2022/04/14 のログ
ライツ > 看板にかいてある内容は、欲望を持っていなければその扉の前立ってはいないだろう、という事だったが…
13にもなれば、当然ある。しかも最近、僅かに年上の仕事仲間から、良い仕事をしたのに、女も知らないんじゃまだまだ半人前だな──などと煽られ、頬を膨らませたばかり。
色々な意味で悶々としていたが、この辺りで娼舘にこっそり行こうにも、どこに知った顔の眼があるか分からない。
煽られて悔しくて娼婦に相手してもらったのか? などと煽られた日には憤死しかねない……

少年は、もしやこの扉の奥はそういう店なのでは? と看板の文言から推察した。人外種族がよくやりそうな手だ。
これだけ一風変わった店なら、誰にも利用したところでバレることはあるまい──
好奇心の裏側にはそんな思考が確かにあって。

なので、普通の居住空間? が目に入り、まあそんな自分にとって都合のいいことはないか、と鼻先で笑い飛ばそうとした直後──

「うわっ」

普通に誰かにもてなされるとは思わず、大柄な姿が見えた瞬間驚きの声をあげてしまう。
椅子と菓子を勧められて、看板の文字を読んだのかという問いにこくこく頷いて、椅子に腰を下ろす。色々びっくりして声が出なかった。
ようやく喋れるようになった少年は、迷い込んだのかという問いに、頬をかあっと赤くした。まあ、その反応で看板を見てどういう心中で扉を開けたのか、ある程度は想像出来るかも知れない。

「そっ、それは、その。えっと……あー、えー」

ワルシュミスタ >  「どういう事なのか理解はしてらっしゃるようですわね?ではさっそく・・・と言いたいところなのですけど、その前に少しだけ難しいお話、致しますわね?」

 笑みはそのままで少年にとっても重大な、『記憶』についての話題を。
 曰く、ここでの事は扉を出れば忘れてしまう事。
 それはこちらの魔法によるもので、基本的に拒否権はない事。
 不服がある場合は、この話はここまでだと言う事。
 
 「さて・・・わたくしからの話は以上です。
 貴方からは何か・・・御座いますか?」

 物腰は柔らかいが、断られるとはかけらも考えていない口調で
行為についての注文などあるかと、わずかに頭を傾けつつ体にぴったりし過ぎているため隠されていない胸の曲線見せつけながら問いかけ。

ライツ > 一体何者か、というのはさっぱり分からないが、こちらの反応からおおよその解答を導き出す知恵の持ち主だと知れる。
少年としては、見透かされてしまったことが気恥ずかしくてしかたなく、椅子の上で膝に置いた両手を意味も無くこすり合わせる。
しかし、こちらの心中を察した上で追い返されもせず、となるとどうなるか──そんな事を考えていると、女性は切り出した。
その言葉は証文を前にした契約の説明のようで、思わず少年を神妙にさせる内容だった。
確かに一考の余地がある内容で、事前にそれを言うのは誠実にも思われる。
一瞬まともな働きを取り戻した頭で少年は考える。
記憶を失ってしまうということは、つまり……と、そこで対面の女性の胸元に目が吸い寄せられた。
基本、女性とは関りもなく過ごしてきた少年にとって、それはまともな思考を再び失わせるには十分な……

「────、と」

ごくり、と唾を呑み込み、

「特に、無い…………です」

そう、小声で答えてしまうのだった。それから何が起きるかは、未来の少年には知るすべもなく──

ワルシュミスタ > (クスリと笑った女と少年の夜は更け・・・)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からワルシュミスタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からライツさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にサキ・クハラさんが現れました。
サキ・クハラ > 貧民地区の冒険者ギルド。
報酬は多いが怪しい仕事も多いこの場所で依頼品であった植物を引き渡して報酬を受け取る。
使い道に碌な物がない植物ではあるが需要は高く報酬も良いので定期的に採採取をしてはギルドで換金をして。
そしてこの日も報酬を受け取ると変わらない重さを確認してしまいこみ。

「次の仕事を探すか、それともまた同じので…」

同じ採取か、それとも偶には別の仕事か。
どちらにするかと考えては受付を離れて依頼を探しにギルド内を歩く。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にハシュレイドさんが現れました。
ハシュレイド > ギルド内を歩いていると、黒いエプロンを付け、そこそこ居る冒険者の間を盆を持ち歩きまわる少年が目に入る。
お盆の上にはコップや軽食が乗せられており、それを冒険者に渡している様子。
見ていると、少年はギルドの外となかを行き来しているらしく、外から戻ってくるとお盆には軽食などが乗せられているのに気づくかもしれない。
そうして、少しすると女性の傍に来て。

「おねえさん、休憩中なら何か軽い食べものと飲み物とか、どうかな?
すぐ外で屋台置かせてもらってるから、来てもらっても良いし、此処で食べたいなら持ってくるよ。
あ、ちなみに、持ってくる方は、サンドイッチのセットと、ワイン、オレンジジュースだけ、屋台なら串焼きとか、スープもあるよ」

