2017/07/25 のログ
ジード > 「あんまり薬が売れないのは良いことか悪いことか良く解らなけど装飾品類が良く売れるのは助かるね。
 そこをつけこめ…げふん、お役に立てるのは商人冥利に尽きるってもんだ」

客の求めているものを渡す事ができたというのは儲かるのとは別の方向性で嬉しいものだ。
ペンを路地から視線を手元に落として帳簿にペンを走らせて、くるりと手の内でペンを回す。
今月の手前に比べるとここ数日はかなり実入りがいいだけに機嫌がいい。
生活に困っているわけではないのだがやはり閑古鳥が鳴いているといい気はしないもの。

ジード > 「おや。いらっしゃい、何がお望みかな。ええ勿論――」

帳簿生理の最中に訪れた新たな人影の求めに応じて男は再び商談に乗り出していく。
夜更けと言うのに欲望を抑えることを知らない人々の間を縫うように店主の夜も暫く終わりそうになく
いつのまにやら露天が霞のように消え去るまでの間路地には暫しの声が響き渡っていたのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」からジードさんが去りました。