2016/04/12 のログ
ご案内:「饐えた瓦礫街」にリーゼロッテさんが現れました。
ご案内:「饐えた瓦礫街」にエアーティさんが現れました。
エアーティ > 「チィッ!」

強力な気流によって、エアーティの放った拳は大きく軌道を外れ、
地面を命中する。
オーラを纏った拳は地面に当たると同時に爆発を起こし、ちょっとしたクレーターを形成した。
直撃すれば、鎧を纏った屈強な騎士でも、ひとたまりも無いだろう。

「ぐっ! が、があぁあぁ…っっ!」
隙を晒したエアーティの背中に、リーゼロッテの放った岩の塊が襲い掛かる!
弾かれ、砕けたものもあるが、背中に突き刺さったものもあっったようだ。

「痛っ…てぇじゃ…ねえか…!! キサマアアアアアァアアァッ!!!!」

ここで初めて、エアーティはリーゼロッテに憎悪を抱く。
昂ぶるエアーティの感情により、全身を覆うオーラは更に激しく盛り、戦闘力を引き上げていく。

「オオォオオォオッ!!!」
怒気を含んだ声を上げながら豪脚で足元を蹴り砕き、瓦礫の散弾をリーゼロッテに飛ばす。
爆発的な勢いで飛翔する瓦礫は亡者や住人を巻き込みながら、
面となってリーゼロッテに襲い掛かる…

リーゼロッテ > 地面に辺り、クレーターが出来上がるのを見ると、その破壊力にゾッとするものを覚えるが、表情は凍りついたまま。
ただ只管に…倒すと、心の中は最適な倒した方へと意識を集中させていくほど、怒りに満ちていた。

「貴方が殺したミレーの人達は…もっと痛くて苦しかったはずですから、当然の報いです」

先程はダメージがあったように見えなかったが、背後から直撃弾を見舞えば、突き刺さって明らかな痛手を与えているものもある。
確かな手応えを感じながらも、相手がさらに力を強めていくのに呆れたような笑みが少しだけ浮かぶ。
何処までも力で捻じ伏せようというなら、こちらは彼女を狩人として地獄へ送るまでと心に決め、新たなクリップを押し込み、レバーを引いた。

「……っ!」

地面を蹴り飛ばすだけで弾幕を発生させる破壊力は、ある意味万能性すら感じさせられるもの。
素早く地面に向けて銃口から浮かばせた茶色の魔法陣より、魔法弾を二発放つ。
岩の壁が二枚、浮かぶも、それはV字状に並び、尖った部分をエアーティの方へと向けた並びだ。
飛び散る瓦礫の散弾をエネルギーを左右で受け流す形状で構築し、傾斜防御で攻撃を凌ぐと、後退しながら岩の壁に魔法弾を撃ちこむ。
今度は緑色の魔法弾を増幅弾を使って6発。
彼女のことだから、壁をぶち破りながら突撃してくるはずと予測し、岩に相手が近づいた瞬間にとても頑丈になった極太の竹槍を突き出す魔法を仕込んだのだ。
突っ込んでくれば、たとえ砕いても串刺しになる。
力で劣る分、技量と知恵で彼女を上回ろうと戦闘の流れを支配しようと目論んでいた。

エアーティ > 「ガアァアアアァアッ!!」

岩による弾幕を防がれたエアーティは、凄まじい勢いで岩壁に向かって駆け出し、地面を砕きながら跳躍した。
そして、目の前に岩壁を砕こうと、全力の拳をぶつける…。
刹那、壁からリーゼロッテの仕掛けた巨大な竹槍が出現する。
切っ先は寸分違わずエアーティの心臓を狙っている…。

「!? ぐううううっ!!」

竹槍の切っ先がエアーティの胸に届くと同時に、横から竹槍を殴りつけた。
オーラの爆発により竹槍はへし折れ、その衝撃でエアーティも地面に叩きつけられる。

ゆっくりと起き上がったエアーティは、憤怒の表情でリーゼロッテを見据え、そして邪悪に笑う。
そして三度、リーゼロッテに向けて突進する。
なんとしても、拳を浴びせないと気がすまないのだ。

リーゼロッテ > 予想通りといった破壊による強行突破、そしてそれを迎え撃つ竹槍の罠。
調度良く心臓を貫けそうな位置へと槍が突き出されたものの、咄嗟の拳に阻まれた竹槍は、竹とは思えぬ繊維の破損を起こしながら散り散りに砕けていく。

