2016/01/16 のログ
ルーフェン > すぐそばで悲鳴が上がれば落ちかけていた意識が戻る
うお、と少し驚いたような声を上げれば、上半身を起こしてかしかし、と髪を掻いた
小さくなっていた焚き火にバキバキと、椅子の背もたれの部分の骨を腕でへし折れば火に焼べていく
小さく燻りかけていた炎がしばらくすれば大きくなり、悲鳴もその後音沙汰がなければ軽く伸びをして
ぱたり、とまた外套の上に倒れこんだ…しばらくすれば、また睡魔が襲ってきてとろん、と眠たげな瞳で
炎を眺めた

「………明日はどうしようか」

ころり、と軽く寝返りをし、背中を炎へと向けしばらくすれば身体が温まってきたのか、ドラゴンらしからぬ
静かな寝息が聞こえ始めた…

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からルーフェンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にカレリアさんが現れました。
カレリア > 場違いな服装の少女が貧民地区を歩いている
珍しい光景だが今となっては特に気にしないものも少なくない

「まったく、これをどう使えと…」

手に持ったガントレットー革製を主体としたそれは一見軽そうにも見えるがそんな事もなくむしろ見た目に反して重い
贔屓にしている武具店…自身の特注鎖を用意してくれた店だが時折こうした珍妙な物を開発している

「何がロマンですの、そんなものを詰め込む暇があったら軽量化してくださればいいのに。」

右手に装着してみればより一層重さが際立つ
なぜガントレット如きが剣並みに重いのか、説明されたとおりに指を動かすとシュコン、と手の甲の部分から剣が飛び出す

カレリア > 名付けてソードガントレット!
と意気揚々に話していたのを思い出しガントレットから出てきた刃を眺める
内部に仕込まれた剣とそれを射出、収納するための仕組み…その全てがこれでもかとガントレットに重さを+している

「はぁ…馬鹿なのか天才なのか……」

使用感を聞かせてくれと押し付けられた一品
よく利用させてもらっているので無下にはできない、だがそれでもこんな無駄に重い装備を女、それも自分の様なまだそこまで大きくもない子供に渡すのはどうかと思う
魔力強化で体を強化しなければこんな物振るうこともできない

「私の事を何だと思っているんですの…?」

ため息を漏らし刃を引っ込める
一先ずこの刃が出たり入ったりは指を傷つけかねないと伝えなければ
そう心に決めあたりを眺めながら散歩を開始する
特に用事もないので面白そうな何かはないかと

カレリア > 「相も変わらないですわね…」

ちらりと路地の方に目をやれば酔っ払いが寝ていたりその酔っ払いから財布を抜く者が居る
更にその財布を抜いた者を殴り倒し金銭を全て強奪していたり…これが平常運転な貧民地区は少しどうかと思う

「ま、関係ありませんが。」

特に自分に関係のない輩がどうなろうとどうでもいい
それに子供や女性が襲われている訳でもないので微妙な劇を見ている気分で眺める
ゴシックドレスを着こみ顔立ちも中々なカレリアが物憂げに歩く…それだけでも絵になるがなぜかここ貧民地区で襲われたのは片手で数えられるほど

「少し女としての自信がなくなりますわね。」

ぽつりとそんなことを呟く

カレリア > 別に態々襲われたいわけではない、だが声すらかけられないのはまた違う
子供相手に~と言う理由もあるだろうがここにはそんな事お構いなしの輩が殆ど

「不思議な事もありますわね♪」

それならそれで仕方ないことかと割り切る
それに理由も何となく察しが付く…貧民地区で身なりのいい子供が一人
誰がどう見ても訳ありだ、触らぬ神に~という事だろう
だが…そうなるとどうしても退屈である

「カースドに会いに行くのも…いえ、連日連夜と言うのはあれですわね」

友人に会いに行くのもあるが数日前に楽しんだばかり
あまりがっつくのもみっともない
何かないかと周りを見やり

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にマルティナさんが現れました。
マルティナ > 仕事の帰り道、何となく見覚えのある後ろ姿が目に入る。
もしかしたらと思い足を早めて追いつき、声をかけてみる。