笑顔で、声を掛けて、売り込みをかけてくる。

サキ・クハラ > 偶には他の依頼もいいかもしれないと考えて歩いていると視界の隅で歩き回る少年に気が付く。
新人の冒険者と考えたがお盆を持って冒険者たちに行き来してる姿にそうではないのかとみて。
何をしているのかとつい足を止めてみれば外から食べ物などを持ってきているのかと気が付き。

「外の屋台?ここに売り込みに来てる感じ?
折角だからサンドイッチのセットとジュースを貰おうかな、これで足りる?」

少年の売り込みに軽食ぐらいと考え、サンドイッチとジュースを頼むとトレイの上にお金を置いて注文をする。

ハシュレイド > 女性の疑問に、そうそう、と頷いて。

「ギルドのそばだと、いざとなったら逃げ込めるからら。
まぁ、奥のにギルドの方に少しお金払ったけど。
でも、おねえさんみたいに依頼探ししてたり、帰って来たばかりの人に声かけると、何かしら買ってくれるから」

サンドイッチと、ジュースだね、といってお金を受け取ってたたたと一度小走りにギルドを出てきて。
戻ってくるお盆の上には、大きめのてりたまサンドと厚切りのハムを挟んだサンドイッチ、オレンジジュースが置かれており、それを女性へ差し出して。

「はい、サンドイッチとジュース、おまちどうさま」

てりたまさんどは、照り焼きにされたチキンに、マヨネーズで合えた卵とタマネギ、レタスが挟まれている。
一方厚切りのハムの方は、シンプルにハムだけで、バターとマスタードでピリッとした辛みが特徴。
オレンジジュースは、持った感じ思ったよりも冷たそうな感じを受ける。

サキ・クハラ > 「逃げ込めても屋台は持っていかれない?
この辺りって治安は良くないみたいよね。
そう言う人は何かを買いそうね、確かに…」

少年の言うように誰か何かは買いそうではある。
しかし何かって逃げれても屋台を丸ごと持って行かれそうに思い。
そこは大丈夫なのだろうかと多少気にはなりはしたが。

「ありがとう。これって…儲けが出るの?」

お金を渡せば外に向かい、戻ってくればお盆には豪華と言えるサンドイッチとジュース。
それを受け取り物を見るとそんな事を口にして。
てっきり卵か野菜だけと思っていたので豪華さに驚きながらも一つに口をつけ、その味に舌包みを打ちながら冷たいジュースで喉を潤して。

ハシュレイド > 「最悪屋台はまた作ればいいけど、死んだら終わりだし…奴隷になんかされたら死ぬより辛そうだし。
ギルドそばだと、少しいいかな、まぁ冒険者のなかにも荒っぽい人いるけど。
そうなんだよね、だからギルド近くは結構人気だったりするね」

小金があるか、小腹がすいてれば買ってくれるからね、と微笑み。
物よりは自分が大事だしねぇ、と結構真面目な顔で言い切る。

「あぁ、うん、パンや野菜以外は自分で調達してるから。
これでも、冒険者でもあるんだよ俺も」

パンは焼く窯がなくて、焼けないからパン屋さんから買ったんだよね、と言いながら。
採取依頼のついでや、時間をみて仕入れがてら狩りとか、探索してるんだよと。
鶏なんかは、野生種がいる場所みつけて、取りすぎない様にしたりねぇ、と微笑む。

サキ・クハラ > 「それもお金がかからない?死んだり奴隷よりはマシかもだけど。
平民地区辺りならそうかもしれないけど、この辺りはどうなの?
それだと競争になってそうね」

この国に来てまだ日が浅いので安全なのだろうかと考え。
少年の説明にここならと納得をして。

「自分で調達できるなら元が取れるって訳?
そうなんだ、そうなると屋台は副業?」

野菜やパンは用意は大変だがそれ以外なら冒険者なら自前で用意が出来なくはない。
冒険者よりも逞しく思える少年の微笑みを見ては食事を続け、チップとしてもう少しお金を手渡して。

ハシュレイド > 「一応は、火を使う部分とかは屋台に固定してるし、屋台の車輪同士を鎖でつないでは居るから、そうそう持っていけないと思うけど。
んー、ここら辺あたりはまだ平気かな、気を付ける必要はあるけど。
すこしギルドに場所代払う必要はあっても、ほぼ儲けが大きくなるしね」

鎖を南京錠で固定して、と盗難防止の説明をしつつ。
まぁ、他にも色々と用心はしてるよと、濁すのは知られると対処される事なので、ギルド内でも何処で聞かれるか判らないからだろうう。

「うん、十分とれるね…あと、ハムはそれが最後だったんだ、半分に切ると薄すぎるからオマケしちゃった。
うん、副業だね…知り合いとかには、屋台の方が設けてるんだし、そっち専念したら、とか言われるけどねぇ」

自分では冒険者を本業と言い続けて、あくまでも屋台は副業と…しかし少年を知っている人は逆の穂が良いんじゃないかと。
チップを貰うと、ありがとうと、嬉しそうに微笑んで、小袋へしまい込む。

