2017/08/25 のログ
ジード > 「どうしようかな。もう少し粘るか否か――よし。今夜はもう少し頑張ってみようか」

あまり人の通りがからなくなった路地を眺めて迷うように言いながら手元の金貨でコイントスをしてどちらかを決める。
表を引き当てた事にどことなく残念そうにしながらも自分で決めたことと路地に向き合った。
その日は夜遅くまで露店が路地から消えることはなかったという――

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」からジードさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアラミルさんが現れました。
アラミル > ゆっくりと、懐かしい場所に姿を現す
結局、探し人も見つからず…ただ、自分の体が淫らに変わっただけで
長い長い時間をかけて呆然としながら、自分が元いた場所に帰ってきた

もちろん、家などはないのだけど

「……」

ただ、なんだか落ち着く。探し回って、歩き回って疲れたのもあるが
……見慣れた、怪しげな店裏のゴミ溜めに腰を下ろし
ぼぅ、と…通りに軒を連ねる娼館などに出入りする人々を見つめている

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > どこか刺々しい空気。淀んだ雰囲気。くすんだ香り。
貧民地区は相も変わらず貧民地区であった。
そんな中を、一人の少女が歩いていた。

「……あら?」

路地裏を曲がり、曲がり。直進。さぁもうすぐ暗い路地裏を抜けるぞ、という所で。
どこか、貧民地区には似つかわしくない、美しい少女を見かけた。

「……こんばんは、お嬢ちゃん。
 こんなところに居ると、危ないわよ?
 ここはアナタみたいな幼い美人さんのいる場所じゃないわ」

何とはなしに、声をかけた。パッと見ただけでも、貧民地区に居るにはあまりにも浮世離れしているというか。
むしろ、富裕地区にいるのが似合いそうな少女だったから。
流石に心配になったのだ。

アラミル > 「…?」


声をかけられるとさらり、と銀の髪が揺れ、薄青の瞳が、少女に向けられるだろう
ぼう、とした表情から、貴女を認識し、焦点を合わせて

「こんばん、は……。……危なく、ないよ。よく、知ってるから」

豪奢な衣装を纏い、ゴミに背を預けたままぺこりと頭を下げる。その表情にはこの場所に対する恐れも怯えもなく、いかにも慣れている風で
それがまた、なぜこんなところに、と貴女が感じた違和感をさらに増長させるだろうか

セイン=ディバン > 声をかければ、こちらを見られた。美しく流れる銀の髪。朝の空のような青の瞳。
美しい、という陳腐な言葉が実に似合う。そう、美しい少女だった。

「……はい、こんばんは。
 ……ん、ん~。そうなの? まぁ、アナタ自身がそう言うならいいんだけど。
 でも、やっぱり心配ね。……誰かを待ってるの? それとも探し物?」

頭を下げ、ぽそり、と言う少女の言葉。表情や言葉、振る舞いには不安の欠片も無い。
だが、そうは言ってもここは貧民地区だ。幼い様に見える少女が、自分で大丈夫、と言っても不安は尽きない。
あまりおせっかいすると逆に迷惑かな、と思いつつ。相手に質問を投げ、会話を続けようとする。
……少女自身、違和感を感じてはいるが。保有スキルたる生存本能は、危険を訴えかけてはいない。

アラミル > 首をかしげる少女もまた、特に貴女を怖がってはいないのか、薄青の瞳で見つめ続けて

「うん。…探し物、は…あったけど、諦めた。待ってても…待ってる人は、来ない…」


どこか寂し気に、吐き出す相手を探していたようにぽつりぽつりとまとまりのない言葉を吐き出して
生存本能が警鐘を鳴らさないのも当然で、彼女はむしろ、相手に害される側なのだ

「あなたこそ。…襲われても、知らないよ」

ぽつぽつと話し終えた後、どこか、期待のような、そんな光を宿した目で見つめて

セイン=ディバン > 会話をするうちに、やはりこの少女はどこか危なっかしいな、と思った。
何せ、見ず知らずの他人であるところの自分と、こんなに素直に会話をしてしまっているのだから。

「……ん~。それは。難しい話ね。探し物は見つからないこともあるし。
 待ち人も、出会えるとは限らないものね」

寂しげに言う相手の様子に、思わず、しまった、と内心だけで悔いる。
少女自身が感じたのは勘違いか否か。それは確かめようが無いが。
相手の、踏み入ってはいけない部分に踏み込んだ、と思ったのだ。

