2022/12/29 のログ
アキラ > 「飲んでないのに酔うわけないでしょ?……クレイこそ酔ってる?」

(受け取って水は飲むけど。普段表情の殆どない少女の顔が少しにやけてて、尻尾がブンブン振られている。)

「………なるほど、そうならそうとはっきり言ってくれればいいのに……」

(もたれとけと言われると自分は酔ってる自覚がないので首をかしげる。なるほどと椅子を降りて、クレイの膝の上に腰掛ける。クレイの腰に尻尾を回して固定し)

「なんだかんだ、クレイはぼくを抱っこするの好きだよね?」

(クレイの胸板に頭を押し付けつつ見上げて下からそんな事を言う。顔がにやけている)

クレイ >  
「それで構わねぇよ」

 俺が酔ってるでいいやと。匂いで酔うというのは普通なら滅多にないだろうが、彼女の場合鼻もかなり効く。その関係もあるのだろう。
 それはそれとして少し楽し気な様子を見ればこちらも新鮮ではあるが。
 しかし体調を心配して話したが。彼女の対応は膝の上に乗るだった。拒否はしないが一瞬固まって。

「バッ……まぁそうだけどよ」

 マスター含めニヤニヤと回りが見てくる。男は諦めたように肩をガクッと落とした。
 外ではお兄さん分だったりするのだが、ここはある意味実家であり、客を含め全員が親戚のおじさんおばさんみたいな物である。
 つまり今の彼の立場を言うなら親戚の家で女を膝に乗せた上でそれが好きと暴露された形になり。周りのニヤニヤもあって完全に弄られている親戚の子供の立場である。

「あんま悪酔いしてるようなら飯を中断して部屋に引っ張ってくからな」

 外で部屋のノリでくっ付いてきたりしたら流石に周りの目で顔が燃える。
 なのであまりに酔いが進んでいるようなら部屋に連れていくからなと告げて。

アキラ > 「……ここのご飯美味しいから、ちょっとくらい触るのはいいから焦らないで?」

(クレイの膝の上で食事を再開、ナイフとフォークの扱いが上手になっていたりする。そしてクレイの心中はつゆ知らず、部屋でシたいなら後でちゃんと行くから焦らないでよととでも言いたげな態度)

「特に内蔵料理が美味しい……」

(要は酔っているから癖の強いのが美味しいということだったり)

クレイ >  
「……」

 思わず額を抑えて後ろにのけぞる。周りの目が完全に親戚の坊主も大きくなったなぁという優しい目であった。だがその目が今は色々な意味で痛い。
 内蔵料理。そう聞けば。

「あぁ、まぁ俺みたいなの相手にしてるから肉料理はどうしても人気なんだよな……あ、そうだ、じゃあ折角だ。マスター」

 と声をかければマスターは言うなとばかりに奥に引っ込む。
 そして出てきたのは肉料理ではあるが、あまり食べた事がない物だろう。

「内臓いけるならこれもいけるかと思ってな」

 出てくるのはレバーの串焼き。匂いは良い匂いだが少しだけ黒っぽい見た目は一見すると慣れてないと食べたいとは思えないかもしれない。
 所謂肉という感覚は薄いが。栄養はばっちりという代物だ。

「俺がいつも来ると大体食ってる奴だ。栄養がたけぇからよ。戦場とかで血流しすぎてもこれ食えばすぐ戻るんだぜ」

 いける内に食っとけとレバーも進めてみる。

アキラ > 「……火を通した肝臓も美味しい……個人的には生がこのみ……」

(ためらわずにかぶりつきつつもっしゃもっしゃ。野生児は血や内臓は貴重なミネラル源、生でいくものだ。そもそも種族が違うとばかりに)

「ところでクレイ、今年はどうだった?ぼく以外のメスは何匹抱いた?」

(さて、年末には年を忘れる会で飲み食いなどして今年を振り返るものらしいとなにかできいた。こういうときは仕事の話などするものなのだけど、何より大事なのが繁殖な種族の娘は無遠慮にそんな話題をふる。酒の席では雑談をするものだとか余計な知識を覚えた結果がこれだ)

