2017/09/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にダリウスさんが現れました。
ダリウス > 「チッ、やかましい夜だな。」

下らない、血も魔力も吸えない仕事を終えて、宿に戻る帰り道。
安宿の部屋はぼろっちく隙間風も通るくらい。そんな場所に戻るくらいしかやることのない現実に、不愉快そうに唾を吐き捨てながら、宿へと向かって裏路地を通り抜ける途中の事だった。

「あ?なんだありゃ。」

見つけたのはぼろい衣服を身に着けて、壁に背を預けて座り込んでいる女の姿。
スラムのヤツってわけじゃあないだろう。そうだったら、まだしも屋根のある場所に隠れてる。
じゃあ何か、逃亡奴隷の類ってトコだろうか。とっつかまえて連れて行きゃ金になるかと思い、そちらへと歩み寄っていき。

「吐いてんな。まだ生きてんのか?オイ、死んでるなら返事するなよ。」

ボロボロのドレスを辛うじて身に着けた女に向けて、見下ろしながらそう声をかけた。

レネ > 此方に誰か来る足跡が聞こえる…吐いた時の地面を向いた視線のまま私の背筋は凍りつき息苦しくて詰まりそうになる…また捕まる、また酷い扱いを受けると彼の顔を見ないよう手で視界を防ぎ、壁に寄りかかり怯えた様子で震えながら…

「…い、い、生きてます…おねがいですっ。おねがいですから…酷いことしないで…うっ…ひっく…おねがいですから…」

嗚咽交じりに彼に懇願するように、怯えながらも返事を返す。寒さの震えではなく恐怖に駆り立てられた震え。彼の姿を見ることなく私はこの声だけを返して。

ダリウス > 「んだよ、生きてんのかよ。」

実際生きてても死んでてもどっちでもよかったが、女の過剰な反応にチッと舌打ち。
どうやら、逃亡奴隷か何かってのはアタリらしい。道理で、やかましい夜なわけだ。

「ふぅん?いいぜ、ひどいことはしないでやるよ。」

怯える様子に、面白いことを思いついたとばかりに口の端を持ち上げて笑い。
屈みこんで女の体を掴み、持ち上げ、俵担ぎで抱え上げる。その間に、女の耳が尖り耳なのに気づけば、くつりと一度笑って。

「オラ、騒ぐんじゃねえぞ。あんまりうるさいと放り捨てるからな。」

等と言いながら、女を担ぎ上げたまま、宿の自分の部屋へと運んでいくのであった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からダリウスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からレネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にレネさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からレネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にイグナスさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にイグナスさんが現れました。
イグナス > だいぶ、冷え込んできた。その感触にふると体を震わせた。
まだ凍えるなんて表現にはかなり遠いけど、夜は外套を羽織ってもいいくらいだ。
はー、っと息を吐きながら、巨躯の男は貧民街の表通り、カジノの表にイスを出して、座っていた。
知り合いに頼まれての護衛の役割も、そろそろ終了の時間だ。
中で暴れるやつはいても、外から難癖付けてくるやつは少ない。

「………暇だなァ、おい。」

どすん。店の中から放り出されてきた輩を眺めて、さっさと帰れと蹴り飛ばしながらぼやいた