2016/06/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」に九龍さんが現れました。
九龍 >  「どうしたそんなものではあるまいに!」

 死屍累々。死人が出ている訳ではないが、その惨状を表すならばその単語が最も適切であろう。
 机に突っ伏したままのもの。樽に頭から突っ込んでいるもの。酒瓶を抱えたまま痙攣しているもの。最後に残った男も呑んでも呑んでも全く怯む気配の無い幼女姿を前に震撼していた。
 白髪に車椅子という儚げな姿はしかし、とてつもないのん兵衛だった。酒場に入ってくるや物陰に連れ込もうとしたごろつきどもを魔術らしき力でなぎ倒し、おもむろにカウンターへと来るや一番強い酒を注文したのだ。
 ごろつきの仲間が乱入するも乱闘の末に制圧。ごろつき共を縛り上げ酒で勝負だと意味不明なことを持ちかけて、現在に至る。
 ごろつきの一人は、いい加減内臓ごと吐き出しそうな感覚に襲われながらも酒を飲んでいた。足を縛り付ける微細なワイヤが首元にまで伸びていることを知りながら。
 白髪の幼女姿は半壊した酒場でかんぱーいと叫びつつ、ごろつきの杯に己の杯をぶつけていた。なみなみ注いだビールを一気飲み。二杯目三杯目と記録を伸ばし続ける。

 「ぬははははよう飲めぇい」

 笑顔の白髪頭は青い顔をしたバーのマスターから三杯目を受け取ると一気飲みしていた。
 ごろつきが目を剥いて倒れる。いつの間にかマスターも消えていた。
 四杯目を呑むと、膨れたおなかをぽんぽん撫でる。

 「楽しい宴会だった。マスター。修理費用ぐらいはって……
  むぅ……逃げたか。逃げんでもとって食ったりはせんというのに。
  吾とて好みがあるのだぞ。くふふふ」

 しゃっくり。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 諸国漫遊と嘯き、国中を適当に歩く男。
その男が、家のあるマグメールに帰ってきてふらりと酒場へと寄り道。
特に急ぎの仕事も無い。まぁまぁ寝る前のナイトキャップ代わりに一舐め、というにはガッツリ飲む気満々なのだが。
そうして行きつけの酒場の一軒に入れば、なにやら凄まじい状況。

「……え?」

地獄。煉獄。そんな言葉が脳に過ぎる。そこにあった風景は、見慣れたゴロツキ・冒険者のバカ騒ぎでも乱闘騒ぎでも通りがかった色っぽいネーチャンへの乱交でもとにかくなんでもなくて今までに見たことのない凄惨な有様。
そう、たった一人の幼女による、蹂躙の跡。

「……マスター? いないの? ……ほんなら勝手に棚の酒貰うよ~? 金は払うけど」

屍同然のチンピラをまたぎ、ブツブツ呻きながら白目をむく冒険者の腹を踏み、カウンターへと近づき酒へ手を伸ばす。さて。

「……こんばんわ。お嬢チャン。随分な飲みっぷりだねぇ」

見てみぬフリもできまい。というか、ここまできて飲まずに帰るのも癪だった。
故に、男は少女に声をかけるに至った。

九龍 >  女もとい幼女姿は、酒が好きだった。
 手足を失う以前から好きだった。安酒から高酒まで好きだった。
好き過ぎて酒場をぶっ壊してしまった。下手に手を出したごろつきが引き金を引いたのだ。マスターは泣くしかないであろう。
 誰一人意識を保っているものがいないので、勝手に酒を飲む。器が独りでに飛んでいくと酒瓶から酒をついで戻ってくる。それを意気揚々と掴むと一気飲み。赤らんだ頬にかかった酒を拭うと、入室してきたものを一瞥した。
 冒険者。ごろつき。皆意識がなく、あるものは既に逃げている。

 「おうようこそ。ぬしも酒を嗜みにきたのか。
  生憎このざまだ。勝手にのめぇい!」

 独りでに倒れた椅子が持ち上がると少女姿の机の傍に移動した。同じ机で呑めということらしく。
 壁の棚から勝手に酒が飛んでくると机の上に乗る。この程度はお茶の子さいさいであった。

セイン=ディバン > 酒場に充満するは、アルコールのむせ返るような匂い。そして火薬や吐瀉物。とにかくありとあらゆる刺激臭が充満していた。
戦場みたいだな。そう思いながら、男は気に入っている銘柄のエール瓶を手に、手酌で適当に飲み始める。目の前の少女が剛毅な声で笑い、ふわり、とイスが。次いで酒が飛ぶのを見て、おやおやと苦笑する。

「せっかくのお許しだ。自由に飲ませてもらうとしようかな。
 では、相席にて。……えー。なかなか凄まじくバイオレンスな出会いに、カンパイ」

これは、もしや。男は何かに思い至り、目を細めつつグラスを突き出す。グラス同士を軽く合わせれば、エールを一気に飲み干し、少女が手繰り寄せてくれたのであろう酒に手を着け始める。
注ぐ。飲む。飲む。飲む。瓶が空く。注ぐ、飲む飲む飲む。
なかなかのハイペースで飲みつつ、男は少女を見る。

