2022/11/12 のログ
ファラ > ただただ不案内な界隈を突き進む女の、知らないことがある。

主が寄越した地図に、肝心かなめの線が一歩抜けている、ということ。
つまり女はどれだけ歩いても、目的地には辿り着けないだろう、ということだ。

そうとも知らず、女はほとんど駆け足で通りを抜けてゆく。
その行き着く先は果たして―――――

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からファラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に紅刃さんが現れました。
紅刃 >  遠くで聞こえた孤児たちの、獣のような笑い声か怒号で女は目を覚ました。魔法により清潔さだけは保たれた、最低限の家具しかない物置のような宿屋で身体を起こす。

「は……」

 窓の隙間から差し込む日差しに眉根を寄せた後、洗濯を済ませた衣服に袖を通し、部屋を出た。酒と薬物の虜となり、廊下の壁に額を擦りつけながら何かをつぶやき続ける娼婦の脇を通り抜け、くすんだ貧民地区の街路へ出る。
 周囲を見渡しながら、女は歩き出した。日差しと騒音で起こされ、いつのまにか覚えていた空腹感と喉の渇きを癒すために屋台を探す。

紅刃 > やがて目当ての店を探し当て、貧民地区の住民に紛れて粗末な丸椅子に腰を下ろし、彼らと同じように、鍋の中で煮えている食事を指さすのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から紅刃さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にヴァルさんが現れました。
ヴァル > 貧民地区にあるあまり柄がいいと言えない酒場とセットになった冒険者ギルド。
当然利用客やいる冒険者も平民地区に比べれば色々と問題があるものが多い。
しかしその分依頼は内容や依頼人に贅沢を言わなければ多くそろっているのだが…。

「これは無理…これ、確実につかまるだろ…」

儲けのよさそうなものを見れば犯罪すれすれなものがいくつも、かといって安いものでもそれなりに危険があるものが多く。
来るギルドを間違えたかもと思いながらも今更に平民地区に行くのは面倒。
ここで探すかと依頼を舐めるように眺めてはできそうな依頼を探して。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からヴァルさんが去りました。