2016/04/22 のログ
■タマモ > 「ふむ、その調子でいけば、もう少しでそれなりに歩けるようになるものじゃろう。
転ばなくなったら、また次の練習が待っておるからのぅ?」
普通に歩けるようになれば、次は…まぁ、早歩きとか、だろうか?
ゆっくりと、ゆっくりと、時間をかければ出来ない事はない、そう思っている。
「………うむ、分かったのじゃ」
うん、言葉に間が空いたのは、最初に会った場所の光景は思い浮かぶが、ここから歩いてそこへ行け、と言われると行けなさそうだったから。
歩いて目的地へと移動すると、きっと1人では道に迷ってしまう。
…傘を立てるにも、雨が降ってるから無理、というのもある。
少女に手を引かせ、時間をかけて歩いた先に、やっと見覚えのある石橋が見えた。
…なるほど、橋の側面に設置された梯子を見れば、こんなものがあったのか、と思う。
そこからも、少女の後をついていくように進んでいった。
そうしてやっと着いたのは、位置的に橋の下辺りだろう空間。
実際にこういった場所は物珍しいのだ、きょろきょろと見渡している。
とりあえず、少女が用意してくれたクッションの上に腰を下ろす。
「…分かった、分かったのじゃが、大丈夫かのぅ?」
うん、なんか体をそのまま突っ込んでなんか色々と漁ってる。
見た感じ、山に埋もれた格好になっている少女に、こう心配そうに声をかけた。
…と、そんな心配は無用だったろう、そこから体を戻す少女の手には、なんか色々と道具があった。
「いやいや、それはカースドが持っておると良い。
使う物が分かれば、妾も集めれるじゃろうしな?
いざという時の為に持つのが…?…うん?自分で作れる?」
まずは火の点け方をみせて貰う訳だが、道具を譲り受けるのは止めておいた。
なんらかの要因で必要となる事があるのかもしれないからだ。
やろうとする少女の姿を見詰めたまま、その言葉に、不思議そうな表情を浮かべた。
点ける、じゃなくて、作る?とか、そんな感じ。
■カースド > 「うんー。そ、そし、たら、ね。次、の、練習、お、教えて、ね。頑張る、から。」
時折ふらつきながら、壁にてをつきながらだが、歩き慣れた道なのだろう、少女は迷うことなく角を曲がり、通りを抜けて歩いて行く。
「奥、に、隠して、たから、ちょっと、取るの、大変だった、けど、大丈夫。え、とね、あと燃やすもの、も、要る。」
山にもう一度手を突っ込んで、中から鳥の巣を取り出した。それを一部小さくちぎり取る。これで準備は出来た。
実演しようとするが、不思議そうな顔を見て、何か説明不足なことがあったかと首をかしげる。
しばらく考えて、そういえば、と考えつく。
「あ、あの、ね。カースド、ね。ま、じゅ…ち、ちゅ…習った、の。」
魔術、と言いたいようだが、舌が回っていない。
「だから、ね、火、とか、光、とか、出せる、よ。道具、要らない、の。」
そして、んふー、と自慢気な鼻息。
「す、すごい、でしょ。」
■タマモ > 「ふふ…もちろんじゃ、まだまだ教える事はある、頑張るんじゃぞ?」
後ろを付いていき、その場所へと到着をする。
座ったまま、少女の動きを眺めていって。
準備が終われば、自分の不思議そうな様子に、少女は答える。
あぁ、なるほど、魔法か。
そう思えば、ある意味感心するだろう。何せ、自分は魔法等は一切使えないからで。
「ふむ、それは大したものじゃ。カースドは凄いのぅ?
その内、何でも出来るようになってしまうんじゃろうか?」
この世界の者ならば、誰でもこういったものだろうか?
それとも、知るか知らないかだけで使えるものか?