「で。お嬢さん何者? オレは冒険者兼シーフ兼魔王と結婚した、セイン=ディバンってんだけどさ。
 キミ、人間じゃあないよねぇ」

九龍 >  「かんぱーい!
  名も知らぬぬしと吾の出会いに!」

 酒場はまさに戦場だったが、悲しいことに衛生兵がいなかった。おまけに味方?は全滅していて敵しかいないのだ。
 酒が乱舞する。邪魔な椅子やら机が周囲からどかされた。ごろつきどもも勝手に床を滑って違う部屋へと叩き込まれていった。
 独りでにつがれる酒を飲む。ひたすらに呑む。めんどくさくなった幼女姿は酒瓶を掴むと、ラッパ飲みし始めた。口元に逆流して盛大に汚れていたが、かまわず呑む。
 白いもちもちとした頬が真っ赤に染まっており、目も虚ろにはなっていたが、まったく衰える様子が無い。
 ひたすら無心に呑みまくる。
 ふと、男が言葉を投げかけてきたので、酒瓶を放り投げつつ別の瓶を取った。先端に指を這わすと、指を弾くだけで栓を引き抜いた。

 「吾は九龍と呼ぶ。好きに呼ぶといい。
  む、わかるのか。
  確かに人間ではないがな……ひっく。なあに飲みの席に人も魔族も神も悪魔も関係あるまい。そうだろう? ひっく」

 またも酒瓶を一つ開けると、愉快そうに口元を歪めて。

 「それともなにか。魔族とは酒が飲めんのか。
  よいではないかよいではないか。硬いことをいうなよ」

 酒瓶を更にとり、赤い顔を近寄せてにこにこ笑う。

セイン=ディバン > 「カンパーイ……こりゃ凄いタイミングで来ちゃったかなぁ」

びゅおんっ。ぶんっ。しゅごー。などと音を立てて飛ぶイス・机・酒瓶・そして男たち。吹き飛んでいく男たちに心の中だけで黙祷しつつ、男もガンガン酒を進めていく。男もかなりの酒豪ではあるが、目の前の少女も凄まじい強さだ。いっそ清々しい飲みっぷり。見ていて気持ちがよくなるくらいだが、何とはなしに負けた気がするので男もまたペースを上げて飲む飲む飲む飲む。
そして、一息ついて酒臭い息をぶはぁ、と吐き。

「九龍ちゃん、ね。あまり聞かない音の名前だなぁ。不思議な響きだね。
 まぁ、ね。言ったとおり、魔王様と結婚した人間様だからさ。
 いや確かにその通り。酒の前ではほかの事なんざ些事よ些事」

ウヒャヒャヒャ、と笑いながら更に酒に手を伸ばす。残念、空瓶であった。

「んん~なこたぁ言わねぇさぁ。むしろ、キミみたいな美人さんと飲めるなら魔族も神族もどんとこいっ!! ってねぇ」

近づく少女の顔。その笑顔につられるようにこちらもにやけ面。
そうしてまたカンパイ。飲む。

「しかしさぁ。つまみはまぁ適当にそこらから拾えるし、酒もあるけどねぇ?
 ウケケッ。げふっ。キミみたいな美人さんと飲んで、それで色事なしってぇのは。こりゃ拷問じゃあないかなぁ?」

だんだん呂律が回らなくなってきている。酒豪ではある男だが、流石に相手のペースに飲まれたか。上半身はゆらゆら揺れ始め。

九龍 >  飛ぶ椅子。雑巾か何かのように扱われるごろつき達。明日の目覚めはさぞ悪いことだろう。
 ひたすら飲む。酒瓶を千切っては捨て千切っては捨てていく幼女風貌。つまるところ人の形状をしてはいるが人ではないことの証。角が生えてはいるが、ミレー族のそれとは少々ことなる。
 あらかた飲みつくしてしまったせいか、運ぶべきものが見当たらない。酒棚の奥に仕舞われていた分も飛んでいく。少女が負けじと笑った。
 瓶があった。見せびらかすように男の前で振ると、飲み干して捨てる。マナーもへったくれもない。飲み捨てていく。

 「魔王とは随分すさまじいのう……
  魔王をも落とす男とはさぞことも上手いのであろう!?」

 謎のハイテンションを発揮しつつ下品なネタを吹っかける。
 顔を接近させると接近され返したので頬にキスを落としてやると、誘うかのように己の唇を舐めてみせた。
 カンパイカンパイと言葉が続き。

 「お、お、お? 吾といたそうというのか? この体を見よ。
  くくく……いや絶世の美女にはちと惜しいが美少女であるぞ。
  拷問も好ましいが我慢はつらかろうつらかろう!
  それでセインは九龍をどうしたいか申してみよ! 床に押し倒すか背後から襲うか!? ひっく」

