2017/06/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/空き地」にオルセィユさんが現れました。
オルセィユ > どこかの帰り道。多少嫌な目を見て顔つきは少し疲れているもの。体じゅうに漲る精気と眼の輝きは健在で。
空き地のある場所を通りがかってのされた男たちの足に蹴躓いてしまうと両方の膝を折っていったん地べた近くへ尻をつかないまま座り込んで。素でスカートのような布を庇うことはしなかったが、ひらつくほどの布でもない。

「あら。こんばんは。」

元々の性別が不明だから、あら、という感嘆符を使うにもごく自然に中性的な響きをもってして。
目の前に名前も知らない男が座していたため、その影の斜め下にいて体躯の大きさから想定するに石に見下された気がしなんとも言い表すのが曖昧な気分で見上げて挨拶をして。自分は元々が石だったのだ。

「動物はよいですね。嫌味がない。」

その手が触れている猫のことを言い。不思議そうな目つきで二人というか二匹というか見比べて。表情にこりと微笑むことはなかったが、顔面に浮かべる表情は悪くないもの。

カイン > 「さて、あんまり猫を肥え太らせるわけにも――ン?」

しばしの猫の戯れの後、あまりに追加の餌を紅男に業を煮やしたのかぷいと視線をそらし、
その場に座り込んでしまった猫の様子に視線を外すと広場に入ってくる人影が目についた。
こんな時間帯にと少し不思議そうな様子は見せるものの特に止めもしなかったのだが、
正史の前に己の目の前で転んだ事に思わず頓狂な声を上げる。

「ああ、こんばんは――嫌味はないかもしれないが、媚びてくるぞ?特にコイツはな」

猫はそういう生き物だと笑って言いながら手を差し出す。
猫が自分の悪口を聞きつけたのか耳をピクりと動かす様子は見ないふり。

オルセィユ > 荷物という物のたぐいを持っていなかったため転ぶにも遠慮がなかったこと、箒を町で持ち歩くなんて以ての外。目の前を邪魔する髪をちょいと指で摘んで避けて。

「媚びる?へえ。どんな風に。」

猫について語られた言葉に興味をそそられ生物の耳をツンツンと表面が柔らかい楕円を描く指でつついてみようとし。
しかし、人が差し出してきた掌のほうを尊重することを知っている己はそちらを取り、ギュッと結構強い力で手を握って、立ち上がる行動は自分の足腰に力を込めてやった。

「ありがとう。」

声の高さは落ち着いたアルトが丁度良いくらい。感謝の辞を述べて手の甲に唇を寄せて小さくキスをした。単純に礼を述べたまで。

オルセィユ > 謝辞の後でにこと満面に笑みを浮かべてみせた。
猫の反応を窺うことにも興味があったが、男が以降たいして反応を見せないので何かまた用事かしらと思うことにして。
さよならと言ってから、だいぶ涼しくなった夜の町を歩いて行き。

(お忙しいみたいですので失礼させていただきます。ありがとうございました。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/空き地」からオルセィユさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にレヴィさんが現れました。
レヴィ > 「退屈ッスねー」

貧民地区の一角、娼婦が客引きを行う大通りの一角で壁に背を預けて娼婦と交渉を眺める。
自分が娼婦という訳ではなく、幾人かに雇われた問題を起こす客の追い払いとそう言う者に襲われる娼婦の護衛として雇われた冒険者の一人として。

「しかしいつもながら大繁盛ッス。私は娼婦じゃないッスよ」

立っていれば娼婦に見えるのか声を掛けてくる男を追い払い、他の娼婦へ流れていくのを眺め。
終わりまでの時間を考えながら護衛という退屈な仕事を続ける。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にジュウザさんが現れました。
ジュウザ >  鼻の下をだらしなく伸ばした赤ら顔の男が護衛の女の前を通った。へへへ、などと舌なめずりしそうな顔で無礼にも彼女を見るも、抱けない女と聞いていたのだろうか。声をかけることなく行き過ぎる。もったいねえ、綺麗な顔してんのによォ……と、離れた所で振り向きながら落とした言葉が、壁のような物にぶち当たった。後ろを向いて歩いたがために、正面に突っ立つ男にぶつかったのだ。
 二人の男の目の高さはほぼ変わらない場所にある。されど体の横幅が違う。護衛の彼女が下品な男の背中を見れば、そこから大きくはみ出す肩幅が見えるだろう。鼻白んだ風に「へへ、どうも……」と去ってゆく赤ら顔の男を見送った大柄な男が正面に顔を戻した。そこには一夜の恋愛を売り買いするこの場所に不似合いなガントレットをつけた女の姿がある。或いは彼女と目が合ったのかもしれない。

