2017/05/23 のログ
■ノア > 「 嘘かどうかなんて..... ティエンファにわかんないでしょ、 っ.. 」
鼻先を軽くつつかれると、 女は つんと唇尖らせた。しまいに意地の悪い一言が付け加えられては、 やや食い気味に返し
「 ...........それは嫌っ、 あんなの.. ティエンファじゃないみたい だった..... 」
例えば忍び込んだ犯行現場で、 バッタリ何者かに出くわしてしまったとしても.. 適当な嘘をつらつらと口にして、 使える物は何でも使って誤魔化すだろう。けれど.. どうにも、 相手が貴方では上手く嘘をつけない。其の紅い瞳に見詰められると、 表情の一つも上手く作れずに
「 そっちこそ、 何だか随分大事な物追ってたみたいだけど.. 結局、 取り返したの ? 」
これ以上何を喋っても、 解決するどころか待ち受けているのは泥沼だと.. 女は諦めて、 ざっくりと話題をすり替えた。返事が返ってきたなら、 ふと 夜空を見上げ
「 あ、 いけない。門限過ぎちゃう。」
何処の箱入り娘だよ と突っ込まれても仕方ない台詞を、 棒読みで。
■ティエンファ > 「本当じゃあないってのは判るよ 隠し事がある顔してるもんさ」
拗ねるような表情にちょっと笑って、しかし、無理に暴くことはしない。
先程の盗人を追った理由もそうだ。 盗んだ物を追いはしたが、盗んだ事を咎めてはいなかった。
そして、ちょっと気後れするように嫌がる相手に向ける目は優しく、
そんな表情は暫く会わないうちに、随分と大人の男の様な色を持っていた。
「俺も、ノアちゃんだと分かったなら、あんな風に睨み付けたくはないよ
ああ、お陰様で、相手の聞き分けがあって良かった」
そう言って、腹のさらしを軽く叩いて。
それから、棒読みで言いながら歩き出す女の隣、自然な足取りで着いて。
「門限のあるお嬢様を、大通りまでお連れしようか
またどこかに挟まって、その胸が削れて小さくなったらコトだしな?」
ニヤリと揶揄うように笑って、歩き出すのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からティエンファさんが去りました。
■ノア > 荒事の最中に偶然出逢い、 武芸者としての腕前に驚かされた。其の癖素に戻れば真っ直ぐで歳相応、 例えば.. 弟のような。そんな可愛いげのある一面に、 驚きもしたし癒された。かと思えばあの夜は、 男の顔になったり。そして今..
「 何よ..... お見通し、 みたいな顔して.. 」
子供じみた嘘や言い訳を口にする女よりも余程、 大人びていて。全てを見透かすようで、 何処か優しい眼差しが向けられると.. 其の後も結局、 女は上手く視線を合わせられずに
「 胸やお尻のせいじゃなくて、 あれは..... ボロ屋が歪んでるせいで挟まったのっ.. 」
大通りまでの道のりを並んで歩き、 ほんの少しぎこちなさを残したまま.. それぞれ向かうべき場所へと別れた。
其の日の夜 ─── ある所では老人が、 亡き妻の形見を取り戻し。喜びと感謝に涙した。ある所では とある孤児院に、 差出人不明の革袋が届けられた。そして..
「 こんなの..... 今回限り。」
ある所では女盗賊が、 たった一枚の金貨を指で弾きながら住処へと帰っていった..
