2016/01/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にエデルガルトさんが現れました。
エデルガルト > 「あいたっ…」

そろそろ夜のとばりも降りようかという貧民地区。
あまり治安が良いとは言えぬ地区で、ふらふらと、定まらぬ足取りで歩んでいたのは汚れ一つ無い貫頭衣の女。細い蔦が絡まりあったような髪、赤い瞳が人ならざる者であることを示しているが、女には緊張感も何もなく。時折ぶつかる通行人に翻弄されるように通りをあっちへ行きこっちへ行き。
やがてたどり着いたのはぽっかりとそこだけ空間を切り取ったような小さな広場。余り風の吹き込まぬその一角に、ふらふらと近づけば、その場にぺたりと腰をおろして。

「今日は、うん、ここにしよう」

そう呟けば、脚を投げ出すようにして座って、ぼんやりと赤く染まる空を見上げていて…。
やがてふわりふわりと広がっていく甘い薫りが一角に満ちれば、通りすがる通行人は揃って足を止め、ぼんやりと空を眺めるだけになってしまい…その様子を眺めながら、大きく欠伸をかみころして暇そうに…、

エデルガルト > 「あふ…」

うつらうつらと女は船をこぐ。
日が傾いてきたとはいえ、風もなく暖かいこの場所で、女はまどろみの中、怠惰の霧をひろげていく。
日が完全に落ちる頃には、あたりには茫然と立ちすくむスラムの住人が林立していて…。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からエデルガルトさんが去りました。