クレイ >  
「そういえば最初に来た時もそんなような事いってたな。肉感が足りないみたいな感じの」

 懐かしい話だなぁなんて言いながら。
 酒を飲んで……噴き出すのをギリギリで抑えた。ここで拭きだしたらアキラに上から酒をぶちまける事になる。

「ゲホッゲホッ。いきなりなんつー話題を」

 お前って奴は言いながらも。
 少し考える。そして。

「……いや、わかんね。数えた事もねぇし。ただ回数で言えばお前がぶっちぎりだろうな」

 基本1回しか会わないような奴だしと。
 あまり強姦とかを仕掛けるタイプじゃないし、アキラがいるからと言うのも変だが、そういう店もあまり使わなくなった気はする。
 そういうわけで回数という意味で言えば間違いなくトップだろうと。
 もうここまでバレてればいいかと。こちらも手を回して軽く抱えるように。

「お前はどんな1年だったよ。この街に来て初めての年な訳だが……あ、性的な話じゃなくてもいいからな」

アキラ > 「まぁ普段からウサギとかリスとか獲ってるし……」

(余裕があるときは狩猟して食事にしているという話をしつつ)

「それは光栄なんだけど、流石にぼくが回数多いのはわかってるよ?でも、クレイもたまに他のメスの匂いさせてるから…」

(どうも1~2日くらいは少女の嗅覚には感じ取れるらしい。そんな浮気OKの都合のいい話を周囲にばらまきつつ)

「尚更そのオスがどれだけメスにモテるかで……なんていうの?……すていたす?……みたいなの感じたいわけなんだよね?……ぼくはモテるオスと一番なかよしだよ~?みたいな?」

(その辺でクレイの質問が来ると少し考え)

「……賢くなったかな?……世界は広くていろんな事がある……けど本質は何もかわらない……高度な文明は美味しくて便利だけど、たまに変な思想が生まれる……あと、不満点はあんなに中に出されてるのに子供ができないところ?」

(何でも言っちゃう子であった)

クレイ >  
「ああ、そういう……つっても、俺は傭兵の中じゃそういうの活発じゃない方だしな」

 それこそ女と見れば突撃するようなのもいる世界だ。その点で見れば相性が合った相手だったりノリだったり以外では仕掛けない自分は傭兵としてみればかなり大人しい方なのかもしれない。
 そういうわけでやはり回数までは覚えていない訳で。特に出会ってからは減っていた。
 彼女の1年を聞けば納得するようにうなずく。

「たしかに、滅茶苦茶賢くなったよな、てか一部分野を除いて俺より賢いまであるし」

 自分は知識が傭兵に偏っている。それ以外に知識を含めるとたぶん総知識量では負けている疑惑もある。
 今思えば本当に良い買い物だったと言えるだろう。たぶん彼女の能力を考えれば今の数倍以上の値段で売られていても不思議じゃない。
 不満点に関しては少し考えるが。

「……色々と理由があるんだろうな。魔法でそういうのを抑えるのがあるんだが、それを使いすぎて体がそっちになっちまってる説。ガキの時に魔族に仕込まれた中に出来にくくする魔法みたいなのがあるって可能性。正確に調べた事ねぇからわかんねぇけど」

アキラ > 「それだけが理屈は分かるけど感覚的に意味わかんない……」

(避妊魔術とか避妊具とかあるのは理解しているけれど、相変わらず子供ができないようにするという感覚が実感として理解できないとのこと)

「あとまぁ、人間と黒ろう……まぁクレイが種無しの可能性もあるよね……でも、多分ハーフジャイアント?ともしたけどできてないしぼくができにくい子なだけかも?」

(自分の種族は内緒だったとひどい言いがかりでごまかして、自分も他のオスともしたことあるのをしれっと、本人は至って自虐のつもりだけれど周りにどう聞こえるかは配慮していない)