 腹を抱えて笑う。むしろ色事は望むところなのだ。指を手前に引き挑発する。
 身を乗り出す。服の裾から覗くは人工的な腕の付け根であろう。つまるところ腕が人工物の証拠であるが、酔っ払い相手にはそそる材料にしかならないであろう。

セイン=ディバン > あるいは、この酒場の内部の様子を帝都気象観測官さまが見ていたら、小型の台風、あるいは魔力力場の発生かと勘違いするやも知れない。
だが、実際は一人の少女の飲みまくりに伴う暴風なのだから笑える話ですらある。
手近の瓶が全て空にされてしまい、男は転がっている瓶の中から中身のあるものを拾い、飲む。もはや銘柄も味も知らぬといわんばかり。

「うへへへへ。凄いだろう凄いだろう!!
 む、むむぅ。テクか。テクにはあまり自信はないが、チンコのでかさと回復力なら自信はあるぜ!!」

もはや目の焦点も合わず、露骨な下ネタにもむしろ乗っかっていく所存。
酔っ払いここに極まれりだが、もはや酒場の中には真っ当に意識があるのは男と少女のみ。誰の迷惑でもないだろう。
頬に口付けされれば、嬉しいのやら照れてるのやら判らない調子外れの笑い声。

「いたす? いたす!! いたしたいねぇ!!
 いやいや、なんのなんの!! 九龍様においては今この場にあるお体もまた絶世の美女のそれ!!
 ウヒャハッ。叶うなら、叶うなら!!
 この場で一糸纏わぬ裸身となりて、互いに貪り合いたく!!」

まさか相手がノリノリとは予想していなかったのだろう。愉快さここに極まったとばかりに大声で相手を褒め、口説き、さらに欲望を口にする。
挑発されれば男は鎧などの装備をガバッと脱ぎ、あとは衣服のみという様子。
相手の腕を見るが、それで臆する男ではない。むしろ、それを負い目としない少女の魂の強さに惹かれてすらいる。

九龍 >  のめりゃあいいんだよのめりゃあと言わんばかりに呑みまくる。哀れ酒場は酒瓶の貯蔵庫と化していた。店主は泣くだろう。いや笑うかもしれない。
 下ネタの応酬。集中砲火を浴びせかけられしかし男は怯むことなく言葉を跳ね返すどころか同等の火力を発揮していく。
 お互いがお互いに何を言ってるのかもわからないような状況。
 幼女姿は酒が強いとは言え、薄めない原液を飲みすぎたせいか意識が薬物でもキめたかのように高まっていた。

 「お、いたすか? いたしてしまうのか!?
  おう嬉しいぞ! この体とて大勢の男女を骨抜きにしてきた絶品の芸術品!
  貪りあうとしようか! ええ!? 脱げ! 吾も脱ぐぞ!」

 独りでにボタンが緩むと、すとんと肩から衣装が滑り落ちていく。帯が緩み、薄い白服一枚という格好になる。
 挑発的にくるりと回って見せると、白髪のロングヘアを指で梳いた。

 「くっくっく。強き男の精もまた財よな」

 行為も好きだし強い男も好きなのだ。強くなくとも男は好きなのだ。
 かしゃんと音を立てて車椅子から立ち上がった。手足を見えない糸で操っているような不恰好な歩き方ではあったが、それでも直立して机に見た目の幼さから相反するむちむちとしたお尻を乗せた。丁度男の立つ正面の机の角に座るような格好。
 そして、男の肩を掴んで引き寄せようとした。
 成功すれば唇を貪らんと。
 

セイン=ディバン > 世界の酒造家たちが今のこの二人の飲み方を見たら、さぞや胸を痛めるかもしれない。
だが、あるいみ大衆の手に届く酒とはこういう飲み方こそ本懐。
格式ぶって理屈をこねても酒はうまくならぬ。愉快に飲んでこそだ。
そう言うかのように、二人の間で減っていく酒、酒、酒。

「おぉ!! いいのか!! いたそういたそう!!
 古今東西、イイ女を抱くは男の本懐にして誉れ!!
 貪り溶け合い、楽しもうぞ!!」

相手の言葉につられ、言葉遣いも変になっていく。まるで武人気取りだが、この男ただの冒険者である。
しかして、相手が薄い布に包まれるのみとなれば、むしろ負けるかと男は一気に全裸へと。羞恥心も酒で壊れたか。

「うん? オレは戦闘能力は強くはないがな?
 だが、強くなりたいとは思ってる!! 妻を護るためにも!!」

聞かれていないことまでベラベラとよく回る口。そうして相手が立ち上がり、ちょこん、と机に座るを見ていたが、ぐいっ、と引き寄せられれば。抵抗などせずキスを受け入れていた。
瞬間、股間の一物は一気に膨張し。下品なまでに跳ねる。
ウブな街娘や貴族が見れば失神は免れまい。

