2017/03/29 のログ
エズラ > 「おおっ……けっこういくね……も少しユックリ飲んだって構わねぇんだぜ――」

グラスを半分ほど空け、白い頬に朱が差すのを見て、男が笑みを浮かべる。そういえば、エルフというのはどういう酒を好むのか――彼女のように、甘いもの?あるいは種族によって異なるのか――思えば、長命な森の守護者、ということ以外、彼女らの生態めいたものを、ほとんど知らない――スス、と男が腕を伸ばし、早くもろれつの怪しくなってきた相手の腰を柔く抱き――

「知りたいか?オレの住処――」

そして、特徴的な長い耳へと唇を寄せる。

「連れてってやったら――エルフのこと――いや、ノエルちゃんのこと、もっと教えてくれるか?」

ふぅ、と熱い吐息を吹いて――

ノエル・ベネトー > 「んう…、でも早く飲まないといっぱい飲めないじゃないですかぁ。
 いろんな甘いお酒飲みたいですしー。」

弱くてもお酒は大好き。
えへへ~と、元からだらしないくせして更にゆるゆるになった笑顔向け。

「んっ、ふふ、くすぐったいです~。
 ノエルの何を知りたいですかぁ?
 いいですよ~、身長も、体重も、お母さんの名前も、ぜーんぶ教えて差し上げますー。
 その代わり、エズラさんも教えてくださいねぇ。」

吐息が耳をくすぐって、声を跳ねさせながら身を捩る。
見れば耳の先っぽもほんのりと朱く染まっているが、アルコールのせいなのか戯れのせいなのか。
腰に回された腕が2人の距離を更に縮めたので、相手の肩にしなだれかかれば胸元が寄った。

またグラスを口につけて―――グイッと呷り。

「エズラさあん、おかわりぃ。」

飲み口に僅かなリップ痕がついた空のグラスを置いて、早速。

エズラ > 「まーそりゃ確かに……でもま、いつでも連れてきてやっからさ――」

おかわりを所望する相手に、苦笑する。とにかく、見るもの聞くもの、すべてが珍しいとみえる。店主がこちらに目配せしてくるので、ふるふる、と首を左右に振り――自分のグラスも空にすると、代金をカウンターの上に。そして、相手の身体を支えるように立ち上がると、席を立ち――

「さーさ、今日はお酒はこれまでだ――行こーぜ。」

店を出て、ゆるゆると階段を上がっていくのであった――

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からエズラさんが去りました。
ノエル・ベネトー > 「ぇええっ!?
 まだ1杯しか飲んでませんよぉ~!!」

首根っこ掴まれて――というシチュではないものの、本人としてはそれに相応する状況だ。
酔いも入って、ふえぇんと半泣きの声が店から遠ざかる。

―――まあ、相手のお家に招待してもらうのだから途中でご機嫌も治るかもしれないけれど。
それでも道中きっと、お酒がお酒が、とうるさかったことだろうと―――。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からノエル・ベネトーさんが去りました。