「とりあえず、ガッコーが楽しいかな?……魔術の才能はやっぱり身体強化しか使えなさそうだけど」

(変に気を利かせて話題修正。魔術に関しては単に種族の特性なのだけど)

クレイ >  
「まぁその辺は種族差だろうな。基本的にペア以外は認めないってのが人間社会だし」

 だから仕方がないと言えば仕方がない。それに無責任に生ませて放置というのも後味が悪い。そういう意味で覚えただけであった。
 彼女の可能性を聞けば少し笑って。

「それこそ種族差でって可能性もあるから何とも言えねぇよなその辺は。てかちゃっかりやってんだな」

 種族差に関しては周りに聞こえないように小声で言う。
 魔法とかでガッツリ調べれば良いのかもしれないが、魔族に仕込まれてたケースだったり種族差で出来にくい立ったりした場合にはどうにもならない。
 なので調べない方がある意味で幸せなのかもしれない。
 そして自慢のつもりで言った発言に関してはこちらも気にした様子は見せない。
 無理やりされたとかならば話は別だが、そうでないのなら自由にやって良いと話している。それこそ距離感は近いがあくまで関係としては部下と上司であり、恋人や夫婦ではなく群れとかそういう意味での家族のような関係なのだから。
 周りもまぁ傭兵だしなという対応だ。これが騎士だったりするなら問題かもしれないが。

「元々強化系の魔法は使えるんだったしな。でもそれだけあれば十分だぞ。俺もほぼそれだけだし……後はそれこそ剣術とか覚えてみたらどう……いや、お前の場合単純に座学とか歴史とかのが好きか?」

 彼女はそういう知識を得るのが好きだ。最初の頃も図書館へ行きたいと言われていたのを思い出して。そっちの方が向いてるかもしれないと。

アキラ > 「まぁクレイくらいのサイズがちょうどいいよね!」

(親指を人差し指と中指の間に握り込むジェスチャーを覚えたので使いたくて腕を掲げてやった。あんまり大きいのはちょっととか言っちゃった。本人的には人間社会の嫉妬を理解しつつフォローしたつもりなのだがずれている)

「使えるというか、常時発動されてるよね。だから会ったときに魔法封じの首輪されてた時はこんなに身体重いのかって思った。」

(そこで剣術の話題を振られると)

「身体強化が使える時点で剣術は飛び道具にまさる最強のスキルだよね、そもそも飛んでくる矢を撃ち落とせる時点で……」

(語りが始まった)

「リーチこそ最強の武器っていう、武装することで牙や爪や拳じゃない自分が痛くない武器を外付けできる知的生命体の最強の手札を無効化できるわけで……そこで更に汎用性の高い遠距離高火力を実現できる魔術師ってのが戦術的には最強なわけだけど……それは戦争みたいな大規模な戦闘に限るわけで……単独戦闘になると身体強化がやっぱり最強の手札というか……」

(このあと自覚なく酔っ払った学者肌は放っておくと数時間、戦争の戦術的な話を延々と語って地政学まで行きますので止めましょう)

クレイ >  
「どんなフォローだよ」

 思わず笑ってしまった。
 掲げてやると周りからは笑いが出るだろうが、それを下品と咎める声は無い。そりゃそうだ。ここは貧民地区なのだから。

「そうそう、だからお前に合って……お、おう……おう」

 始めは聞いていた。
 だが、あまりに語り始めれば後ろから口をふさぐ意味も込めて肉を口元に当てて。

「ストップ。ストップだ。そのまま行くと強化魔法は突き詰めれば神になるとかまで行きそうだ」

 静かになるかどうかはともかく。
 あぁ、そうだと思い出したように。

「そういえばどんな1年だったかで言うの忘れてたけどよ。やっぱお前と合ったのが1番でけぇわ。色々な意味で」

 仕事が楽になったというのも勿論だし。なんだかんだ1人で仕事してる時よりやっぱり楽しい。そう思えたのはやっぱり彼女のお陰でもあるわけで。

「来年も改めてよろしく頼むぜアキラ」

アキラ > 「……ここまでいっといてあれだけど、結局のところ戦闘ってのは機動力と情報力が圧倒的に優先で、つまり敵を索敵しながら立体的に飛べる飛行能力と遠距離で互いに意思疎通できる魔術がアレば……むぐ……」