九龍 >  「そうこなくてはつまらんな!
  愉快だ愉快!
  吾の魅力をくらえいぃ!」

 言葉だけ聞いていればバトルジャンキーが敵に挑みかかっているようであるが、内容を精査すればつまるところ性行為前の会話である。
 もはや言葉遣いもぶっ壊れた相手を前に大笑い。表情を壊して手を叩く。
 酒のいきおいってこわいとおもいました。
 相手が布服を剥ぎ取ったのであれば対抗するかのように白の薄着を脱ぎ捨ててしまう。体にかすかに走る赤い刺青のような痕跡があった。それは下腹部へと収束していて、下腹部でハートマークを描き出しており、脈打つようにぼんやりと輝きを増しつつあった。
 俗に言う淫紋と呼ばれるものであったが、この際どうでもよいのだ。酒に溺れた行きずりの男女が行為に耽るのであれば。
 白い肌に、肢体の根元の接合部の痛々しい痕跡が残っていた。斧か何かで叩ききられたかのように。
 男の肩を引き寄せると、舌を強引にねじ込んで貪っていく。舌を噛み、唇を舐めて、唾液を奪い取らんとした。
 めきめきと膨張するそれが少女の肌に触れると、愛おしそうに指先で先端を捕まえて撫で上げる。

 「ご立派なものをもっているではないか!?
  それでどうする? 吾のここは濡れ濡れなわけでもないのだが、
  強引にねじ込んで奥にキスでもしてみるのかな?
  そうしよう。さあさあ!」

 口を離すとねっとりと唾液を舐めて飲み込んでいき、机に背中を預け薄いピンク色の亀裂を突き出す。ぷくりと膨れた恥丘の上部まで延びる淫らな模様が赤い輝きを宿していて。
 言葉の通り微かに濡れている程度であるが、かまわずやれと男のものを指でつねり上げる。

セイン=ディバン > 「ふはは、その意気や良し!!
 ここまで愉快な気分は久しぶりだ!! 人間の底力、舐めるなよ!!」

相手の言葉に呼応するかのように、男も轟ッ!! と吼える。
今この場は、まさしくロマンもムードも無き男と女の戦場。
どちらが喰らい、どちらが喰らわれるのか。
……決してそんな大層なことはないのだが、そこはご愛嬌。
男に続き裸身を惜しみなく晒す少女。その肌の傷跡を見れば、ピン、と気づく。淫紋。本物を見たのは初めてであった。
その少女の身体をまじまじと見れば、四肢の根元に目がいく。しかし、痛々しいとは思わなかった。むしろ、美しいとすら思った。
唇を舌で蹂躙されれば、一気に視界が眩む。興奮は最高潮だ。

「おう!! 自慢の一物よ!!
 ふむ、どうするか。本当ならオレ的にはゆっくりねっとり愛したいのだが!!
 ゴメンもう無理我慢なんぞできるかこんなご馳走目の前に!!」

相手に煽られ、男の欲望に一気に火がつく。目の前にはキレイな秘裂。触れられた肉槍は、早く犯させろ、早く、と言わんばかりにビグビグと震えている。まだ撫でられただけなのに先走りまで垂らす始末だ。
そのまま男は圧し掛かるように少女に近づき、その美しいクレパスに向かい、凶悪な男性器を一気に突き出した。

九龍 >  「ほう言ったな? ならば魔族の恐ろしさを思い知らせてやるぞ!
  猫のように鳴かせて跪かせてやる!」

 どうだと言わんばかりに腕を組む。もっとも机に横たわった姿勢なのでシュールさがある。
 白い肢体もとい胴体と言うべきか。何かの事象で切断されたのであろう痕跡が痛々しい肌はしかし未完成故の美しさがあることであろう。
 食うか食われるかの戦場。酒に酔った二人にはムードや主義主張種族の立場などあってないようなもので、男と女の衝突という原始的な戦いだけがそこにあった。
 同様に、男の欲望に滾る視線に晒されて少なからず幼女姿も欲情していた。酒の助けも借りて水気を帯び始めた亀裂はしかし行為には適さないかもしれないが、それもまた乙なものであると言ってのける。
 さあやれと言わんばかりに男の口を吸う。とにかく吸い尽くして唾液を流し込んでやれば、一種の媚薬として作用するかも知れず。もっとも行為に前向きすぎる現状では媚薬など無用に等しいのだろうが。
 肉を穿たせろと震える箇所を指で弄り上げる。先端から伸びる透明な液を入り口に塗りたくると、蠱惑的に唇を歪めて腰を突き出しいやらしく擦りたてていく。
 接近しつつあるそれに笑う。

 「むははは大きさはすばらしいぞ!
  ねっとりもよいが強引にねじ込むのもまたよいことを教授してくれる!
  ――ん、んぅぅぅぅ!?」

 接合。ぷつりと肉を割り埋没するそれに九龍がけたたましく吼えた。
 足を曲げて男の腰を捕まえると、頬に口付けて。

セイン=ディバン > 「上等よぉ!! 魔族と人間、その間に生きる男の力を知るといい!!
 もしも負けた時はそりゃもうキャンキャン鳴いてやるわい!!」

自信満々という様子の相手に負けぬようにこちらも体を誇るが、やや前衛職に比べれば筋肉量などはやはり頼りなく。速度重視の戦い方をしていたせいか、全身のバランスは取れているのだが。
そうして相手の身体を見ていれば、やはり視線は逸らせなくなっている。
少女の能力により吹き飛ばされた男たちも、もしこの場に残っていれば少女の裸体には息飲み、釘付けになっていたであろう。
そのまま口を据われ、逆に今度は唾液を流し込まれる。が、男はそれを拒むどころか、同じように舌を突き出し、それを啜るように飲み干していく。
目の前の少女が先走りを手に取り、潤滑剤の様に秘所に塗るのが見えれば、男の律動はさらに固さを増していく。