まぁ、どちらにしても自分には無理だというのは何となく分かる。
自慢気にしている少女に手を伸ばし、先程のように頭を撫でる。
ささ、火を点けるのをみせておくれ?と、問いながら。
■カースド > 「えへへー。どう、かな、わかんない。けど、色々、覚え、る、の、好きー。」
褒められて撫でられて、少女の願いをいつも満たしてくれるタマモが、少女は大好きだった。
少し乱暴だが気持よくもしてくれるし、色々教えてくれる。だからこうして恩返し出来るのが嬉しくてたまらない。
ウキウキした様子で、タマモのすぐ前にぺたりと足をつけて座る。両足の裏の間に鳥の巣を置いて、足の上に穴の空いた板を置き、棒と弓を持つ。
「うん、え、とね。まず。板の、穴、の、下、にね、鳥、の、巣、とか、燃えやすい、ものを置くの。
それで、板の、穴にね、棒を、当ててー。あ、穴、はね、棒より小さく、ない、とダメ、だよ。棒はね、まっすぐで、皮を取ってないと、ダメなんだ、って。」
手順を1つ1つ説明しながら行っていく。
「それで、ね、こっちの張った布で、を1回巻いて、棒を上から押さえながら、ギコギコ、て、棒、を、回す、の。」
コートの袖の上から、左手で棒を押さえ、弓を使って棒を回す。弓錐式と呼ばれる発火法である。
次の手順は摩擦熱によって火の粉が発生するまで待つ必要がある。少女は真剣な眼差しで、下唇を軽く噛んで、弓を押し引きしている。
しばらくすれば、軽く焦げるような匂いがし始めて、更に少女は腕の動きを早めた。
そして、小さく赤い火の粉が板から鳥の巣へと落ちた。すぐに少女は板をどかして、手で鳥の巣を囲って顔を近づけ、息を吹き込み始める。
最初は優しく、段々と強く。すぐに火の粉が育ち始める。少女が手と顔を離すと、鳥の巣は赤い炎を上げて燃え尽きた。
ふぅ、と少女は額に浮かんだ汗をコートの袖で拭う。実演に成功して、緊張が途切れたようだ。
「で、出来た……。あの、ね。やり、かた、わかった?あの、ね、ひ、人に、教える、の初めて、だから……わ、わかんな、かった、ら、ごめんね…?」
■タマモ > 「そうやって、何でも覚えようとする姿勢が大切なのじゃ。
そうでなければ、そうそう覚えれるものでもないしのぅ?」
正直に言えば、誰かに何かを教える立場なんてものになるなんて思ってもいなかったし、思いたくもなかった。
だが、こうした少女の姿を見ていると…まぁ、なんだ、悪くはない。
今、その立場は逆になっている。
少女は自分に覚えた事を教えようと、色々と準備を整え、行っている。
自分が知ったものとは、また違った発火方法のようだ。
「ふむふむ…この様な火の点け方というのもあるものなんじゃな?」
火の点け方だけではないが、こう色々とあるのだと知るのは、嫌ではない。
特に教えるのがこの少女であるならば、尚更だろうか?
どうやら、しっかりと火を点ける事が出来たらしい。
火種として使った鳥の巣が燃える様子に、まじまじとそれを見詰める。
「やはり、面倒な説明を長々と聞かされるよりも、こうして見せて貰うのが一番分かり易いものじゃ。
いやいや、十分分かったぞ?
ふふ…色々と知る事が出来れば、案外、カースドは良い先生となれるやもしれんのぅ?」
放置して火事を起こしたら洒落にもならない。
鳥の巣が燃え尽きるまで確認してから、ひょいっと少女を抱えるようにして、膝元へと座らせた。
耳元へと唇を寄せ、安心させるように囁きかける。
■カースド > 「か、カースド、は、ぜんぜん、普通、なの、にね。覚えようと、し、したら、1回、で、覚える、よ。」
少女としては当たり前のことらしい。どこが特別なのか、わからずに首を傾げる。
「うん、え、とね。手で、棒、回したり、とか、棒をこすったり、とか、あるけど、カースド、出来、なかった。で、出来ない、のを、教える、のは、むず、か、しい、から、止めたの。タマモ、わか、った?なら、よ、良かっ、たー。」
膝の上に座らされると、背中を預けて、首をひねってタマモの顔を見上げる。
「えへへ、せ、せんせい、なれる、かなぁ?カースド、せんせい、あん、まり、知らない、や。ひと、に、教える、のが、せんせい?」
ちゃんと教えることが出来て嬉しいのだろう、前後に体をゆらゆら揺らしている。
■タマモ > 「………うむ、そうじゃな、覚えようとすれば1回で覚えれるものじゃな…?」
あ、うん、1回でよく覚えきれない自分から考えたら十分だ。
あれ?むしろ、自分が斜め下方向の意味で普通じゃないのか?とか、ふっと思えてしまう。
とりあえず、少女に合わせて言葉を返しておいた。
「お、おぉ…もう少し違う方法もあるんじゃのぅ?