(「ザムくん、普通にやるだけじゃ倒せそうにないかも」)

嫌な感じは覚えていたが、これだけ攻撃を受けても怯む様子もない彼女に、火力不足を感じざるを得ない。
ならばと、突進してくる彼女から逃げるように後ろへと後退しながら、銃口から浮かぶ魔法陣から砂をばらまく。
空気中に漂う砂は、突撃すれば散っていくかもしれないが、幾分かは目潰しの効果を発生するはずと考えてのこと。
更に空中へと跳躍、風の力を纏い、滞空するように風に乗って後方へと下がり、銃口には茶色い魔法陣を携える。
舞い上がった高さは10mほど、少女の跳躍では届かない高さだが、上へと登る風を纏えば出来ない芸当ではなかった。
あとは、この誘いに彼女が乗るかどうかと、狙いを定め続ける。

エアーティ > 素早い動きに翻弄されながら、エアーティはリーゼロッテを追っていく。
前方より撒かれた砂も、エアーティの突進の勢いの前には足止めにもならず。

「!?」

砂の煙幕を抜けると、リーゼロッテの姿が見えない。
上空からの殺気を察知し、上を見上げる。
…いた。10mほどの高さだろうか。
銃口をこちらに向けているのが見える…。

「オオォオォ…!! どこまでも… 逃げ回りやがって…!! 引き摺り落として… 潰してやる… グググ…!!」

エアーティは屈みこみ、足元の地面を手を添える。

「グォオオオオォオオォオオオオッッ!!!!」

雄叫びと共に、凄まじい力で地面から岩盤を引き剥がす。
そして、

「死ぃぃぃいぃねええぇええっっ!!!」

自分よりも巨大な岩の塊を空中のリーゼ目掛けて、思いっきりブン投げる…

リーゼロッテ > 砂の煙を抜けてくるのは予想できていたが、ここから少しだけ予想が変わってしまう。
あれだけのパワーがあれば跳躍して飛びかかってくると想定していたのだが、今度は岩盤を砲丸代わり投げつけようとするのは、ある意味力を過小評価してしまったのかもしれない。
少しだけ焦るも、風の力を解除し、重力落下を始める。

(「ザムくん、狭いところだけど行ける?」)

当たり前だという返事が脳裏に響けば、重力にひかれるがまま落下し、投擲を下がることで回避する。
勿論、そのまま落下したら大怪我なので、着地の間際に風を纏って着地の勢いを殺すが、少しだけ次に移動するときに動きが鈍るほど、その衝撃は強い。
そのまま岩の砲撃を放つが、それに続き…空から何かが迫るのが見えるかもしれない。
翼を広げれば10mもある巨大な隼が、滑空して飛んでもない速度へ到達しながらリーゼの背後から飛来すると、頭上を通り抜けて彼女へと飛んで行く。
途中で一気に上昇する際、強烈な風の塊を彼女へ目掛けて放つだろう。
それは森の木々を簡単になぎ倒して一本道を描けるほどの破壊力。
しかし、鳥という脆い存在が接近しなければ放てない諸刃の刃。
少々賭けに近い攻撃だった。

エアーティ > 「ヌウウゥウウゥウウウウ…!!!」

リーゼロッテが高度を降ろしたのを見ると、エアーティは力を溜め始める。
全身に太い血管が浮かびあがり、まるで禍々しい文様のよう。
筋肉からの圧力で、血管が一部破れ、出血してしまう箇所があるほどだ。
エアーティの辺りの地面は何もしていないのに砕け始め、
辺りの大気はエアーティの熱量で歪んだ景色を写す…。
エアーティの上半身が不気味に膨張していき、オーラを両腕に集中させる…。

「オオオオオオォオオオオオーーッッ!!」

リーゼロッテが着地し、こちらに向けて砲撃してくると同時に、オーラを込めた両腕を地面目掛けて振り下ろす。
大爆発と共に、足元に地割れが発生、地割れはリーゼロッテの足元まで延びていく…。

エアーティは見た。超高速で飛来してくる隼の存在を。
エアーティは邪悪に笑う、もう遅いと言わんばかりに。

裂け目の根元から、赤黒いオーラがマグマのように噴出する!
エアーティの狂気と憎悪を孕んだオーラは、轟音と破壊を生じながら、裂け目を伝ってリーゼロッテとザムに襲い掛かる…!