「ふふんっ!! 大きさだけじゃあないぜ。
 回復速度、そして射精量にも自信はある!!
 とくと味わえ、九龍ちゃん!!」

良く通る、キレイな笑い声に誘われるように。いまだ濡れは十分とは言えぬ胎内に、男の凶悪な肉槍が突き進んでいく。
強い抵抗を感じながらも、奥へ奥へと腰を進めれば、腰に足を絡まされ、また頬にキスをされる。が、それも今の男にとっては興奮剤になるだけであり。

「くおぉぉ……キツい、が……。
 これは、極上の快感……」

九龍 >  「たっぷり味わってしゃぶりつくしてくれるわ!
  ちゃん呼ばわりしたことを後悔させてくれる!」

 譲れない一線があるのか大声を張り上げる。
 無理にねじ込んだ苦痛に顔こそ歪んでいたが、健在であることを示すかのように男の肩にしがみ付いて、足で離さぬとばかりにくっつけていく。
 男のたくましい逸物が埋まるは、外見相応に狭い未成熟な箇所であった。愛液の滲みかけた箇所を割って入っていくと、男のものは自然と強烈な締め上げに大歓迎されることだろうか。
 幼女姿は男の頬を吸うと、次に首筋に悪戯っぽく歯を立てていき、音を上げて吸い上げる。程なくして口付けの痕跡が刻み込まれることになろうか。

 「ふっふっふっ……くくく、く、ははははっ! これで帰宅したときに首筋指差されてあれこれ言われるだろうな!」

 と、せこい攻撃を仕掛けて高笑いする。会話のレベルが徐々に低下しつつあるのは気にしてはいけない。
 奥へ奥へと驀進するそれ。狭い亀裂がすっかりと男を飲み込んでいて。

 「ひぃ、っはぁっ……ン!
  どうした、遠慮などせず、吾の奥底にぐしゅぐしゅと精液をまぶして、おなかをいっぱいにしてくれぇっ!」

 口調こそ懇願するようだが、「できるだろう?」という挑発染みた感情を口の端に乗せて笑う。
 腰をせり上げていき、まだ濡れ足りない膣で雄を攻めて、艶のある唇に涎を染みさせて。

セイン=ディバン > 「ハハハハハッ!! そうやすやすと喰らい尽くせると思うな!!
 お腹一杯になって『もうらめぇ!! 許してセイン様ぁ!!』などという羽目になっても知らぬぞ!!」

もはや互いに煽り煽られ。退くに退けぬ大一番といった様子の二人。
あくまでただ性交渉をするだけの状況なのだが。

そうして、狭い肉壁をこじ開けながら相手の膣を蹂躙する男であったが、逆に相手は密着してくるという状態。腰に回された足のせいもあり、身を引くことは叶わず、ただただ進んでいく肉棒。いや、進んでいるのか飲み込まれているのか。
ギチギチと締め付けられるまま一つになっていけば、頬に、そして首筋にキスの雨が降り。

「……うおおおおおおい!!?? それは、それはマズい!!
 流石にセックスはともかく、キスマークは、なんか、こう、愛し合っちゃった感が出て怒られそう!!」

まさかの攻撃に、酔いも一段階ほど冷め、声を張り上げる。
変なところで小心者だが、この攻撃は随分と効果的だったようだ。

「く、ふ、はっ、あっ。
 い、言われずとも熱くてキツくて、限界……ぐうっ!!」

そうして最奥までたどり着くのと同時に、相手に挑発され、射精感がこみ上げてくる。口で限界と言うのと、膣による攻めに屈し、その欲望が爆ぜるのもまた、同時であった。

瞬間、溜め込まれた白濁は勢い良く吹き出し、少女の胎内へと次々と送り込まれる。
だが、男の一物は射精し続けながらも、まったく萎えず。むしろ更に膨張したようですらある。

九龍 >  「もうらめぇ あなたの犬にしてください! と鳴かせてくれようか!?」

 つまるところセックスなのだが、酒と状況により謎の行為と化しつつある。
 相手を逃さぬと両足で捕まえつつ、自らも腰を突き出しては男を貪っていく。外見の幼さとは裏腹に長きに渡る年月を過ごしてきた身。体を重ねてきた回数もまた比例するのであって。
 首筋にキスマークを刻み込むと、してやったりとにやつく。相手に妻だか夫だかがいることは聞いていたので、帰った時に浮気してるぞこいつサインを刻んでやりたかったのだ。意地悪な魔族はにやにやと笑っていた。

