2015/12/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にプラセルさんが現れました。
■プラセル > 夜も更けた所為か、酔いが回り切った輩が多く徘徊している区画。
それを視界の端に留めつ、路の際に寄って出来るだけ目につかないように、然し意識を向けているのを気付かれないよう、自然を装い通りを歩いて行く。
向かう先は少女が身を寄せる宿。
果物の入った紙袋を抱える腕は出来るだけ揺らさないようにと心がけ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にエデルガルトさんが現れました。
■エデルガルト > 少女の行く先、一際暗く治安の良くない路地裏で、積まれた荷物に腰掛けて、ぷらりぷらりと脚を揺らす女が居た。
絡まりあった細い蔦の様な髪を持ち、人の物ではありえない赤い瞳を暇そうにぱちくり、と瞬かせる少女の廻りには、汚れた衣服を纏ったごろつきが数人、幸せそうな顔をして眠りこけていた。
膝を抱えれば、ちらりとまくり上がった浅葱色の貫頭衣から、ちらり、女性にはありえない男性の器官が覗いて。
「…ひま、誰か、こない、かな。」
今自分の周りに居るのは、己の影響下に話をすることもできない輩達。つまらなそうに小石を投げたその先に、近づいてくる少女をみつければ…
「あ…♪」
嬉しそうに声をあげて、ひょい、と箱から降りて、ひょこひょこと、裸足で果物抱えた少女へ近づいていこう。
「えと、こんばん、は?…月が、綺麗、ですね?」
これで、あってる?とでも問いたげな視線をなげかけながら、ひょい、とその顔を覗きこんで。
■プラセル > 柔らかな果実が袋の中で擦れているのだろう、仄かに香る甘酸っぱい匂い。
其れへと視線を落としつつ歩を進めていれば視界の端で此方へと寄って来る人影を捉えた。
然し、掛けられた声は女の物。
はつりと瞳を瞬かせながらも足を止めて其方へと顔を向け。
「―――ええっと、こんばんは。…うん、綺麗。」
もう一度、双眸を瞬かせては同じように夜の挨拶を。やや間を空けて上へと這わせては上空にぽっかりと浮かぶ月を見て、頷いた。
些か怪訝な調子にはなってしまったけれど。
■エデルガルト > 袋の中から立ち上る果実の香り。
より濃い香りが女の廻りにふわり、とひろがっていく。
無邪気な様子でふふふ、と楽しげに笑いながら、もう一歩、ずい、と顔をのぞき込み。
「私は、エデルガルト。お名前、おしえて?」
やはり、自分の影響範囲にあってもきちんと反応を返してくれる。
それが嬉しくて、うふふふ、と笑みをこぼしながら、赤い瞳でのぞき込む。
感情に反応してか、ぽん、と髪に咲く赤い花。濃い甘い薫りはその密度を増して。
「貴方、綺麗…。そして、良い匂い」
すんすん、と近づけた顔、鼻をすん、と鳴らして、嬉しげに間近で微笑みかけて。
■プラセル > 果実の香りに混じって何か別の香りがするような。とは言え、気付きはするものの気にはならぬ程度のそれ。
今の所、特に変化も何も感じていない。
顔を覗き込まれれば、思わずと言った様子で僅かに頭を引き、「プラセルよ。」と淡とした調子で返しつつ、
「―――多分、これだと思うけれど。」
目の前で咲いた花には流石に驚いた。伏しがちの瞳が仄かに開かれはしたものの、不躾に問いを放つ程無遠慮にもなれず、ゆっくりと言葉を選んでから相手へと紙袋を中身が見えるようにしながら相手の方へと寄せて。
■エデルガルト > 多分これ、という言葉に、一度視線を伏せて、ゆっくりと首を振る。再び、プラセルの瞳を赤い瞳でのぞき込めば、紙袋を二人の身体で挟むように、す、と身体を寄せて。
「ううん、これじゃ、ない、よ?」
多分、プラセルの、匂い、と、囁くように告げれば、咲いた花は見る間に実を結び、袋の中の果実よりもはるかに芳醇な甘い薫りを放つ。
「おちかづきの、印?」
言葉の使い方、あってる?と言わんばかりに少し首をかしげながら、その果実を見せられた袋へそっと差し入れて…。
■プラセル > 首を振られた。違うらしい。
続け様、少女のもの、と言われて徐に己の肩の方へと鼻先を寄せて嗅いでみるも、よく分からない。
ぐう、と頭を傾げている合間にも綻んだ花が果実をつける。
素直に感心していたら袋へと入れられる果実。より濃い香り――先に感じたそれに似ているような。
「…いいの? ―――ありがとう。」
傾ぐ頭に、小さく頷いて、それから仄かに表情を緩めて礼を告げた。
紙袋へと顔を寄せて、その香りを確かめようと、すん、と鼻を微かに鳴らし。
■エデルガルト > 「うん、おいしい、よ?」
プレゼントを受け入れられれば、嬉しそうに笑って、袋をのぞき込むその頬に、頬を子猫のように擦りつけてくすくすと笑って。
そのまま、すんすん、と鼻を鳴らせば、ひとつ、頷いて
「うん、プラセルの匂い、良い匂い♪」
食べたく、なっちゃう、と囁きながら、その頬を唇を擦りつけるように軽く食んで。
袋越しにする、と手を回してその腰を抱き寄せれば、額をつけるようにして、その瞳をのぞき込んで…植物の匂いとは違う、生きている者の匂いに、くく、っと貫頭衣をおしあげてせり上がる肉茎を彼女の脚に擦りつけるように。