まぁ、妾は今回カースドに教えて貰えたやり方で良いのじゃ。
また妾の場所に来た時は、今度は力を一切使わずに、全部の事をやってみるのも悪くはないやもしれんな?」
力を使えば、何をするにも苦になる事はないだろう。
だが、それでは生きていく上での達成感が何も得られない。
色々とやってみて、時に無駄な回り道をして、知らぬ何かを得る。
そういうものも大事だと、自分は思っているのだ。
別に、誰にも理解を得られずとも、気にはしていない。
こちらを見上げる少女、にっこりと笑ってみせる。
「そうそう、先生というのは人に色々と教える立場の者じゃ。
まぁ…カースドの場合は、覚えていく事の方が楽しいんじゃろうがな?
いずれ何でも知る事が出来、逆に教えるようになって…それを楽しく感じるならば、向いてると思うぞ?」
自分には、とても無理そうじゃがな?とか、付け足し伝えておく。
膝の上で体を揺らしている少女、なかなかに嬉しそうな様子だ。
ゆっくりと顔を寄せると、そんな少女にご褒美だ、とかいった感じに…優しく唇を重ねようと。
■カースド > 「だ、だよ、ねぇ。」
同意が返ってきたので、やはり自分は普通なのだと、頷く。
「うん、いい、よ。や、やって、みよ、っか。ちょ、ちょ、っと、大変、かも、だ、だけ、ど、きっと、楽、しい、よ。
ほ、他にも、ね。森、とかの、暮らし方、習っ、た、よ。さばい、ばる、じ、つ?って、言うんだって。」
えへー、とまた緩んだ笑みを浮かべる。習ったのはサバイバル術のことだろう。火起こしの方法は多分その一環。
「ふーん……ど、どう、だろ。お、覚える、のは、うん。楽しい、けど、お、教える、の、きんちょう、した、よ。
い、いっぱい、教える、のは、大変、かも。
た、タマモ、先生、無理?でも、い、いっぱい、教えて、くれた、よ。それって、せんせい、じゃ、ない、の?」
無理、と言いながらも魚の釣り方や焼き方、裁縫など、色々と教えてくれた。矛盾しているように思えて、首をかしげる。
「あっ……。」
そして、近づいてくる唇に、頬を赤らめる。拒絶することなく、従順に口付けを受け入れる。
触れ合うだけならそれきりだが、もし接したままなら、つん、つん、と舌で相手の唇を突付いて、更に深いものをねだるだろう。
■タマモ > 頷く少女、どこか遠い目をしてしまう。
こう、ある意味羨ましいような、少し違うような…?
「ふふ…よし、ならば次にカースドが来る機会があったらやってみるのじゃ。
まぁ、力を使わずにやるのじゃ、時間もかかるじゃろう。
その時は少し長めの予定でも取っておくのじゃぞ?
ふむ、サバイバルか…齧った程度しか知らぬからな、その時にまた教えて貰うとするのじゃ」
気が付けば、あの時に思っていたように、少女の方が出来る事が増えていそうな感じか。
別に、だからといって嫌だとは思わない。自分は自分、少女は少女だ。
「あー…ほれ、妾は教えれてはおるが、見せてやらせるしか出来んのじゃ。
カースドは、ちゃんと言葉で教えれるんじゃろう?」
確かに教えてはいたけれど、どれも考えてみれば全て見せて、やらせてといったものだけ。
言葉での説明はかなり少なかったはずだ。
それが、教える立場として適任か、そうでないかの違いである。
「ふふ…んっ…」
避けようと思えば避けれる動き、だが、それはしないだろうと確信をしていた。
唇が重なれば、もちろん、それがすぐに離れる事はない。
赤くなる少女の顔に目を細め、求めるように唇を突く舌に応え、ぬるりと己の舌で、その舌を絡めていく事だろう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からカースドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 『鉄剣の掟』亭2F」にオーギュストさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 『鉄剣の掟』亭2F」にテイアさんが現れました。
■オーギュスト > 『鉄剣の掟』亭2F。
貧民街の大衆酒場だけあって、2Fの宿には娼婦の連れ込みも勿論多い。