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からノアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 街路」にクロエさんが現れました。
■クロエ > 屈辱の敗北から一夜明けて、しかし少女に休みはない。
昼頃までの安静を許された少女は、代わりに夜の見回りを押し付けられた次第。
今夜の当番は貧民地区――治安が悪く、揉め事なども起こりやすい場所だ。
「……ふぅ、流石に、疲れが来るね」
いつも通りを心掛けながら見回りをする少女だが、その足取りはわずかに遅い。
その原因は、昨日の敗北で押し付けられた置き土産――陰核に嵌め込まれたリングのせい。
包皮を剥き上げたままで固定するように嵌められたリングは、今も足を動かすだけで僅かな痺れを生む。
しかし、それ以上に問題なのは、擦れてしまうから下着を身につけられないこと。
お陰で現状、バトルドレスの下は僅かに生えた陰毛が守るのみ。心許ないことこの上ない。
「――それでも、休む訳にはいかないからね」
一息、嘆息を漏らした後に気を引き締めると、再び石畳を踏みしめる。
乾いた小気味良い音が響き、路地の彼方に消えていく。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 街路」にアルテミアさんが現れました。
■アルテミア > 真円を描いた蒼い月が煌々と輝く夜、ひしめき合った建物が並ぶ貧民街を歩く一つの影。
角を曲がった所で逆方向から向かってくる影の足取りに気が付き、僅かに首を傾げる。
どう見積もっても歩みが遅く思え、何かあるのではと思うと自然にその方へと向かって。
「調子が悪いのでしたら、休む事をお勧めしますが?」
溜息を吐き、自分を元気づける様に告げた言葉、気を引き締め直す様子に声をかける。
どこか無理をしているように見えたのもあるが、何よりも美味しそうな獲物のようにも見え、楽しめそうだと。
そんな心の内は全て隠したまま、心配している様子を見せて。
■クロエ > 満月の明かりは、暗い街路にも平等に降り注ぐ。
僅かに軍靴の音を鳴らしながら、少女の歩みは続く。
やがて、正面からやってくる人の気配を感じ取ると、通りやすいように道を開ける。
しかし、眼前の人影――己と同じ銀髪が映える彼女は、ただ通り過ぎるのではなく。
「……っと、体調悪いように見えたかな?ありがと、でも大丈夫だよ。
――お姉さんは迷った感じ?それなら、近くの大通りまで案内するけど」
少女は善良な巡回の騎士。基本的にどのような相手にも友好的に接するのが常だ。
それ故か、少女は自身が狙われている事など気づかずに、柔らかな微笑みを浮かべる。
心配してくれたから気を許しているらしく、雰囲気は極めて無防備だった。
■アルテミア > 通り易いように道を譲るだけではなく、友好的に返された言葉から巡回者だと気が付く。
だからといって調子を変える事はなく、柔らかな笑みを浮かべているがどこか強がっている様子を見抜く。
にっこりと微笑んで手を伸ばし、ぽふっと頭にのせると優しく撫でて。
「私こそ大丈夫よ、迷ったわけではないのだから。
それに少なくとも貴女に守って貰わなければならないほど弱くもないのだし。
でもその心遣いはありがたく受け取り、それに免じて優しく可愛がってあげる。」
最初にかけた言葉に気を許したのか、無防備な雰囲気をくすっと笑い、本当に可愛いとぎゅうっと抱き締める。
ただし、軽く振りほどける程度の力、言葉が嘘ではないとひとまず優しさで包み込んでいる。
ただ、腕の中に納まっていると身に纏っている甘い香りに包まれ、長く嗅いでいれば本人にも意識していない願望が擽られるか。
■クロエ > 自身の状態を全て見抜かれている、等とは思わず、少女は柔らかな物腰を示す。
対する彼女は、まるで幼子にするかのように、頭をぽふりと撫でてくる。
過去に母親にされていたのを思い出した懐かしさ半分、子ども扱いされた悔しさ半分の少女は、顔を赤くしながら。
「そ、それは良かったのだけど、いきなり撫でられるのはびっくりするよ?
