2022/11/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 夜の貧民地区、と聞くだけでなんとなく危険な空気。
路地裏はもちろんのこと表通りだって、普通は気にして歩くだろう。

もちろんこの大男のように、そんなのさっぱり気にしない、といったのもいるわけだけど――。

「んー………ああ、そう、たしかこっち。」

というか、迷っていた。
……なんでだろうか、このあたり、貧民地区ではよく迷う。
いい加減にぼつぼつ、歩きなれても来たはずなのに。
ランプ灯みたく明るい月を見上げて、はあ、と溜息。
――最終的に奥の方、なんだか、よくわからないとこにやってきた。

「んむ、…こりゃ、まずい。完全に迷った。
 あー……おうい、だれか、いないか。」

もういっそそこらのチンピラでもいい。
表通りも人気の減る時間帯だが、声を掛けた

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアキラさんが現れました。
アキラ > (布がバザバサと風を切るような音とともに、貧民地区の奥の方に何かが落下してくる。大きさの割に静かな着地音。もし見ているものがいれば、ワンピースの裾がまくれて小さな黒い尾が見えたり、まるで短パンみたいに履いた男性ものの下着が見えたかもしれない。帽子にワンピース、ショルダーバッグを持った少女は、近くの建物の屋根から飛び降りてきたとわかる。立ち上がり表情のない顔、その真紅の瞳で大きな人間を見つめることになる)

「………だれかいた……どうした?」

(聴覚と嗅覚の鋭い少女はちょうど近くの屋根の上を通りがかったところで声が聞こえたらしく、顔は真顔だけれど一応親切心で現れたようだった)

イグナス > 「お……?」

声がした。どこからか。――先ほど少し、音も聞こえた。
視線をそちらに向ければ、ぱちくりと瞬き。
けものめいた姿の…少女。この場所に少し、そぐわないような。
だけれどこれは助かったのかも。

「…お。助かる。――まよった。」

腕を組んで仁王立ち。
あんまり困った風も出さず、なんとかしてくれ、と。
そんな感じで言い放った。

アキラ > 「まいごか……」

(今日は仕事や夕食は終わったところなので、後はいつもどおり雇い主の今夜の宿を探し当て、1人なら宿に潜り込んで宿代を浮かせるだけだった。そのまま男性の方に近づくと、もともと小柄な自分ではあるけど、にしてもずいぶんと大きいなと思ったところ。奥まった方を背に向けて)

「とりあえずここは行き止まりだから戻るべきかな、大通りに戻りたい?それとも行きたい場所がある?」

イグナス > 「そ、まいご。……いやどうも、方向だけは苦手でなァ。」

からから。笑いながら、少女のほうに近づいていく。
どうやら道案内でもしてくれるようす。たすかる、と片手をあげて。

「そさな。飯は食ったから、宿。宿戻りてンだが。」

宿の名前を告げる。――だいぶ遠いが。
散策なのかなんなのか。だいぶ歩いてきたようで。

アキラ > 「その宿なら、まず来た道を戻ってまっすぐ行って………」

(各冒険者ギルドに出入りして主宛の依頼書を回収する仕事をしているのでこのあたりの建物はだいたい頭に入っている。口頭で割りと遠くまでの道を伝えて。)

「……そこまで行けばいい……それじゃ……」

(自分が方向感覚に優れているので、説明すれば分かると思っているのか。特に案内してくれる様子はなく、奥まったほうに戻っていけば背伸びして壁の出っ張りに手をかける。また上に登って帰ろうとしていた)

イグナス > 「ふん、ふん、なるほど。」

道案内を受ける。なるほど、これならいけそうだ。
あっちいってこっちいって、こう――いや、まだちょっと迷いそうだが。
むむ、と軽く顔をしかめるが。でも、なんとかなりそうでもある。

「あー……よし、よし、なんとか、なりそうだ。
 おい、なあ、折角だから礼でもしてンだが。」

去ろうとする背中に声をかける。なにせ、このまま帰しても退屈だ。
宿のほうに行けば、飯くらいは奢れる

アキラ > 「……れい……お礼?」

(声をかけられると、登ろうとする動きを止めて振り返る。)

「何を?………お金?これぐらいでもらうのは申し訳ないけど」

(くれるならもらうよとでも言いたげだ。食事も済ませたけどおごりなら食べるしなんなら甘いものでもいいとか思っていたり。相変わらずあまり顔にでないけど)

イグナス > 「そう、おれい。
 …金でもいンだが、味気ねェだろ。
 話し相手になってくれンなら、まあ、もーちょい、いろいろ。」

ほんとに表情変わんないなあ、じいと眺めて。
でも了解してくれるなら、歩き始めよう。
とりあえず向かう先は宿――あとは、ごはんだったり、なにだったり。

このあんまり変わんない表情、どうにか変わらないなあ、とか。

アキラ > 「ぼくはお金でもいいけど?……というか、いわゆる方向音痴ってこと?」

(まぁなにかくれるならもらってもいいかなくらいでそれじゃあとイグナスの横をすり抜けて先導しあるき始める。)

「食べ物なら、お肉がいい……あと甘いもの……それとお土産にできるお菓子」

(ちゃっかり注文をつけながら歩いていくのだろう)

イグナス > 「まァ、ウン。」

方向音痴ってのはまあ、間違っていないが。
――さて、今からにく、にく出してくれる店もあるだろう。
ひとまず、二人で歩きはじめて――

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアキラさんが去りました。