ここはそんな酒場の宿の中でも最高級の部屋――とはいっても、所詮は大衆酒場である。多少広く、いくつかの調度品があるだけの殺風景な部屋だ。
「わりぃが、ここには風呂なんて高尚なもんはねぇぞ」
もちろん、水道なんぞ完備されていないこの宿には風呂がない。
それでも裏で水浴びが出来るだけ、この酒場はマシといえる。
オーギュストは部屋に入ると、戸棚を開け酒を取り出す。
この部屋は彼個人のプライベート用にキープしてあるのだ。
別名、サボり用である。
■テイア > オーギュストに続いて部屋へと入れば、外套をたたんで適当なところに置く。
腰に差した二本の剣もベルトから引き抜いて、ベッドの傍へと立てかけて
見渡すほどもなく室内は視界に入り。
「場所が場所だから仕方がないな。」
貧民街の酒場の宿と思えば、整っている方だろう。
気にならないわけではないが、設備がないものは仕方がない。
勝手知ったるというようにボトルを取り出すのに小さく笑い
「この部屋も常連なわけだ?」
■オーギュスト > 「あのババアとは昔からの付き合いでな」
小さく笑うと、テイアの分もグラスを取り出す。
酒を注ぎながら、ベッドに腰掛ければ、ギシりと音が鳴る。
「こんな場所だが、俺にとっちゃ大切なねぐらってワケだ」
グラスからちびちびと酒を口に運ぶ。
こんな宿にちゃちなグラスだが、実は酒は一級品だ。
こんな商売をしていると、高い差し入れも多くなる。
■テイア > 「ババア、ババアと年もそう変わらんだろうに。」
二人のやり取りを見ていれば、気心のしれた仲だというのは十分に分かる。
しかし、女性相手にあんまりな呼び方には苦笑をまじえて。
「まあ、ごてごてとした調度品なんかに囲まれるよりは気が休まる気がするよ。
随分といいものだな。」
隣に腰掛ければ、ふたり分の体重を受け止めてもう一度ベッドが軋む。
酒の注がれたグラスを受け取ると女も口をつけて。
場違いな高級な酒の匂いと味に、一瞬意外そうな顔をしたものの、芳醇な香りと味で舌を楽しませ。
■オーギュスト > 「ふん、ババアで十分だ」
くっと笑うと、軽く飲み干しグラスを置く。
相手が飲み終わるのを待ちながら背中を壁に預け。
「にしても、意外だな。
あんたは既に隠居も同然だ、って聞いてたんだがな」
かつての聖騎士団長にして、王国騎士団の生ける伝説。
だが昨今はナルラート朝のやり方に嫌気が差し、半ば引退したと聞く。
その噂は第七師団にも届いていた。
■テイア > 「あのやり取りが楽しいんだろう?」
女も酒は好きなのか、ちびりちびりと味わいながらグラスを干していく。
「私も意外だったよ。
ただ、今回は私の部隊も作戦に組み込まれているから他人事ではなかったというか…。
……違うな、まだ私にも意地が残っていたのか。
部下達の命を危険にさらしてまで、私は私の意地を通そうとしているのかもしれない。」
騎士団長を解任され、領地まで取り上げられかけた時の事を思う。
主神が去ったこの国。
もうどうにもならないと諦めていた。
なのに、まだ理不尽な腐りきった貴族たちに怒りを覚える心があったのかと女自身驚いている所だった。
■オーギュスト > からかうような言葉には答えずただふんと鼻息を鳴らし。
何となく、彼女の髪へと手を伸ばす。
まるで透けるような銀髪は、触るとシルクのように滑らかな手触りだろうか。
「それが生きるって事だ。
好きな事をする、意地を張る、嫌いな奴に目にモノ見せてやる。
それをせずに下を向いているのは、死んでるのと同じだ」
■テイア > 女の方も酒を飲み干して、コトリと小さな音をたててグラスを置く。
細い銀糸は柔らかく、男の太い指に絡まることなく流れ落ちていくか。
「…そうだな。確かに、生きているという実感がある。
お前たちの目論見通りにはならない、と抗うのは。」
男の言葉に瞳を閉じる。
騎士になった時のあの、強烈な憧れも、胸の高鳴りも久しく忘れていた。
■オーギュスト > 「良い事だ。
俺は死人を抱く趣味は無いし、生きているお前は魅力的だ」
さらりと手に銀髪を流すと、そのまま肩を抱くようにしながら抱き寄せる。
しばらく女の肌を堪能した後、顔を寄せ口付けようとするだろう。