サキ・クハラ > 「丸ごと持っていけなくしてる訳ね。
この辺りはまだ大丈夫な方なのね。
それでも場所代が掛かるあたり大変そう」

盗難防止方法を聞けば鎖と鍵を壊してまで盗むのは居ないかと。
そんな手間をかけるなら別の何かをしそう、他に色々と聞こえても深くは聞かず。

「仕事がない時は自前で用意して露店をするのもいいかも。
そうだったの?私は得したみたいね。
キミみたいな子なら冒険者よりもそっちの方が似合いそうね」

サンドイッチの味は良く気遣いも出来る。
その知り合いが言うようにそっちの方が安全でいいんじゃないかと思ってしまい。

ハシュレイド > 「平民地区なら、其処迄しないけど、ここら辺なら多分屋台する人は何かしら工夫してると思う。
うん、もっと奥は昼間から酔っぱらってる人とか、薬とかでおかしくなってる人とかいるから、行かない方が良いよ。
あはは、ギルドはまだ良心的な値段のほうだよ、もっと高い所もあるし」

場所代が高いのは、売れる可能性が高い人通りが多い場所などで。
払うのも貧民地区なら顔役的な相手に、平民地区以上だと衛兵や、公的な場所にある事もあるね、と苦笑する。

「露店もありかもね、何か自作できるなら売っても良さそう。
そうなんだよ、おねえさんお得だったんだよー。
あはは、もう少しこのまま続けてどうするか決めようかなって、冒険者はやめはしないけど」

露店ときいて、何か作れるものとかあるの、と杭を傾げ。
一応冒険者へのこだわりは強いらしく、メインを屋台にしてもやめはしないだろうと。

サキ・クハラ > 「この辺りは滅多にこないけど露店があるのを初めて知ったから。
ギルドより奥は行くつもりはないし、そう言うのに負けないぐらいの腕はあるのよ。
場所代は何処でも大変ね」

場所によって場所代が掛かるのは判っているがギルド付近で間で掛かるとは思っていなく。
少年の説明に色々と面倒そうと思ってしまう。

「私がやるなら簡単な串焼きかな。
だってこんなに分厚いのが入ってるのは滅多にないよ。
その辺りはキミのやりたいようにしてみるといいかもね、もしかしたら別の向いてることが見つかる時もあるし」

これでも長く旅をしているので大抵の事が出来ると説明し。
こだわりを見せる事に芯が強いと関心をして。

ハシュレイド > 「そうなんだ、貧民地区でも広場とか、平民地区に近い方とかには偶にあるよ。
腕に自信、っていう事だね、言い切れるのは凄いなぁ。
うん、払わないでいるとそれこそ強制で撤去されるし」

女性が、自分の腕前をほこれば、憧れを込めた眼差しで、見上げて。
大変ねという言葉には、頷きながら苦笑する。

「串焼きか、塩胡椒で行けるし、自分で得物取れるならありじゃないかな。
うん、半端のなるよりは出しちゃえって感じだったからね、運がよかったよおねえさん。
そうだね、うん…一応色々とできる事ふやしたいから、勉強押してるし、忙しいけど、面白いし」

強くて、色々出来るんだ、と尊敬の視線が強まって。

「ねね、おねえさん、良かったら名前聞いていい、又あったら色々旅の話とか聞きたいんだけど。
あ、俺はハシュレイドっていうんだ、呼びやすく呼んでくれていいよ」

そう聞きて、自分の名前を名乗る。

サキ・クハラ > 「広場なんてあるんだ。平民地区に近い方に…
一人旅をしてると自然とそうなるんだよ。
そっちの方が大変そうね」

10年以上放浪に近い旅を続ければ腕前も上がると笑って教え。
強制退去は戻ってこないだろうから大変だという顔になり。

「山か森で調味料と食材を用意できるし一番お手軽。
本当に今日はついてたって事になるね。
若いうちは色々と挑戦する方がいいから頑張って」

これでもベテランだと少し偉そうにしてみせ。

「名前?まあ……いいかな。
私はサキよ。また会ったらその時は色々と話しましょう、ハシュレイド君」

名前を尋ねられると少し考えて、教えても良いかと名乗り返し。
話しをしていれば気が付けばサンドイッチは食べ終えていて、今日はもう次の仕事は良いかと考え。
少年にまたねと告げてはギルドを後にして帰路につくことにして。

ハシュレイド > 「10年以上ってことは…結構ながいよね、俺生まれて無いかも、旅始めた頃に」

そうきいて、驚いて、やはり憧れの瞳で見つめる。

「確かにお手軽だね、うん、色々してみるよ。
サキおねえさん、うん、覚えた…それじゃ、サキお姉さん、またどこかで。
屋台もどらないとだし」

名前を聞いて、名前を呼んでもらえてうれしそうに微笑んで。
軽く綺麗な一礼をして、手を振ってギルドの外へ、直ぐ近くにある屋台の内側に入り接客を始める。
ギルドをでる女性をみれば、軽く手を振って挨拶して、見送り、客に呼ばれて接客へ戻る事に。

そのまま売り切れまで用意した品はうれたらしく、そこそこ設けは出た様子で、嬉しそうに帰るのであった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からサキ・クハラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からハシュレイドさんが去りました。