 「愛し合ってなにが悪いのだあぁ!
  っあ……! ひあっ……! く、くく、吾の中はよかろう?
  やぁぁあンっ! ……ん、ぁ ッ たくさん、たくさん出してくれぇっ……」

 濡れの若干足りない膣内。口調とは裏腹に甘い嬌声を上げる白髪は、体内で爆ぜる白濁液の感覚に腰をせり上げて、背筋を波打たせていた。
 淫紋が激しく赤い光を発し、ハートマーク型の模様が蠢いている。
 どくんどくんと放たれる液が結合部から漏れ出し伝っていった。
 足を解いた白髪は、蕩けきった顔を晒して男の肩に唇を付けていて。

 「ひ、はっ……はぁーっ……! はぁっ……吾の中が濡れてしまった……くく、これで存分にいたせるなぁ……
  それで次はどうする? ……はぁっ……ふぅ……う、後ろからも上に乗るのも面白そうだな」

 乱れがちな呼吸を堪え、男に汗ばんだ顔にて問いかけた。

セイン=ディバン > 「おぉおぉ言うたな!? ほんじゃあ負けた方は勝ったほうのペットだ!! いざや勝負勝負!!」

つい、口論気味の酔っ払いトークに火がつきそんな軽はずみな約束を口にする。これで相手が乗ってきたらそれこそ収拾もつかないのだが、今の男にはそんな判断は出来ない。
そのまま密着した肌と肌、そして侵入した局部が熱を交換していけば、意識にはなお靄がかかる。
首筋のキスマークを後々どうしてやろうか、と考えるも、そんな余所事を考える余裕は一瞬一瞬ごとになくなっていき。

「いやさ悪くない!! 魔族と人間に愛が芽生えるのの何が不純か!! 何が異常か!!
 人間共は何もわかっちゃいないのだ!!
 って、あ、それマズい。あうっ。きゅ、キュウキュウするのはズルいっ!!」

相手の言葉に、強く反応する。最近であった人間には、魔族と付き合うなどおかしいと言われ続けたゆえの反応。魔族と人。そこに愛があるのはおかしいことではないと言い、少女の身体を強く抱きしめる。
長い射精が終わった後、しかし萎えぬ肉槍を一度引き抜き、男はそれを誇示するかのように腰を突き出し仁王立ちする。

「クハッ。ふぃいぃぃ……えがった……。
 フフフフフ、まだ互いに余裕のようだな。ならば次は九龍ちゃんが上に乗るがいい!! その手腕!! 見せてもらおう!!」

肩へのキスの熱が、どこか愛おしく感じながら。男は酒場の床にゴロン、と寝転がる。ペニスはてらてらと愛蜜と白濁によって濡れ、光り。天井へとそそり立っている。
しかして。男の身体には男自身も気づいていない異常が生じていた。
酔っていて気づいていないが、体内の魔力が目減りしているのだ。

九龍 >  「首輪付けて飼ってくれる! 犬小屋でな!」

 こちらも余裕があるかと言えば謎であった。久々に男と接合したせいか、感じ方が普段よりも大きく。理性を吹っ飛ばしていつ行為に耽ってしまうかもわからない。

 「愛か。おう、よく言った! もっと言ってやるのだ!
  魔族だの人間だのかまわず愛すればよいのだとぉ!」

 息を整えがてら拳を握って吼える。つまるところ異種族間の愛に思うところがあるのかもしれない。
 息を整えつつ、精を吐き出した男が継続できるのかとまじまじと観察している。肩を撫でてやり、しかし、表情は無言のまま継続することを求めている。続けないと殺すと言わんばかりに壮絶な笑みが浮かんでいた。
 ぬるりと雄が雌穴から引き抜かれる。白濁と透明な液の混ざったあわ立つ混合物が垂れ下がっていた。仁王立ちするならば、足を解いて机に腰掛ける。机に液が伝うもかまわず。

 「くくく……吾の腰使いを見ているがいい。
  骨抜きにしてくれる……」

 魔族は魔族でもサキュバスの系統にある故に、魔力を吸い取ってしまう。吸い取りすぎると文字通り意識が吹っ飛ぶのだが、行為に夢中なせいで吸い取る量を加減していなかった。
 足に跨ると、腹にそそり立つそれをこすり付けてじらしてやり、男の胸元に耳を付ける。

 「ふぅむ………いやはや存外丈夫なものだな。
  枯れ果ててしまう前に注ぐのも良いが」

 気が付いたのか相手の体力を確認。必要とあらば逆に注ぐつもりでもいた。
 粘ついた肉柱へと臀部を下ろす。腰を突き出し、胸板は男の上に乗せて。ゆっくりとおろしていくと、ずるりと奥底まで到達させてしまう。男の体にしがみ付いたままで腰を振りたてていく。

