2021/03/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアーシアさんが現れました。
■アーシア > 「う、ぅ……ん……ひっく……う、ぅ……」
男に肩を貸されながら、否、その体重の殆どを男に預けて歩く女性の姿。
修道女と思しきその女性の顔は酒気で真っ赤に染まり、潤んだ瞳は虚ろで視線が定まっていない。
とある簡単な冒険依頼のあと、打ち上げとして半ば無理矢理酒場への同行を願われ
あれよあれよというままに宴に参加をさせられ、飲んだ事も無い酒、それも強酒を飲まされた。
足元はまったくおぼつかなく、思考もほとんど定まらず、男の介抱がなければどうなっていたかわからない。
「あり、がと……ござ、い、ます……」
心根の素直な彼女が男に対する感謝の言葉だけをなんとか伝える事が出来たのは、丁度宿の一室へ差し掛かった頃だった。
■エレイ > 尚、男自身は彼女らの依頼に同行していた訳ではなく、宴会の近くに居合わせたのも
同じギルドに所属していた、ということ以外全くの偶然であった。
彼女に酒を飲ませたパーティーの連中にはおそらく下心もあったものと思われるが、情けないことに
自分たちも泥酔した挙げ句、男に外に放り出されるオチとなった──というのは全くの余談である。
「──ン……礼には及ばぬぇ。それより吐き気とかはないかね? えーと、アーシアちゃんだったか」
覚束ない声で礼を言われれば、眉を下げて笑いながら気遣うようなセリフとともに、辛うじて聞けた名を呼びかけ。
そのまま客室の扉を開ければ、ゆっくりとその中へと共に姿を消して──
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアーシアさんが去りました。