「あ、あの、カレリアさん、ですよね?」

恐る恐るという感じで声をかける。
自分にとっては印象深い出来事であったが、相手にとってはそうでもないかもしれないという妙に臆病な心理からの行動である。

「あ、あの、お久しぶりです…。以前、ゾス村で出会ったマルティナです。」

カレリア > 「ん…?」

声をかけられた…だが珍しいのは名指しという事
それに聞き覚えがある、無警戒に振り替えればゾス村で出会った少女がそこに

「あらマルティナ、久しぶりですわね♪」

ニコリと微笑み挨拶を返す
なんだか耳と尻尾が生えているが…オシャレなのだろう
可愛らしいしそこはスルーした

マルティナ > 相手も覚えていてくれていた事に軽く安堵する。
そして今度は落ち着いて言葉を繋げる。

「あの時はお世話になりました。生活が落ち着いたら何かお礼をしようと思っていたんですけれど、どこにお住まいなのかも分からなかったもので…。」

自然な笑みを見せたあと、申し訳無さそうに頭を下げる。

「あの、よろしければこれから一緒にお食事でもいかがでしょうか?以前のお礼も兼ねて支払いは私がしますので。あまり、高くないところでしたら…。」

気前よく何でも奢ると言いたいのが人情ではあるが、辛うじて黒字になっているという厳しい懐事情なのであんまり大きなことは言えないのが辛いところである。

カレリア > 「まぁ、冒険者として成功したんですね♪」

知り合い、それも一晩共にした相手が無事に冒険者となれている事が嬉しい
見た限り大きな怪我もない様だ、どうやら本当に安定して生活できているらしい

「良いですわね、ではエスコートはマルティナにお任せしますわ?」

そう言ってすっと左手を差し出す
高い安いはともかく一緒に食事ができるのが嬉しいのか、とても嬉しそうだ

マルティナ > つい差し出された手を取ってしまったが、エスコートするといっても特別この辺りに詳しい訳でもなく少々困ってしまった。
とりあえず内心の動揺を悟られないようすぐ行動に移し、手近な酒場に入っていく。
よく知らない店ではあるが、値段に関しては貧民地区ということもあって特に問題はなさそう。
治安に関してはごろつき程度なら遅れは取らない自信があるので、まあ問題はないだろうという判断で向い合って座る事に。
そしてまずは乾杯から、という事で二人分のワインを注文し。

「ええと、他には何かお好きなモノを注文しちゃって下さい。」

と、自分は自分でスープとパンを頼んでいく。

カレリア > 「ワインですか…ではパンと何か見繕ってください♪」

そう注文すればパンとハム等が皿に盛られてきた運ばれてきた
派手さはないがきちんと酒に合うものが運ばれてきたのに満足げに笑い

「では、いただきますわマルティナ♪」

そう言って食事に手を付け始める

マルティナ > 運ばれてきた料理は不味くはないというレベル。
とはいえ温かい料理を知人と一緒に食べられるというのであればこれで十分。
食事をしながら気になったことを聞いてみる。

「カレリアさんはまだ冒険者業を?」

以前出会った時に冒険者をしていると言っていたが、街中とはいえあまり冒険者らしくない格好についそんな質問を。
自分の格好については完全に棚上げしておく。

カレリア > 「?えぇ一応…そこまで張り切ってと言うわけでもありませんが。」

一応まだ冒険者は続けている、本来はもう働く必要もないのだが…
それでも冒険者と言う肩書はあっても損はない

「ですが魔物退治より護衛の方が多いですわね、後は賞金稼ぎとか…まぁ手広く浅くやっていますわ♪」

魔物を殺戮と言うのも以前ならやっていたが現在は必要な分だけ
その分人間相手の賞金稼ぎに精を出す始末

「そういうマルティナはアクセサリーが買えるぐらいにはなりましたのね?
とても村で行き倒れていたとは思えませんわ♪」

悪戯半分といった表情で見つめる
こうして食事を人に奢れるぐらいになったマルティナの成長
初めてあった時は酷かったがこうして立派になったのかと少々気分が躍る

マルティナ > 「え、ええ。お陰さまで何とか…。」

アクセサリーは飼い主から半ば無理やりにお仕着せられたものだが、その辺りの事は一応秘密なので言葉を濁す。
この辺りの事情は以前はボロを出しすぎて訝しがられていたようなので、今日はちゃんとしないといけないと少し気を引き締める。