 「ぬ、はぁっ……ぬし、立派なものを持っていてよいぞ!
  んぅっ……ひぅっ……吾の胎までおおきいのがとどいて、イってしまいそうになる……!」

 体勢を起こすと、腰をくねらせ、自らの薄い胸元を手で包み自慰する。

セイン=ディバン > 「フハハハハ!! 九龍ちゃんをペットにした暁には我が妻の元に連れて行ってやるわ!!」

そこでヒィヒィ言わされるが良い!! などと何故か男自身が自慢げに。その場合、妻に尋問される危険性は考慮していない。

「おうさ!! 誰がなんと言おうと俺は我が妻を愛し続けるぞ!!
 そして、今まさに九龍ちゃんも愛する!!」

大声での宣誓。しかも、続けて出た言葉は全力での浮気発言であった。
しかし、その言葉に嘘偽りはなかった。酒に酔っているとはいえ、酷く魅力的であり、そして自分の境遇を否定しなかったこの少女に、男は惹かれていた。
そして相手が机に腰掛け、笑みを浮かべるのをみて男もまた笑う。
垂れる混ざりきった液体は、酷く淫靡だ。

「ほほぉう。ならば試してみろっ!!
 オレとて経験は豊富、そう簡単に乙女ちっくな喘ぎ声は出さん!!」

自信満々に寝っ転がりながら言う男(全裸)。傍から見たらマヌケな姿であった。そして少女に跨られれば、なにやら男にとっては意味不明な言葉。

「ん? 丈夫? 注ぐ?
 何かわからんが、注ぐのはオレだろ? 丈夫さは自信があるぞ。冒険者だからな」

まったく意図を外した言葉だが、男の体内にはまだまだ精気が溢れていた。確かに平常時よりは減っているが、それでも一般的な男性と比べれば多すぎるほどに。血気盛んを通り越して、エッチ大好き人間としか思えないような量だ。事実その通りだが。

「お、おぉぉおぉっ。こ、これは凄い……!!
 おほっ!! あ、ダメ、中がグネグネして、これすっごい!!」

前言撤回、情けない声が出るまでに所用した時間は僅か一秒にも満たなかった。
自身の上で揺れる少女の身体を見ながら、男の腰は急速に快感を得て知らず知らずに浮いていってしまう。

九龍 >  愛ってなんだっけという言葉の応酬。現時点における要素を考慮すると愛ってセックスなんじゃないかなと思わせなくも無い。
 帰宅したときにキスマークを指摘されうろたえるがいいと想いつつ、男の上で腰を振る。
 腰を前後に振りたてる。内側で前後を抉りとらんとする硬質なものの感触に口の端から涎が伝う。深みと浅い箇所を行ったりきたりさせるべく腰を浮かせると、白髪が左右に広がっていくのもかまわず振りまくった。
 本人が大丈夫だと言っているのだから、魔力吸われすぎてミイラになったりはしないだろうと白髪は思った。万が一だめだったら口から流し込んでやろうと。

 「そらそらそら! そ、ンぅぅ……んはぁっ……!
  雌のような声をあげおってからに、しかし、ぬしのは大きくてよい……
  くぅぅぅ……ん、あっ! はぁっ……ひぃ、はぅ」

 攻めに回る幼女姿は、雄肉のたくましさに嘶いていた。
 髪を振り乱しつつ腰を下ろしては上げていき、下方から突き出される男の腰に吸い付くむちむちとした尻肉を躍らせる。結合部は白濁ではないとろみのある透明液が流れ出していて、ピンク色の亀裂がひくついていた。
 男の上で腰を振りつつ、背筋を反らしてしまう。

 「ひ、は………ぁんッ! あっ……イくッ……!
  ぬ、ぬしよ、腰が浮いておるぞ? ……はぁっ……あんっ! あぁぁああっ……!」

 絶頂。へたり込む腰に鞭打つも男の追撃にまたもイく。
 むしろ嬉しそうに男の胸元にむしゃぶりつき乳首を舐め、手を尻肉に導き揉ませる所存で。

 「吾の体をぐちゃぐちゃに精液まみれにするのであろ?
  突き狂わせておくれ」

 甘く囁き腰の律動を誘った。

セイン=ディバン > 極限まで混乱の極致に有るような状況の中。愛だの恋だのセックスだのということの明確な差など酔っ払い的思考の中では消滅も同然の様で。
そのまま少女の思うがままに腰を振られ、上に乗られている男としては逃げることも叶わず。ただただ蹂躙され、貪りつくされていく状況。
股間といわず、腰周りからはじんじんとした快楽。熱の様にも感じるそれに、身体が溶けてしまっているのではないかと錯覚し。

「お、お、おぉおぉぉぉぉ。
 ちょ、タンマ、ヤバッ、出る、出ちまうって!!」

もはや餌に成り果てつつある男は、自分の上で激しく動く少女に止まるように呼びかける。しかし、男が自慢した物を味わうかの様に動き続ける少女は止まらず、そのまま……。

「くおぉぉ、出る、また出るぞっ!!
 ぐうっっっっっ!!」

少女が絶頂に達すると同時に、二度目の射精が行われる。男の意地でなんとか射精を堪えようとしていたせいか、その決壊による射精は、一度目よりも更に勢い良く。少女の絶頂に伴い、収縮する膣にまるで吸い込まれていくかのように、ビュルビュルと音を立てながら熱量が男性器から体外へと出て行く。

