侮っていたのだ。
後ろから跳んできた音の呪いをまともに受けてチェシャががくんと前につんのめる。
「う、わぁっ?!」
急に来た衝撃に驚いて慌てて地面に両手をついて受け身を取る。
だが転んだことは転んだ。
後ろから来た衝撃の正体に気づくと、キッと再びリンを睨みつけた。
「何するんだよ、ちんくしゃ!」
素早く起き上がり、相手の胸倉を掴もうとする。
■リン > 「うへっ。
今ので二度と起き上がれなくなるザコも結構いるんだけどな。
本職相手には甘かったかなー」
すぐさま立ち直ったチェシャの素早い動きには対応できず、
おとなしく胸ぐらを掴まれる。アクリスが足元に落ちる。
「そっちこそ悪い妖術を使う相手に
何もしないで無防備に背中向けちゃだめだよー。
いい授業料になったんじゃない?」
へ、と悪びれず挑発するようにあざ笑う。
■チェシャ=ベルベット > なんだか今日のリンは反抗心が強めである。
普段のリンなら胸ぐらをつかまれた時点で泣いて詫びそうなものだが
今日は虫の居所でも悪いのだろうか。
とはいえチェシャにそれを考慮する余裕はなかった。
「黙って見逃してやったっていうのにこの仕打か。
ああ? そんなに仕置が欲しいならくれてやるよ。
ドサンピン奏者!」
そういうと胸ぐらをつかんだ反対の手に銀の手甲を現し
鋭い爪先でリンの衣服に指をかけるとツ、と鋭い音を立てて裂いていく。
上半身から下半身に至るまで衣服が用済みになってしまうと
不可視の糸でリンの両腕両足を縛り付け芋虫のような格好で路地に放り出した。
地に落ちたアクリスを遠くへ蹴っ飛ばす。
「せいぜい寒空の下半裸で反省するんだな。
まぁここじゃあ治安も悪いから襲われないといいけれど」
フン、と勝ち誇ったようにリンを見下ろす。
■リン > 「ひぃー、うぎゃー!」
無様なうめき声とともに裸体で路地に投げ出される。
頼みの綱のアクリスも遠くへと行ってしまった。
「ちょっとー! これ襲われなくても死ぬんだけど!! なんでこんな極端なの!
どうせ死ぬにしてももうちょっとマシな死に方があると思うんですけど!
ねえー! ぼくの扱い悪くないですー!?
あっ風が吹いてきた! 寒いー! たすけてぇー! 後生ですぅー!」
ちょっと痛い目に遭わされ、あっさり情けなく涙目で許しを請い始める。
いくら被虐趣味があってもこれでは興奮するどころではないらしい。
じたばた手足を動かしてみるが食い込んでよけい痛いだけだ。
芋虫のようだと言えば芋虫が怒りそうな無様さである。
■チェシャ=ベルベット > 「知るかバカ。一から十まで全部お前が悪い」
ここで情け心を出せばさっきの二の舞いになるとでも言わんばかりにチェシャは無情だった。
「自分で慰めるか、襲ってきた相手に頼み込んで縮ませてもらえれば
その糸からも逃げられるかもね」
などとどうでも良さそうに呟くと、投げ銭が入ったヴァイオリンケースとアクリスを拾い上げ投げ銭を物色し始める。
孤児院にでも寄付してしまえばそれなりに喜ばれそうな額だ。
慈善事業すればリンの罪もいくらか軽くなるだろう。
■リン > 「うううう~~~、いっつもぼくのこと馬鹿にしてぇ~~~~~
チェシャのうんこたれぇ~~~
あっあっあっそれぼくのぉ~~~~」
もはや一分の情けもかけてくれそうにない様子にますます表情の悲壮さを深める。
しかもせっかくリスクを犯して呪いを悪用して稼いだお金まで持って行かれようとしていた。
本人としても呪いをあまり普段人に向けないのはそれなりの理由があったのだ。
それを言ったところでチェシャの同情は買えないだろうが。
「慰め、って……
ううっ……。」
めそめそと泣きながら、縛られた両手で何も履いていない股ぐらを擦り上げ始める。
すると、チェシャの目の前でアクリスが淡く光り、
リンの身体が少しずつ呪いで小さくなり始める。
身体に合わせて食い込む仕掛けでもないなら、戒める糸も緩みだすだろうか。
「チェシャぁ~、ごめんなさい、チェシャぁ~」
■チェシャ=ベルベット > 「誰がうんこたれだ。淫乱マゾ小人!
お前のじゃない、今から寄付金に変わるんだからな」
勝手に投げ銭の使い所まで決めてしまうとヴァイオリンケースをしまう。
と、勝手に自慰しだしたリンにうへぇっと顔を歪めた。
「ホント、お前ってプライドの欠片もないのな。
ドMちび。矮小芋虫。雑魚奏者」
などと次々と悪名で罵ってやる。これらの言葉で勝手にリンの被虐心に火でも着けば
なおのこと縮むスピードが早くなるだろうか。
だんだんと呪いで縮んでいくリンの両手両足から糸が緩みだす。
すっかり小人サイズまで変わってしまえば余裕で抜け出せるだろう。
「うるっさいなぁ。今更謝ったって遅いんだよ。グズ小人!
ほら、さっさと縮め!足で手伝ってやるだけでも感謝しろよ」
硬い靴のつま先でリンの擦り上げている股座をつついてやる。
玉の部分に軽く力をかけ、地面に擦り付けてやろうとして。
■リン > 「うっ、あっ、うっ。
はいっ、縮む、今すぐ縮むからっ、許してっ」
ちびや小人と罵られるたび、身体が震え、より早く縮んでいく。
するすると手足が細くなり、糸から逃れる。
しかし糸から自由になったところで、チェシャの足元から脱せるわけではない。
「も、もう充分小さくなったよぉ~。ほ、ほらぁ」
股間を靴で突かれれば、ぴん、とペニスを天へ向かせる。
罵倒と靴の冷たさにすっかり勃起しきったそれの高さは、
しかしチェシャの靴の厚みにも負けそうになっていた。
既に半分以下に縮んだ彼は、靴に体重を込めれば簡単に踏み潰せるだろう。
このまま虐め続ければ、本当の芋虫の大きさになってしまいかねない。
■チェシャ=ベルベット > 「おーほんとだ。今度はもっときつく縛ったほうがいいな」
などとすっかり縮んでしまったリンを見下ろして意地悪そうに笑う。
靴に体重をかけ、このまま踏み潰そうかとあわや思いかけたが
頭を振ってそれは止めた。
小さくなったリンの尻を軽く蹴飛ばして立たせると、自分の着ていたコートを
相手に向かってくれてやった。
「僕も鬼じゃないからコートの一枚くらいは恵んでやるよ。
どっかの物好きに拾ってもらえるといいね。
それじゃあこの金品は貰っていく。あばよ」
全部丸々持っていくのもかわいそうだと思ったのか、
コートの上からゴルド金貨数枚とブレスレットを放り投げて
チェシャはヴァイオリンケースごと投げ銭を持ち去ってしまう。
アクリスはその場に置いたままだが小人になったリンに持ち上げられるものでもないだろう。
それに呪いの物品なら遠くへやったとて、すぐにリンのところへ戻ってくるはずだ。
何かするだけ無駄なのである。
こうしてその日、リンの稼いだ金品は貧民地区の孤児院にめでたく寄付されることとなったのだ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館通り」からチェシャ=ベルベットさんが去りました。