リーゼロッテ > 着地と同時に地面に生まれる地割れ、こちらの足場を崩すものかと思いつつも、次の攻撃に備えようとライフルを構え続ける。
そして、隼の追撃が襲いかかろうとした瞬間、脳裏に隼の声が響いた。
何か来るぞと、その邪悪な笑みに意味深なものを感じたが、直ぐに襲いかかったのは魔力をマグマのように放った時間差攻撃。
直接的な物理攻撃出なかった分、隼は自身の風の力でオーラのダメージを受け流すように軽減しつつ、攻撃を中断して上空へと回避していったが…。

「…っは…!?」

回避の遅れた少女の方は風の力でダメージを受け流していくものの、かなりの衝撃を受けて体が浮き上がり、後ろへと転がる。
少し遅れて受け身をとったものの、服はいたるところがぼろぼろになり、血が滲んでいるところもあった。
全身打撲のような痛みに辛そうな息を吐き、かなりのダメージを受けたのが見えるだろう。

「このっ…!!」

反撃と岩の砲撃を連射し、狙いは彼女の膝を狙う。
そこを潰せば機動力とこの破壊力も半減できるはずと、彼女のポテンシャルを下げようと反撃に入っていく。

エアーティ > マグマに巻き込まれてダメージを負った所を追撃しようと、跳躍を繰り返し裂け目を飛び越えながら、満身創痍のリーゼロッテとの距離を詰めていく。

「!」

前方から岩の砲撃が飛んでくるが、エアーティはそれを動物的反射神経で回避していく。
皮肉にも、喰らったミレー族の戦士から奪った力の一つのようだ。

「オオォオッ!! 無駄だぁああああぁ!!」

膝を狙う岩の砲撃を逆に蹴り砕きながら、リーゼロッテに肉薄。
走る勢いのまま蹴り飛ばそうと、豪脚を振り上げる…!

リーゼロッテ > 先程とは違った動きでの回避には見覚えがあった、同じ組合にいるミレーの娘が銃剣術の訓練で見せた動物のような靭やかな回避とよく似ていたからだ。
力を吸って、その特性までも奪うのかと一層憎さが増していくばかり。

(「あと…増幅弾は1発…」)

砲撃を避けられながら、銃に残った強化の力を数え、チャンスは一回のみと限られる。
避けるならぎりぎりまで引き付けて撃つしかないと、砲撃の衝撃に弱ったふりをして片膝をつき、息を整える。
そしてトドメと拳を振り上げた瞬間、ぐっと一歩踏み出すようにして銃口を眼前へ突きつけようとした。

「これでぇっ!!」

強化された岩を散弾状にばら撒く魔法、それは一発の威力は先程までの攻撃より弱いが、拳ぐらいの大きく硬い岩が銃弾の如き速さで射出され、円錐状に広がっていく。
この距離で顔面なら、倒せるかもしれないと捨て身の攻撃で彼女に応じる。
どうなるにしろ、拳が振り下ろされたのなら、彼女の望むままの結果に細身の体は潰されることになるだろう。

エアーティ > もはや本来の目的すら忘れ、街を破壊し、関係ない人々を大勢巻き込み、傷つけながら、ただ一人の少女を潰すため、エアーティは疾走する。

「ガアアアァアアァアッッ!!」

ケダモノの咆哮を上げながら、リーゼロッテにトドメの一撃を喰らわせようと、エアーティは拳を振り下ろす!
その瞬間、視界が白くなった。

「!?!?!?!?」

激しい衝撃音と共に吹き飛ばされるエアーティ。
そのまま地面に仰向けに叩きつけられる。

岩の散弾を、ゼロ距離で、無防備で。
顔面含む上半身に喰らってしまったのだ。
オーラによってある程度防護されているとはいえ、エアーティの巨体を吹き飛ばすには十分すぎる威力だった。

命を奪うまでの、致命傷になっただろうか?
エアーティを包むオーラはいまだに燻っている…

リーゼロッテ > 彼女が力に我を忘れたかのように突撃してきた事が功を奏したというところか、振り下ろされるものの、岩の散弾が彼女の巨体を遠ざけてくれたことで、華奢な体は潰されずに済んだようだ。