「暫時邪魔をする。」

 男は、どこか憮然としたかのような顔と声で、その隣へと歩を進める。

レヴィ > 何度かこの場で護衛をしていれば自分お顔を覚えている男も何人か現れ、そういう男たちはこちらを見はするが声を掛けずに離れていく。
今目の前を通った男もその一人で、以前はあまりにしつこいので強制的に眠ってもらったなどと思い出す。
おかしなことをすればたたき出す候補になっている男なだけに視線で追えば誰かにぶつかったのが見える。
もめ事になるかと身構えるが去っていく男に背を壁に戻して顔を赤くした男が去り、ぶつかられた方が残り。
この場にはやや不似合いに見えるが傭兵と思えばさほど気にもせずに。

「いちいち確認は必要ないッスよ。でも私は娼婦邪ないッスからね」

憮然とした顔で隣へと来る男に気軽な様子で声を掛けて

ジュウザ >  まことに似つかわしくない男が入ってきたものだ。それは幾人かの男に鼻白んだ顔で振り返られることによってもよく知れる。確認の必要なし、となればずかずかと彼女の隣に歩み寄りその隣の壁に背中を預け、むんずと腕を組んだ。

「存じておる。俺も用心棒の応援だ。」

 その姿勢で手短に来訪の事情を伝えると辺りを見る。この薄暗い街角のそこかしこの暗がりよりひそひそと、或いはでかでかと売り買いの文句が流れてくるこの景色……目を隣に向ける。

「そういう次第で差し向けられた者だが、これから客が増えるようだな。」

レヴィ > 近づいてくる男が傭兵ならば売り込みに来る娼婦が増えそうと、そう考えれば娼婦目当てならおすすめを教えるべきかと考えるのだが…。

「応援ッスか?珍しいッスね」

まさかの応援と聞けば目を丸くして驚く、今までに人が減る事はあっても応援が来る事が無かっただけに意外そうに男を見て。
隣に背を預ける男を珍しそうに見て、周囲に聞こえる大なり小なりの声も聞きなれたもので気にはならないが…隣を見ていれば男と目があい。

「客はこれから確かに増えるッスね。そう言う理由なら助かるッス」

応援大歓迎と笑みを浮かべ、要注意する場所を軽く指で示して

ジュウザ >  そうも珍しいことだったかとは彼女の顔の変化を見てる知ることだ。意外そうな顔に、こちらもまた意外そうな顔を返す辺りは、不慣れな仕事を請け負った事情を示す端緒となろうか。それに彼女が指し示す先のひとつひとつを律儀に目で追う辺りもまた、同じく。

「ここの仕事は長いのか。」

 そう尋ねる声が低くとも気安い調子を帯びたのは、彼女の声音の気軽さがそうさせたものか、はたまた用心するべき場所のひとつひとつを的確に、しかも即座に伝えてくれたことに、信を置ける相手と踏んだためか……いずれにせよ、

「こなれたものだ。」

 と述べる声は感心した風な調子が乗る。

レヴィ > 珍しい援軍が数になるかならないかはわかりはしないが人出が増えるのは助かる。
だから少しでも早く覚えてもらおうととくに注意する場所を数か所教える。

「そこそこッスね。殆どは警護ッスけど偶にあっちにいる事もあるッス」

低くはあるが気軽く聞こえる男の声に軽いままに応え、そうする間も視線は男から娼婦たちが集まる場所へと移す。
人が増えれば問題も増え、それを見落とすのは仕事を受けたからには出来ないと言う様に。

「この辺りは庭ッスからね、お手の物ッス」

感心したよう声には慣れているからと笑みを見せて。

ジュウザ >  あちらとは……その言葉につられて目の先を移すと、ちょうど商談の成立した一組の、手を取り合って暗がりへ消えていく後姿が見える。これは意外というように思わず彼女の横顔を見つめた。初めて会ったこの人の横顔の、口調の気軽さに反する気品のようなものが漂う横顔を。

「それはまったく思いもかけぬ。」

 感じたままに声音に驚きが表れて、あまつさえじっと見つめたまま物を言うのも、或いは失礼にあたったかもしれない。されどこの男、そう思ったままに相手を見つめたまま、これは呟きの如く。

「品の良い顔をしておるというに。」

レヴィ > 刺した先では丁度交渉が成立した一組が暗がりに消えていく所。
その一組の娼婦の方を見れば、今日は客が付いたッスねとどこか安堵するような言葉を吐き。
男の視線に気が付きそちらを見て首を傾げる。

「そうッスか?私だってお金が入用な時や気持ちいい事をしたくなる時があるッスよ」

見詰められたままに驚きの混じる声で告げ立てた言葉に驚きはしないが、そんなに以外なのかと男を眺めて。

「そんなこと言っても何も出ないッスよ。それともナンパッスか?」

その言葉に少し揶揄いの混じる口調で告げれば艶のある笑みを一週だけ浮かべ、欲はあると楽しそうに笑って。