――ん、それじゃ、お姉さんは冒険者さんなのかな?それなら安心ではあるけれど。
むぅ、お節介だったかな?……え、あれ、えっと、か、かわいがるって、どうい、う!?」
身構える一瞬すらなく、少女はその腕に抱きしめられ、胸元に顔が埋まる。
軽く力を籠めれば振りほどけるのだろうが、急な展開に着いていけずにすっぽりと収まったままになる。
優しい甘い匂いを感じながら、どうしたらいいのだろうと逡巡。もが、もが、と身をよじり、とりあえず口元の自由を確保する。
しかし、その間に彼女の仕掛けた甘い罠が、少女の中に入り込む。
本来ならば防げたはずの誘惑だが、幾度かの暗示や言霊で虫食いにされた精神力では阻む事も叶わない。
また、過日に受けた凌辱の傷と、陰核に嵌め込まれたリングによる発情も、少女の抵抗を著しく弱める。
結果、少しの後に、おずおずと彼女を抱きしめ返すように腕を回すと、どこか蕩けた上目遣いで。
「……ん、お姉さん、優しくて、甘くて、ドキドキ、するね。
その……なんでか、わからないけど、お姉さんに、可愛がって、ほしくて。
えっと、い、いつもはそうじゃ、ないのに……お姉さんの物に、されたい、なって」
かつて言霊で解放された少女の奥底の欲望――無意識の隷属願望が擽られて花開く。
甘えるように擦りつきながら微笑む少女は、既に魅了に囚われていた。
■アルテミア > 幼子に対する母親、そんな慈母に溢れる様子で撫でると幼き頃を思い出して照れたのだろうか、それとも悔しかったのだろうか、真っ赤になるのを見てくすっと笑う。
そして敵意がないと思われたのか、抱き締めても身構える様子もなく、大人しく腕の中に納まっている耳元に言葉を返して。
「そこはごめんなさいね。
でも、貴女がそうされたがっているように見えたから。
そうね、そんなところで、可愛がるとは、言葉のままよ。」
もぞもぞと身を捩ったと思えば、顔を上げて呼吸を確保するのを見ると、ごめんなさいねと付け足す。
纏っている甘い香りを吸い込み、甘い罠にかかったのか、腕を廻して抱き返されるとにっこりと微笑む。
それまでの凌辱の傷等が優しさを求めたのだろうか、抵抗を全く見せる様子無く、蕩けた上目遣いを向けられると、額にちゅぅっと優しく口付けて。
「そう?そんな風に言われるなんて嬉しいわね。
それにそこまで言われたら、たっぷりと可愛がってあげないといけないわね。
でもお姉さんの性癖はちょっと過激だけど、それでも構わないのなら、名前を教えて欲しいな。
心配しなくても優しく可愛がって、私の物にしてあげるわよ。」
心の奥底で眠っていた願望が擽られたのか、甘えるように擦り付きながら微笑んで告げられた言葉。
強い魅了の力を使わずとも、すでに虜になっている様子に、耳元に甘く優しく囁く、今までに状に酷い事をされるかもしれないわよと一応の忠告も含んで。
その上で構わないというのなら、覚悟を見せて欲しいなと優しく見つめる、何を望んでいるかは分かるでしょと微笑んだままで。
指示を出していないのだから、無理せず、今の自分に出来る覚悟で良いわよ、怒らないからと優しく撫で、少し身体を離して。
■クロエ > 初対面の筈なのに、甘い香りと安らぎに絡めとられて離れられない。
最初の不意打ちで困惑していた隙に、心の奥底の欲求を拾い上げられて。
本来ならば初対面の彼女に吐露するような事ではないのに、心が、体が、彼女の存在を欲しているような感覚を得る。
柔らかな抱擁で、抱いていたはずの不信感や敵意を根こそぎ洗い流されてしまうと、残ったのは甘えたいという願望。
日頃、自らに厳しく接している裏返しが、溢れ出して止まらない。
「何でだろう、お姉さんとは初めて会ったのに、こうやって、ぎゅってされて、暖かくて。
その、もっと、こうして、ぎゅってして欲しくなって、可愛がって、欲しくて――」
緩やかな誘いは、軽やかな踊りの様に。月下で美しい魔性を見た様に、少女は恍惚としていた。
額へのキスには、彼女への思慕が増幅されて、澱の様に溜まっていた我慢の熟れの果てが、どろりと零れ落ちていく。
「んぅ……ど、しよ。こ、こう言うの、一目惚れっていうのかな?なんて、言われても困っちゃうかも、だけど。
か、過激、なのは……頑張る、から――あぅ、ボクの名前は、クロエ。好きに、呼んでね?
……どうしてか、分からないけど、嬉しい、かも」
欲望の顕在化と優しい遣り取りに、少女は恋慕の情を錯覚する。
彼女に一目ぼれしてしまった――自覚すると余計に感情が深化して、明確な行為を抱くまでになって。
忠告と要望に、少女は腕の中で長めの逡巡をして、その後に、一度身を離すと、おずおずとドレスをまくり上げる。
彼女が求めるもの――それを、自分自身だと願望交じりの理解をし、それを示すかのように。
「……こ、これじゃ、だめかな?だめなら、その……教えて、欲しいかなって」
羞恥を懸命に堪えて、見せつける下腹部。
彼女が少女に好意を抱くならば、陰核の根元のリングは一瞬見えた後に溶けるかのように消えていく。
或いはあくまで玩弄するだけのつもりならば、少女を嬲る責め具として金の光沢を示すだろう。
どちらにせよ、下着を身に着けていない股座を晒す事は、普段の少女には到底あり得ない、懸命な覚悟の姿だった。