2017/06/30 のログ
カナン > 最後の肉を噛み締める。肉汁が口の中で広がった。

「……はたらきたくなーーい。まあ、荒っぽくって、ややこしいこともいっぱいあるね。
えー、わたし、そんな分かりやすいかなあ、冒険者。
…貴方はどうやって稼ぐの」

金銀財宝なんて聞いたらそれこそどうやって集めたの、と質問が矢のように降らされるだろうが。
幸いにも知る術は無かった、今のところ。一寸思うところがありそうだなあ、くらいの勘。

「ウン、色々大騒ぎになることは間違いないね。厄介事もついてきそう。
ルーフェン………。寒い所からきたのね。茹だって溶けてしまわないの、ルーフェン。私はカナン、ね。」

軽口はもはや性分か。問いには食い気味に

「お腹いっぱい。すごいしあわせ。美味しかった。ご馳走さまでした有難う!」

……答えてた。満面の笑顔で。

ルーフェン > 判りやすいか、と問われればあっさりと頷いてみせる

「この辺り彷徨くのは住んどるもんじゃなければ食い詰めた傭兵か冒険者か、脛に傷を持つ連中くらいじゃろ…
 …ん?わしか?そうじゃな、楽なのは街道沿いを行く馬車をこっそりつけて盗賊に襲われたら助けてやるんじゃ
 後は、遺跡に潜って金目のもの漁ってきたりする」

口にしていて思うのは、自分の暮らしぶりも冒険者と大差ない事であった
蛇蝎のごとく…とまではいかないものの嫌っていた冒険者と自分が大差ない暮らしぶりだと気がつけば、
僅かばかりか渋い表情を浮かべた

「じゃろ…?わしも別に事を荒立てたいわけじゃないからのう…人間はしつこいし面倒だしなあ…
 …そうか、カナンな…ふむ…茹だったりはせんなあ…確かに暖かいとは思うが…」

軽口に真面目に返事を返し、彼女が笑みを浮かべれば、そうかそうか、となぜだか満足気に笑って見せた

「では、カナンよ、わしはぼちぼち行く
 腹が減らん程度には働いたほうが良いぞ?腹が減ると動くに動けんからな」

また、見かけたら声を掛けてくれ、と軽い調子で言えばシュタッと手を上げてフードを正せば歩いていこうとして

カナン > 良いな、と思う一方で、伴う実力がなければ成り立たないのも確かで。
狡い手を幾つか思いめぐらせ、

「……私も人間だよ……?純粋なのじゃあないけど」

しつこい、面倒。それも分からなくなかったので微妙に遠慮がちなツッコミになった。
茹でドラゴン、想像して一寸笑った。茹だらない、って聞いているのに。

目を合わせて笑い合い、

「そうだね、そろそろご飯代くらいは…。ありがとう、またね」

お腹も膨れて、ひと時穏やかに言葉を交わした。
妙な充実感を覚え、少し見送るように背を眺めてから。ゆっくりと踵を返して逆の道を行く。

カナン > 「お礼金を頂き、ついでに盗賊を締めあげて一網打尽…!?」

一粒で二度三度美味しい戦法に衝撃を受けてた。

序でに少し、咳き込んだとか。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からルーフェンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からカナンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にウィルバーさんが現れました。
ウィルバー > 裏路地の、あばら家の軒先を借りて雨をやりすごそうと。

帰宅途中に降り出した雨は、なかなかしつこく振り続けていた。
正直、熱意だの気合だので突破できなくもないが僕はこれでも吸血鬼。
雨だのなんだのは本来は望ましくないのだ。
まあ、いざとなれば濡れるのを覚悟で走るしかないのだが。

「はぁ、そろそろ止まないかなぁ。」

ウィルバー > やまない雨はないと言うが、この雨はなかなか止みそうになかった。

僕は気合を入れると、雨の中全力疾走で駆け抜けた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からウィルバーさんが去りました。