男の仕草は無理矢理ではないが、かといって優しくも無い。
荒々しいのはオーギュストらしいと言えようか。
■テイア > 「まあ、これが一時的な感情なのかどうかは、無事生き残ってから確かめるとするさ。」
一度胸に芽生えたこの感情が、今後どのように自分に影響するのかはまだ未知数だ。
諦めの境地に立っていた女。
踏み出した一歩がどのような波紋を描いていくのか。
抱き寄せられるのに、抵抗なくされるがままに任せる。
顔を寄せられれば、唇同士が重なり合い啄むように女からも重ねて、
荒々しい雄の所作。
それに唇に笑みを刻み受け入れていく。
露出の殆どない女の格好、乞われれば自ら脱いでいくし脱がすのが好きなようなら、協力的に動いて。
「しかし、師団を動かすのに師団長だけが報酬を得て部下たちから不満がでたりしないのか?」
首筋に相手の顔がくれば、硬い髪を撫でるように愛撫しながら。
■オーギュスト > 女の服を脱がしながら、唇を吸う。
獣のような男ではあるが、今回は最低限、人間らしさを残しているようだ。
さて、それが雰囲気のせいか、それとも伝説への畏敬なのかは本人にも分からないが。
「俺はいつも連中に言ってる。『欲しいモノは自分で奪え』ってな」
オーギュストは気前が良いが、それでも報酬のうち一番美味しい所はオーギュストが持っていく。
それが師団長の特権であり、そして第七師団の流儀であった。
文句があるならばオーギュストに挑み、その地位を実力をもって奪えば良い。
首筋を甘噛みしながら、唇で吸い付き痕を残す。
まるで自分のモノだとマーキングするように。
そして手は裸体へ剥いた肉体に這わせようと。
■テイア > 「ん…」
口づけが深くなれば、部屋に濡れた音がたち始めるか。
決して優しいとはいえない手付き。
けれど乱暴すぎる訳でもなく、女はその一つ一つを受け入れて。
「なるほど…実力主義の第七師団らしい…んっ…。」
そんな流儀の中で常に切磋琢磨している状態なのだろう。
第七師団の実力が高くなるはずだ。
一人一人が常に上を目指しているのだから。
そんな中で常に頂点にいるこの男。
面白い、と思う。
男の服のボタンを外し、こちらからも脱がせに掛かりながら。
「…っ…ふ…」
首筋の甘噛みにひくんと小さく躰が戦慄く。
そして残される痕は白い肌にくっきりと刻まれて。
素肌を晒した女の肌は、白く瑞々しく滑らかで。
ほどよく筋肉が付き引き締まった裸体。
ただ、長い間戦場を駆けている体の所々には、薄い傷跡がいくつか残っており。
無骨な手が肌へと滑るのに、声を押し殺して。
■オーギュスト > 対する男の肌といえば、切り傷やらの戦傷痕だらけだ。
特に首筋のものがひどい。若い時に魔獣アダマンタイマイにやられたもので、痕はどんな治癒魔法でも治らなかった。動かすのに支障が無いのが幸いか。
女の乳房、そして尻の感触を堪能する。舌で柔肌を舐め、敏感な場所を探し。
そしてこの男にしては珍しく、舌と手の愛撫で快楽を与えようとする。
「壁は薄いが、気にするな。ここの連中は慣れてる」
■テイア > 脱がせるといっても、自分よりも大きな男。
はだけさせるのが精一杯といったところか。
肩から衣服をずらせば、無数の傷跡と鋼のように鍛え上げられた上半身が顕となる。
「よく首が落なかったものだな…。」
脱がせ始めてすぐに目に入ったのは、首の傷。
そこをまるで癒そうとするかのように、唇を寄せると優しく愛撫していく。
「…っ…そう、は言われてもな…自分を曝け出すのは苦手でね…っぁ…っ…」
大きすぎず、小さすぎない女性らしい柔らかな形の良い乳房、大きな手で揉まれ形を変えられるのに声が出そうになる。
無骨な手とは違う柔らかく熱い舌が肌を濡らすように滑るのに、ぴく、ぴく、と戦慄くことで男へと快楽を感じているのを伝え。
■オーギュスト > 「あん時は死ぬかと思ったさ」
くくっと笑うと、自分で服を脱ぎ去り。
のしかかるように女をベッドに押し倒す。
舌は鎖骨から乳房へと舐めあげ。
「我慢しなけりゃいいだけだ」
そのまま手を女の足から股間へと伸ばし、足を開かせようと
■テイア > 「無茶をする…。」
のしかかるように体重をかけられれば、容易にベッドに押し倒される。
