2017/07/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にナナさんが現れました。
■ナナ > 「はぁ…」
(いつも通り、貧民街の路地で花を売る少女。最近夏が近づいてきているお陰で凍死の心配はなくなっているけど、代わりに湿気と蒸し暑さにぐったりする日々が続く。こころなしか、籠にいれた花たちも萎れているような気がして)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > (勝手知ったる何とやら、とでもいうべきか。
行きつけの店での買い物を終え、薄暗い貧民街の路地をスイスイと迷う様子も無く歩く男が一人。
最近の天気で蒸し暑さもあるはずなのだが、ロングコートというクッソ暑そうな格好をしているのに、汗一つかいていないのは不思議な光景である。
無論、理由がある訳だが)
……ん~?
(スイッと闇にまぎれるように細い路地へと入ってゆこうとした、そんなときだった。
なんだか見覚えのある小さい人影をみかければ、後ろ歩きにもと来た道に戻ってゆき。
方向転換をすればトコトコと近づいてゆく)
よう、ちょっとぶり、かな?
どうだい調子は――って、聞かなくてもなんかダルそうだな。
(声をかけなら寄って行けば、様子にちょいと首を傾げ。
気温に想像がたどり着けば、軽くと肩をゆすった後に。
ちょいちょいと手招きしてから、コートの前側を開ける。
ぱっと見ればどう見ても暑苦しいのだが、寄って来ればなんとなくひんやりとした感覚が。
それもそのはず、コート全体に天候対応型温度調節の術式が含まれていたりする。
なお、魔力が漏れないようにシールド加工付。仕事柄の理由だが。当然、バカみたいに高い加工である)
■ナナ > 「あ、アシュトンさんー…あつくないの?」
(ノースリーブワンピースの己がぐったりしている気温なのに、コートを着ている彼のほうが元気そうだ。久々とはいえ常連さんなので自然と笑顔を向けて)
「?なんか、涼しい?」
(ふらふらと冷気に惹かれてコートの中に吸い込まれる。あわよくばそのまま涼を取ろうか。この程度で怒る相手じゃないと知っているからこその無防備さを見せて)
■アシュトン > 暑い気温だってのは分かるが――『こいつ』を着てるお陰で暑くないのさ
(コートの裾をヒラヒラと揺らしてやれば、口の端を微かに上げる笑み。
風通しの良さそうな服を着ている彼女に対して、こんなセリフを言うのは明らかに矛盾ではあるのだが。
そう言うのを覆すような技術は、金さえ払えば手に入ったりもするのである。
……流石に、加工無しで年中着てたら死ねる)
こいつは俺の大切な仕事道具だからな、夏場でも着れるようにしてるのさ、っと。
油断大敵、ってな。
(フラフラと近づいてきた辺りで、トンと一歩前に。
前の合わせ目を大きめに開けば、そのまま彼女の身体をすっぽりと覆うように、中へと入れて見ようか。
コートの内部はその外見とは裏腹に、冷気と換気で、大分過ごしやすい感じである。
なんだか怪しい男が少女を誘拐しているような光景にでもなりそうだが、否定出来る要素が一つもない
憲兵やらがいない貧民区なのが救いである)
■ナナ > 「いいなぁ…」
(でもそういう服って高いよね。つぎはぎのある服ですら2枚しかない私には縁遠いって知ってるから、欲しいとは思わないけど)
「こっちのセリフー絶対離れないもんねー」
(ひんやり涼しい服の中という矛盾。でも、涼しいなら傍からどう見えようと気にしない。それに、貧民の子供一人攫われたところで、大騒ぎするのは家族くらい…自分の場合、世話人に何枚か銀貨を握らせるだけで、熨斗を着けて渡されるだろうことは疑いない)
「そういえばアシュトンさんは、これからどこか行くの?帰り道だったとか?」
(コートの中から顔だけを出して問いかける。暑さが紛れた桶毛か、さっきよりは生気のある顔だった)
■アシュトン > 何処に仕事に行くか分からない冒険者が、夏だからお休みです、って訳にもいかないからな。
こういう快適グッズを惜しんではいけないのだよ。
(勿論と高い。多分、貴族が着てるドレスなんかといい勝負である。
が、金属鎧着こんで汗ダラダラでバテながら戦場にいるとか、駄目駄目である)
絶対?