「ふひっ、はっ、ぜっ、あっ……。
 の、望む所……。このままアヘアヘ言わせてやるぜ……」

魔力を射精と共に大量に奪われ、息も絶え絶えの男だが、その誘いにまた意地を触発され。そのまま荒々しく少女の尻肉を掴むと、そのままいきなり下からの突き上げを開始する。
二度も射精した筈のペニスは、未だ硬く、むしろ角度にいたってはさらにそそり立つ始末。
そのまま男は、少女の乳首を唇で甘く噛みながら、腰を無遠慮に突き上げていく。

九龍 >  二度目の射精に導いた女は、しかし物足りなそうに悩ましい表情を浮かべていた。
 魔族の一部は底無しの性欲で知られている。幼女姿の白髪はそういった種族の血を引いていた。贅の限りを尽くし人々からあらゆるものを吸い上げていたが、それは決して物質だけではないかったのだ。男が枯れるまで行為に耽ることもあったのだ。
 とはいえ男も魔族と結婚している身ならば耐えられる。などと勝手に思っていたりする辺りが幼女姿の性格を良く表している。
 騎乗位にて男を貪る白髪は、内側で放たれる熱い精液の味に身震いをして肉付きの良い白い尻肉を蠢かせていた。
 余韻に浸るべく腰を微かに浮き沈みさせている。胎内はひっきりなしに震えて雄を奮い立たせんとしていた。

 「あんっ! 息があがっておるぞっ!
  そうだ。もっと吾の胸を吸っておくれ」

 下からの突き上げが再開すると、頬を綻ばせて突き上げに同調していく。三度目の射精に導かんと腰をくねらせ、己の臀部に指の後がつくような強さで揉み上げては胸元を吸う男を鼓舞する。
 流石の女も表情に余裕がなくなりつつあった。目元が涙に濡れ、口元はだらしなく開かれていた。

 「あうっ……ひぁっ……ぁぁんっ! おちんちんが吾の奥を広げて、にちゃにちゃ言っておるぅぅっ!」

 あらぬ方角を見上げ、頭を振りつつ淫靡に舌の回らない言葉の羅列を放出する。
 淫らな水音を上げて、床の上で上半身を波打たせるようにして攻め上げる。逆に攻められる。どっちが雄で雌かもわからないような行為であった。

 「くふぅンっ! はっ、あんッ!」

 イき狂う。何度も絶頂しつつ、絶頂させる。疲労の色が見え始め、腰の動きが緩慢に間隔を長くしていて。

セイン=ディバン > 人間相手では得られないであろう、極上の快楽に脳までも融ける様な。
そんな浮遊感に全身を包まれながら、それでも男の性器だけは自己主張を続けていた。
それが男の意思でなのか、あるいは相手に無理矢理奮い立たされているのか。
もはやそれすらも判断がつかないあいまいな状況。

「く、お、ガハッ。こ、こりゃ、タフな……。
 随分、激しいなぁ、これはぁ……」

言われるがままに、がむしゃらに腰を振る。もはやテクニックも何もない。
ただただ貪りあうだけの、原初の性行為にたどり着いたであろう男と女。
そのまま、男も少女同様、余裕などなくなり。

「あ、ぁ、あっ。し、死ぬ。これは、良すぎて、死ぬ……」

吸い上げられる魔力はついに底を着き。続けて生命力が減っていくのがいよいよ男にも判った。それでも、身体は失われた魔力を補填しようと自分自身の生命力を魔力に勝手に変換していき。

「か、あ、あ、っ。あああぁっ。
 ……も、ムリ……オレの、負け、です」

相手と同時に、三度目の射精が絶頂を示し。そのまま、意識が闇の中へと落ちていく。
男が達せば、少女もまた達し。その少女の絶頂に、再度男は達してしまう。
そうして、何度も何度も快楽の爆発を感じながら、男はついに負けを認め、そして、意識は途切れ……。

九龍 >  達した回数だけ見れば女側の方がよほど多いのだが、男側は酒というバッドコンディションに加え魔力を加減なしにすわれ続けていたためか、体力の限界に近づいていた。
 幾度とどなく絶頂に浸った幼女姿は、喘ぎながら弱弱しく言葉を発する男を見てしまったやりすぎたかと目を閉じた。
 次にあけたときは赤い光が宿っており。
 
 「うむ。やはりやりすぎたようだな……」

 男の意識が飛んでいることに気がついた。このまま放置も良くないことだろうなと腰を上げる。
 にちゃりと粘着質な液が伝っていく。
 男の上に陣取って上半身を傾けると、その口に唇を押し付けた。
 赤い魔力が男の体へと送り込まれていく。少なくとも起きたときに頭が痛いとか、だるいとか、風邪を引いたような症状がでることはないであろう。

 そうして女は男に首輪をつけ

 ずに、一通り身支度を整えてやってからその辺の宿に放り込んでいったと言う。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」から九龍さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からセイン=ディバンさんが去りました。