鎖骨から胸へと滑る舌の感触に、ぞくぞくとしたものが背筋を駆け上がっていく。
頂点の蕾は固く自己主張していて、そこに触れられれば一際体は反応するのだろう。
「んっ…むず、かしいことを言う…ぁっ…」
足を開くのに一瞬の躊躇。
羞恥心が全く無いわけではないということか。
少しだけ開かせようとする手に抵抗を感じさせつつも、開かされれば秘所が顕となる。
薄い銀糸の茂みは、生えているかどうかという程度。
舌と手で官能を刺激され、秘所はうっすらと潤いを帯びていて触れれば濡れた感触と熱を男の手に伝え。
■オーギュスト > 「得た物もでかかったさ」
今でも彼が振るう自慢の大剣。
魔獣アダマンタイマイの殻を使ったその大剣は、今まで刃こぼれひとつせず、常に彼の手で敵を切り裂いてきた。
その剣は彼の期待を裏切った事が無い。
「これが難しいなんてな」
苦笑しながらも、手で片方の乳房と秘所を捏ね回し、唇で乳首をついばみ。
段々と大胆になりながら、女の肢体を堪能し。
熱い感触に指はさらに大胆になるだろう。
■テイア > 「それは、良かったな」
命懸けで得ることのできたものは、何よりの宝だろうと笑み。
「だ、から…言っただろう…っんぅっ――っ」
私を抱いてもつまらない、と言った事を指している事が伝わるだろうか。
乳頭を啄まれるのにまたピクンと体が震え、
男の太い指が秘所をかき回すのに、秘所はその指に絡みつくかのように締め付け。
大胆になるその動きに愛液も増えて濡れた音が奏でられ、シーツに撒き散らされる。
快楽に翻弄される体をつなぎ止めるように、胸元にある男の頭を抱いてその指に髪を絡め
■オーギュスト > 「そんな事はない」
指でかき回しながら、今度は秘所のすぐ上、クリトリスへ指を伸ばし。
弄りまわしながら、こりっと乳首を甘噛みする
「いい女を抱くってのは、この上なく面白いもんさ」
抱きしめられながらも愛撫を止めず。
獰猛に笑いながら、女を責めたてる。
指の動きをどんどんはやくして高みへ追い詰めようと
■テイア > 「…物好きなことだ…んんっ…くっ…」
秘所を掻き回されるのに、自然と息が上がる。時々中の敏感なところを掠められれば、息を詰めて。
快楽を耐えるように寄せられた眉根、自然と潤む瞳と紅潮する肌はいっそ艶かしく。
陰核へと触れられ、弄られるのに体の反応が更に大きくなる。
ひと撫でする度に腰を跳ねさせ、乳頭を甘噛みされてシーツから背を浮かび上がらせ。
「ぁっ…んんっ…っっ―――ぁっ」
出し入れする動きが早まれば、卑猥な水音も派手にあがり。
そして、敏感なところを重点的に責められて迎えるオーガズム。
体を丸めるように、足の間にある男の体を腿で締め付けるようにしながらびくっびくっと規則的な痙攣を起こして。
暫くすれば、脱力していくか。
■オーギュスト > 「ん――」
絶頂を迎えた女を満足そうに見る。
さて、次はこちらも楽しませてもらうとしよう。
「俺のものになる、って事だからな」
ベッドに腰掛けると、下も脱ぎ去り。
男根をあらわにすると、脱力する女の顔を自分の股間に近づけさせ。
奉仕を求めるだろう。
■テイア > 「は――……。」
朱に染まり、詰めていた息を吐き出せば柔らかな胸が上下する。
普段、部隊長としては決して見せないような顔を男に見せており。
「ああ…。ん…ふ…」
絶頂を迎えたあとの気怠さ。
その余韻に浸っている間に、下肢の衣服を脱ぎ去った相手。
その意図は、容易に理解できてベッドに腰掛けた相手の足にしなだれかかる様に動けば、
ある程度は興奮しているであろうそれに舌を這わせていく。
雄の臭いに自然と眉根はよるものの、拒絶することはなく、
先端を舌先で擽り、幹の部分に唾液を絡めていき、そして口内へと導いていく。
熱い口内に導かれた男根は、飴をしゃぶるような舌の動きに擽られ、唇でしごかれることになるか。
■オーギュスト > 「ん、いいぞ」
満足そうにしながらゆるゆると腰を動かし、その奉仕を堪能する。
巨大なそれを奉仕させながら、髪をさらりと撫で。
男のそれは、見る間に硬くなっていき。
「咥えろ」
頭を押さえつけ、ぐっと飲み込ませようと