くくっ、なるほどそれじゃぁつごいがいい。
このままお持ち帰りしちゃっても、逃げられる心配はないって事か。
(冗談じみた口調で、冗談にしては過激なセリフ。
もっとも、お互い知った身というか。買った回数もそれなりにあるし、彼女自身も懐いてくれている。
こんな状況でなかったとしても、問題はなさそうな訳で。
片腕を抜くと、コートの内側に持ってきて。
彼女の背かなに触れると、そのままそろそろと、お尻の方へ)
あぁ、丁度帰り道でね。ナナを見つけたのはたまたまだったんだが……また、俺の家でしようか?
少なくとも、その辺の安宿よりかは涼しく過ごせると思うぜ。
(しゃがみ気味の格好となれば、お尻を撫でた掌が、そのまま膝の裏へ。
もう一方の腕で背中をコートの上から支えるようにすれば、小さな身体をグイと、お姫様抱っこの形で持ち上げる心算の様だ。
無論、そのまま家に持ち帰る心算での行為であり。少女が両腕に収まれば、歩いていくのだろうが)
■ナナ > 「そっか。私はこの街でた事ないけど…もっと暑いとことか、一年中冬なとこがあるって、ほんと?」
(街から出ないし、本もない、字も読めない少女の知識は少ない。同じ町の中でも知らないところがあるくらいだ。貧民地区なら、散歩するようにその辺を歩くけれど)
「お買い上げ?ひゃん?!く、くすぐったいぃぃ」
(背中への不意打ちに身を捩るけど、別に抵抗しないままお姫様抱っこされることに。以前あった時から体形はさほど変わっていないと知れるだろうか)
「ん、じゃあアシュトンさんちに行こー」
(眠れなさそうだけど、快適な環境は手に入りそうだ。ウキウキとそのまま連れて行ってもらおうと)
■アシュトン > 本当だよ。
見渡す限り一面砂で覆われてて、干からびる位に滅茶苦茶暑い場所とか。
ずーっと寒くて、白い雪が高く積もってる場所とかな。
ナナがもう少し大きくなったら、連れて行ってやってもいいかも知れないな。
(思い出すように視線を空に向けるれば、語る口調。
今の境遇とかは別として、彼女位の年頃では、ちょいと厳しい環境であると言える)
一晩お買い上げですよ、っと。
ふーむ、あんまり変わりなし――やっぱ飯の問題かなぁ。
(背中を撫でて抱き上げて、腕に伝わる体重は依然と変わりもなさそうで。
雰囲気的に成長していてもいい年なのだが、暮らしぶりからして栄養不足かなぁと、喉元で小さく唸った)
(――という訳で、まるで幼い少女を誘拐するかのような格好で、やってくるのは前にも連れ込んだ家。
ぱっと見た感じでは、周囲のボロ屋敷とそう変らないのだが、内装は平民区の家よりも良い位、というのは相変わらず。
抱きかかえたまま器用に鍵を外し、扉を開き。肩口を当てるように一つ目のボタンを押すと、室内が天井の明かりに照らされて。
次いで二つ目のボタンを押せば、なんだか空気が流れていくような音が、微かに聞こえてくる。
入って直ぐは流石に空気が淀んでいて暑さもあるのだが、それに対処するのが冷却設備。
風系の付与術で一方の窓から空気が流れ出てゆき、もう一方が取り込むとソレを冷却系を通して家の中に入れるという仕組みである)
いらっしゃいませ、なんてな。
このままベッド行き、でいいよな?
(なんて聞きはするが、歩みは直行である。
扉を開いた先にある大きめのベッドに彼女の身体を沈めてやれば、コートはその場で脱いで床に落とし。
シャツの襟首を緩めながら寝床に登れば、覆いかぶさるような位置に、移動してゆく)