「…やったのかな」

ぼそりと呟きながらも銃床を地面で突きながら立ち上がっていく、ボロボロの体で強力な魔法弾を放つのは体にも大きな負荷となり、ダメージが蓄積される。
満身創痍といった様子で震える手が新たなクリップを押し込んでいく。
ここまで増幅弾を使い続けた事自体が始めてで、銃から軋むような響きを感じる。
ふらふらと、彼女の様子が見える範囲…至近距離には入らないように気をつけながら近づいていき、銃口は彼女へ合わせられたまま。
不意の突撃に備えて茶色い魔法陣が、銃口に浮かんでいた。

エアーティ > エアーティの肉体がピクリと動く。
そのまま、ゆっくりと立ち上がった。
立ち上がると同時に、全身から再びオーラが噴出す。
そのオーラは先ほどとは違う色…。まるで血のように赤黒い色だ。

エアーティの顔から体表面は岩の破片がビッシリと食い込んでおり、血が肉体を滴り落ちていく。
その表情は赤黒いオーラのせいで伺えないが、血のように紅い光球が2つ、エアーティの目の位置に浮かんでいた。

「おおぉぉ… フンッッ!!!」

エアーティは前かがみになると同時に、全身の筋肉に力を込めた。
肉体に埋め込まれていた岩の破片が、反動で肉体から吹き飛んでいき、辺りの建物や瓦礫に穴を開けていく。

「り…ぜ…ろって… …リィィイィィゼロッテェェエェエエェエエッッ!!!!」

国中に聞こえるかのような、大気を震わすほどの声量で、憎悪する敵の名前を叫ぶ。
エアーティの肉体に、おぞましい変化が現れた。

ビキ、ビキィと肉が蠢く音を立てながら、エアーティの股間に巨大な肉棒が屹立する。
肉棒の表面はイボと太くうねった血管で覆われ、ドクンドクンと禍々しく脈動する。
数多くの淫魔、ミレー族を犯し、壊した肉棒は、人の身には多少大きすぎるだろうか…

リーゼロッテ > 「…あの至近距離で打たれたのに…っ!?」

常人なら上半身が血霧となって消し飛んでいそうな破壊力。
それを受けても岩が表面に食い込んで留まってしまっている。
生体で作られた防弾ベストの様な堅牢さに、殺すと息巻いていた殺意に揺らぎが生まれてしまう。

「きゃっ!?」

吹き飛んでいく岩の破片、こちらにもその被害は及び、太ももをかすめていく。
痛みに顔をしかめながらも、改めて銃口を向け直す。

「……っ!?」

耳が壊れそうなほどの音量、そして股座に浮かんだ凶器。
犯されるというイメージよりは食い殺されるといった、獣を相手にしたイメージが強く浮かび、驚きの表情を浮かべれば、バックステップで距離を取ろうとする。
早く倒さねばと、先程と同じ岩の砲撃を3発連続してはなったが…とても嫌な予感しかしない。

エアーティ > 「オォオオオオオオオォオッッッ!!!!」

跳躍して砲撃を回避しながら、弾丸の如くリーゼロッテに襲い掛かる。
しかし、先ほどまでとは決定的な違いがあった。
拳を握っていない、ことである。
エアーティは怨敵を叩き潰すためではなく、捕らえようとしているのだ。

肉体をここまで傷つけられたことによる、逆恨みに近い報復心から、女として墜ちるとこまで堕とすために…。
ここにきて、エアーティの魂は更なる深淵に堕ちたと言えるだろう。

「ガアアァアアァアアッ!! 犯すううぅぅううっっ!!!」
性欲の迸りを口にしながら、リーゼロッテに「着弾」しようとする…

リーゼロッテ > 回避しながらも、先程までと違い拳を作らぬ様子に妙なものを覚えたが、続く言葉にその理由を理解する。
食い殺そうとしているといったイメージはあたっているようなところで、ただ、食欲を満たすのではなく性欲を満たす獰猛な獣となって突撃してきている。

「来ないでっ!!」

しかし、それだけ理性を失っていると思えば、逆に罠にはかかりやすくなっているはずだと考える。
後ろへ下がりながらも、こちらへと掌を伸ばすながら、その瞬間に改めて銃口を突きつけ、岩の強力な散弾を魔法として放ち、今度はその股座を狙う。
神経の過敏な部分とされ、海綿体の部分などは体に比べれば柔らかいはず。
そこに散弾を喰らえば流石に…と考え、届きそうになる瞬間、そこへと散弾を浴びせるカウンターを狙うだろう。