「……ふふ、心配してくれてありがと。でも大丈夫。
 実は私、今はこんな見た目だけど、本当は30のオッサンなのよ?
 この辺は庭みたいなものだし……。……?」

相変わらず、声は小さく。どこか、生気を感じさせないような喋り方の少女。
だが、そこは特に気にせず、少女は胸を張り、自身の正体について語る。
だが、相手の瞳を見た瞬間、少女は頭を軽く押さえる。何か。その相手の瞳の輝きが、非常に今の状況に対して、強い違和感を覚えるものだったような気がした。

アラミル > 聞かれれば聞かれただけ、少女は質問に答えるだろう、まるで友人に気軽に話すかのように
それは貴方の体質故かどうかは定かではないが…

「………。うん。…あえなかった。…どうして、会いたいかはわからなかったけど、会いたかった、のに」

少女の予想通り、ずぅん、と相手の顔が暗くなる
元々ぼそぼそとした喋り方だったが、更に陰鬱になって

「おじさん……。そう、なんだ……そう……なんだ…。
ねぇ…」

繰り返し、ぶつぶつとつぶやき
昏い声のまま、しかし目は輝きを宿した状態で話しかける

「もし、襲えるなら…私を、襲ってく、ださい……。忘れる、には…それが、一番、だから」

その言葉を聞けば、違和感が膨れ上がるだろうか。同時、少女の体から薄桃色の瘴気がゆっくりと立ち上り
すぐに飛びのけば避けることは可能だろうが、吸い込めば…抵抗力にもよるが、目の前の少女に対して、急激な劣情を覚えるだろうか

セイン=ディバン > 少女自身。自身の身体にいつからか発生した、人間以外の者への魅了効果については自覚をしていない。
また、自覚していても、相手を人間だと思っている以上、魅了しようとも思っていないだろうが。

「あ、あぁ……そんな。その、ごめんなさい。
 落ち込まないで? いつか、きっと会えるわ」

自身の何の気も無い一言が、更に相手を落ち込ませたと思い、少女は慌てる。
そのまま、相手を慰めるように、根拠の無い事を言いながら、その頭を撫でようと、手を伸ばすだろう。

「信じられないかしら。でも本当。呪いでこんな風になっちゃってるの。
 うん? どうしたの? ……?」

繰り返し、事実確認をするかのように呟く相手。少女は、それを聞き、まぁ信じられないよなぁ、と思う。
改めて念を押して言うのと同時に。見つめられ、声をかけられ。
少女は、首を傾げるが。

「……!? これ、って……!!
 あ……アナタ、何者……!?」

相手の身体から生じた、薄桃色の瘴気。それが何か。そして何をしようとしているのか。
それに気付くのに遅れた少女は、見事にそれに包まれ……。
言葉では、相手の正体を尋ねるものの。
慰めようと伸ばした手は、頭ではなく、相手の衣服へと伸びていってしまう。

アラミル > 撫でられれば、目を細め、少し嬉しそうに
陰鬱な雰囲気も少しは晴れるだろうか

相手が…自分を貫いてくれるモノを持っているかも、また、おじさんであることが本当であるかもわからないが
彼女にとっては、襲ってくれるなら今は誰でもいい


「私は、…なんだろう、わかんない…。けど、今は、関係、ない…」

首を傾げた直後、薄桃色の瘴気が相手を包み込み…

「うん。その調子……大丈夫。身を任せて……、えっちなきもちに、なって、きた、でしょう…?」

衣服へと手が伸びてくれば、淫蕩に表情を歪ませて
纏わりつく瘴気は、目の前の少女を犯したい、虐めたい、という欲望を駆り立ててしまうでしょうか

セイン=ディバン > ゆっくりと触れた髪。思ったとおりの、さらり、とした感触。
少女にしては珍しい、なんの打算も計算も無い、純粋に慰めるための行為だった。

しかして。少女は失態を犯した。そもそも、貧民地区に幼い少女など。
普通であれば、いるはずがないのだから。ならば。少なくとも目の前の相手は。
普通では無い部分が、どこかしら。僅かにでもある、と考えるべきだったのだ。

「わかんない、って……。え、関係ないって、何が?」

重ねての質問。ここで質問などしなければ、その後の展開は変わっていたのかもしれない。
だが、質問をすることに意識を持っていかれた少女は、見事瘴気に包まれ。

「あ、は……何、これ……。
 ちょ……待った……」

どくん。心臓が跳ねる。少女自身を苛む発情の呪いは、見事、目の前の相手の行動によって増幅されることになった。
強制的に、強い劣情を持たせるその力は、偶然にも呪いを一時的に強める結果となった。
少女はなんとか抵抗しようとするものの、伸びた手は止まらない。
そのまま、衣服の上から相手の胸を荒々しく揉み始め。
薄く、可愛らしい唇をも、強引に奪うことだろう。