2022/10/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王都マグメール、貧民地区。
今日も今日とて、少女は屋根上を伝い、散歩する。
いつものように、目に留まる何か…
面白そうな場所、面白そうな相手、そうしたものを探しながら。
そして、少女の瞳が、その何かを捉えたならば。
その姿は、次の瞬間には、そこにあるのだ。
…まぁ、大体は、己の気配は相手に気取られず、驚かせたりとか、する訳だが。
もちろん、そうした行動は、狙って行っている訳で。
少女は、そうした悪戯じみた事を、楽しんでいるのだ。
■タマモ > そうして、続ける散歩の中。
ふと、その視線が、ある点で止まった。
何かしら、少女の興味を引いたもの、それがあるのか。
とん、と屋根を蹴ると、少女は身を翻し。
人の疎らな裏通りへと、その姿を消してゆくのだった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にジーゴさんが現れました。
■ジーゴ > 「あーもう、だからオレかえるんで。もうわかったんで。はい、はい」
はいを2回言ったのがいけなかったのだろうか。
目の前の、貧民街にしては身なりが綺麗な女性の言葉は止まらない。
『だから、子供がこんなところで何をしているのかって言ってるのよ?帰る家はあるの?ならなんでこんなところにいるのよ』
わざわざ背をかがめてこちらの顔を覗き込むようにして話す女にミレーの少年は目を合わせることさえしない。
少年には永遠にも思えるような長い時間。
普段よりも早い時間から、娼館が立ち並ぶエリアで客を探していたのが運の尽きだったのだろうか。
『だから、子供は学校で学んでいる時間でしょう?』
そういえば、頭がお花畑の高貴な資産家が子供のなんとか活動を最近ここいらでやっていると聞いた。
それと鉢合わせてしまったのだろう。なんだっけ…じんけ…?
なんだか、外国から入ってきた考え方で、子供は大きくなるまで働いたらダメってことらしいけれど。そんな余裕のある親が、この町に何人いるだろう。
そもそも親のいる子供がこの町にいるかも怪しい。
あー、ばんごはん何たべようかな…
あまりにこの街の現状にそぐわないことを説かれるから、
少年の思考は宙を彷徨う。
そのことは眼前の女性にも伝わっているようで。
どんどん女性の言葉は白熱していく。