(危うくファンタジー世界でドローンと携帯電話を発明しそうになったところで口を塞がれてその肉はしっかり食べつつ)

「………………」

(肉を咥えたままクレイの言葉に固まって真顔になる。咀嚼して飲み込んでから)


「……………ちょっと……タンマ……」

(なにやら普通に照れた。合理主義すぎるせいで、なんで自分が照れてるかよくわからず顔を隠して。クレイの膝の上でうつむいてしまう)

「えっと……うん……ぼくも……来年も、再来年も……よろしく?」

(真っ赤になった顔を両手で隠した指の隙間から目を覗かせて)

クレイ >  
 危うく戦争を一変させるような話に飛躍するところでなんとか話を中断できた。いや一変するのもそれはそれで問題ないわけだが、たぶんもっと冷静な時に出すべきだろう。

「その上で攻撃までまとめてできれば楽な事この上ねぇな」

 と一応返事はする。そんな道具が出来たら本格的に傭兵は廃業だろう。そうしたら教師1本になる。
 もしくは冒険者だ。それもそれで悪くはないと思った。
 そして彼女が珍しい反応を示せばハハハと笑う。

「ホント珍しい反応」

 ポンポンと頭を撫でてから。

「ああ、勿論。さっきもいったがお前にも仕事に出てもらう。つまり、来年は仕事に回るのが2人になるのもあって仕事の規模もデカく出来る。もっと忙しくなるから覚悟しとけよ」

 慣れただろうし依頼回収以外の仕事も行うという本当の意味での助手として動いてもらう事も増えてくる。それこそ1人では規模的に難しかった仕事とかも彼女を連れていく前提で受けられるようになるかもしれない。
 そういう意味で仕事の規模も大きくなるだろう。だからいてもらわないと困る。そのレベルの話であった。

「でだ、俺はそろそろ部屋に戻ろうと思ってるんだが、お前はどうする。膝に乗ってる以上お前が行く気が無いなら俺はもう少し飲む事にするが」

 尻尾も巻き付いてるしと笑う。つまり移動しようにもアキラを抱えて歩くかこのままかのどちらかなわけで。流石に親戚のような人の前をアキラを抱えて歩くのは難しいのであった。
 

アキラ > 「………その前に、穴ほって持久戦とか、それを踏み潰す火力と走行兼ね備えた兵器とかできそうだけど……」

(塹壕戦と戦車の構想まで練るけれどそれはさておき。腰に巻き付いた尻尾が解けて、床に降りて)

「……えっと、早くお部屋……行こう……じゃなくて……行きたい……」

(クレイのシャツの裾を引っ張る。頭を撫でた手に自分の手を添えて、先程は焦るなといったクレイを急かすのだ)

クレイ >  
「うわ、それは面倒し怖いな」

 そんなところまで進んだら今度は剣なんて役に立たなくなりそうだ。
 その時には違う武器を使おう。
 だがそれよりもまずは今だ。急かす様子の彼女を見て少し笑う。

「ああ、それじゃそういうわけで俺達は部屋に戻るぜ。金はまとめて明日払うから」

 今晩の分の支払いをまとめてするのだ。別に慌てるような事じゃない。
 それに信頼もある。お互いに逃げないし嘘をついて大金をせしめないという信頼が。

「じゃ、行くか」

 添えられた手をそのまま引くようにして部屋への階段を上がって行く事だろう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からクレイさんが去りました。
アキラ > 「はやく……」

(後ろからクレイの腰にしがみついて、なんなら手がベルトのバックルにかかっているのでもたもたしていると外されそうだ。そのまま、自分では歩かずにズルズルと引きずられる形で退場していくだろう)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアキラさんが去りました。