2022/08/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 ルルエ診療所」にルルエさんが現れました。
ルルエ > 腹に大きな切創を負った患者、診察室のベッドの上、痛みに呻く患者
その部位をアルコールで消毒し手早く縫い合わせていく。
内部も損傷していたので、その部位を魔法で直し、血液を魔法で運び出し内部は完了。
絶叫を上げる患者を表情もなく、動く患部に合わせて縫い合わせる手もするりと動く。
まるで吸い付いているかのように。

「はい、終わりました。大の大人が喚かないでください。みっともない」

縫い合わせた糸、それを切り取り手早く包帯を巻く。これで終わりだ。
患者は抗議を上げるが、すぐに謝罪を口にして代金を置いていく。

「また来てください。今度は抜糸……その糸を抜きますので」

「ひぃ!」と情けない悲鳴を上げて出ていく患者をため息交じりに見送る。
次の方 声を発するが誰もこない。ということはもう今日は終わりだ。
ゆっくりと息を吐き床に散らばる血痕を水の魔法で浮き上がらせ隅にあるバケツに落とし込む。
ベッドに付着した血液は、シーツを外し、カゴの中へと放り込む。
あとは、来客や患者が来なければ今日は閉めよう。

ルルエ > 今日は、もうこないようだ。
平和で良いことであると思うのだが、同時に実験体が来ない苛立ちもある。
ゆっくりと息を吐き、椅子から立ち上がり出口へと向かう。
そして、扉を締め鍵をかけよう。

「……待っていてください。私の"貴方"……ふふ」

とん、とん、足取り軽く診療所の隅にある隠し扉を開く。
その先にあるのは地下へと続く階段。
所々血に塗れた、その階段をゆっくりと、歪な笑みを浮かべて降りていく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 ルルエ診療所」からルルエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフライアさんが現れました。
フライア > その女は、時計台の屋根の上に、まるでそこが玉座であるかの様に腰掛けていた。
古い建物で、時計台という言葉のイメージに対して高さは三、四階建ての建物程度しかない。
機械部品も大半が持ち去られてしまっており、針が動いていないどころか針が無い。
女にとってその時計台の価値は、貧民街が見渡せるという一点のみ。
今宵の獲物を物色するための場所と考えれば中々悪くない。