「賞金稼ぎというのは、私には難しそうですね…。簡単な護衛ぐらいならたまにしていましたが。」

見た目からは想像し難いが、カレリアは結構な武闘派なのだろうか。
口ぶりからすると自分より格段に強そうではあるが、彼女が戦っている姿はやはり想像が難しい。

カレリア > 「ふふ、何か緊張していますの?」

少しマルティナの表情が硬い気がする
経験からいえば気のせいではない筈だが…まぁそこまで詮索することもないだろう

「それが結構簡単ですわよ?悪徳商人に奴隷商、後たまにやんちゃが過ぎる盗賊山賊ですわね。」

比率でいえば圧倒的に多いのが前者の二つ
そして盗賊山賊はそもそも冒険者が手を焼くレベルなので賞金はいいが率先して狩りに行く人数はそこまで多くない

「そういえば…ずいぶんと可愛い尻尾ですわね?
でも街でそんな物見たことありませんし…魔物から剥ぎ取りましたの?」

ふと目をやればマルティナの着け尻尾がそこに
どうやってつけているのかもきになるがそもそもあんな物が売っているのをあまり見たことがない
富裕地区に行けば変態貴族御用達の店でそう言った物はあるかもしれないが…マルティナがわざわざそこで尻尾を買うのは不自然すぎる

マルティナ > 「いえ、ちょっとした掘り出し物でして。」

付け耳と尻尾は飼い主から送られてきたものだが、本当のことを言う訳にはいかないので予め用意しておいた返答を出す。
対面で座っている間は分からないであろうが、肛門に挿しこんで固定している尻尾なので指摘されると恥ずかしくはあるのだが想定されている受け答えの内はそうそう取り乱す事はなく淀みなく答えた。

「冒険者でも女の子ですし、やっぱりオシャレには気を使いたいですよね。」

これはある意味本心である。
こんな痴女のような格好ではなく、もっとまともな格好でオシャレをしたいのであるが。

カレリア > 「掘り出し物…そうですか♪」

恐らく嘘だろう、見る限りあの尻尾は挿入型…
恐らく平気な顔をしているがどちらかの穴に入っている筈、違う意味でも成長しているマルティナに少し危うさを覚えながらもそれ以上追及はしない

「オシャレ…マルティナは服は買いませんの?」

オシャレをしたいのに服はそのままなのが気になり尋ねる
娼婦よりも男を誘うような恰好、むしろこの格好が好きでそうしているとも思っていたがどうやら違うのだろうか?

マルティナ > 「え?よく見て下さいよこのグローブとか買い換えてますよ。」

さも心外だという態度だが当然演技である。
演技だが、これも想定済みなので大分自然に振る舞えていると思う。

「フリルも可愛いし、レースも凝ってて結構お気に入りなんです。」

これは大体本音だが、相変わらず普通の格好で身につけたかったと思っている。

カレリア > 「ま、マルティナがそれでいいのでしたらいいんですが…」

グローブより買い替えるべきものがあるのではと見つめる
フリルやレースの前にまず限界まで削った布面積をどうにかしようとは思わないのか
もしかしてこの格好が本心から好きなのかもしれないとカレリアは思い始めてきた

「冒険者だからって気を抜いてはだめですよマルティナ…男ばかりのパーティーやここらの住人からすれば格好の獲物に見えますしね。」

目の毒レベルの露出度のマルティナ、そんなものを見せつけられれば反応する男はさっきからちらほら居る程
冒険者をしているのだから弱くはないはず、だがそれでも警戒だけはしていた方がいいと言っておく

マルティナ > 「お気遣いありがとうございます。でもそれを言うのでしたらカレリアさんこそ気をつけませんと。とてもお強いそうですけど、見た目からは分かりませんしそういう男の人に襲われないとも限りませんから。」

彼女の言いたいことはよく分かるが分かった上であえてとぼけておく。
不本意ながらこの程度の演技は大分板についてきたと思う。

カレリア > 「ここに来た当初はそういう事もあったんですけどね…」

少し遠い目になってしまう
マルティナと出会う直前にも思ったが最近ここらの住人が大人しすぎる
静かなのはいいことだが裏でコソコソされるとわかりにくく対処もし辛い

「んー…なら、マルティナが私の護衛をしてくださいます?
マルティナだって冒険者をしているんですから強いんでしょう♪」