2017/07/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」にジードさんが現れました。
ジード > 「お兄さん。目当てのお姉さん相手に送るならこういうのはどうかい。
 ついでその後のことも考えてだね――」

貧民地区の中でも寂れた裏通りに一つの露天が設えられていた。
普通であれば客が通りそうもないそんな場所に店を構えているのは取りも直さずこの先が娼館街だから。
地元の人間か他の地区から道を急ぐ場合は通る人間がいる通りだ。
もちろんこの時期にわざわざこの道を急ぐ人というのはそれなりに理由がある人間が多い。
かくて事情に引っかかった人間を捕まえて丸め込み、もとい要望に応えているのだった

「はい、どうも。幸運を祈ってあげるよ、こっちはロハでいい
 人通りがようやく戻ってきた感じだね。お祭りもそろそろ終わりかなあ」

緊張を隠せないまま去っていく後ろ姿を見送って笑いながら上機嫌に次のお客を探すように路地を眺める。