2021/02/18 のログ
■ムラサキ > (知った顔、ではあったけれどそれを助ける程の義理があった訳ではない。それ程の義理があったのなら手を出すのも一興であるが生憎と彼女達とはそれ程交流があった訳ではなく。
彼女達の痴態をしばし眺めた後、からん、ころん、と下駄の音を再度鳴らして広場を練り歩く。
彼女達を助ける義理もないけれど、でも一言声をかけるのもありだったかしら・・・、なんて考えつつ。
広場といっても彼らだけでこの広場を占拠している訳ではない。また違う場所に目をやれば、また違う集団が違う場所を取ってなにか催しをしていたり、妖しげな屋台が開かれていたりする。他にもなにか興味を引く店や催し。そういうものがなにかないだろうか、と気の向くまま、風の向くまま、様々な集団が輪を作るこの広場を散歩して。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区広場」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 依頼を終えて宿を探していたらこんな時間。
ウロウロしていたらたどり着いた広場であったが…全く嫌なものをみた。
奴隷に堕とされた冒険者の陵辱ショーらしいが…げんなりとした表情でその輪から離れる。
冒険者としてもミレーとしても…そして、自身の気持ちとしても、ああいうものは好まない。
不機嫌そうな顔のままにあるき出す頃には、女の悲鳴は艶を帯び始める頃だった。
助けるならばそれもいいだろう。だが、彼女らとの面識はないし、彼女らが何をしたかも知らない。
悪が彼女らにあるなら、こういう扱いも当然の報い。気分は悪いし、彼女らにも悪いが、関わる気はない。
「ったく、やなもんみたぜ…」
他にも何やら催しはしているようで、賑やかな広場ではある。
あのようなものがなければ普通に楽しめるだろうが…などと思っていると
からんころんと聞き慣れない足音。そちらの方にちらりと視線を向ける。
■ムラサキ > (鬼の童女としても彼女らと対して関わりがあった訳ではない。奴隷に落ちたその時、彼女らに何が起こったのか知る由もないし、調べる理由もない。ただまぁ、あんなに普段勝ち気で強気で、何も恐れるものなんてない、なんて雰囲気であった彼女があんなに可愛らしく啼くものね、なんて感想を抱いただけだ。
けどまぁ、鬼の童女としても彼女らに関わる義理もない。催しの終わりあたりにちょっと顔でもきちんと見に行ってみようか、なんて思うくらい。あの狂乱の渦に混ざるつもりはあまりなくて、もっとなにか面白そうなもの・・・心踊るなにかでもないだろうか、と異国の着物を身にまとい、からん、ころんといった下駄の音を打ち鳴らし、鬼の童女は街を闊歩する。 その際に、視線を感じれば)
・・・ん?
(そちらの方へ振り向き、視線を投げる。目元に紅化粧を施した鋭い視線がミレーの少年を射抜くだろう。)
■ブレイド > 「っ…!?」
少しちらりと、視線を向けただけ。
凝視したわけではなかった。少し音が気になり投げた視線…
それを気取られたのか?だとしたら、その音の主は恐ろしく気配に敏感なのだろう。
よくよく見れば尖った耳に二本の角。人とは異なる姿に異国の風体。
シェンヤンの方でもみたようなみなかったような。
しかしそれとも少し違う。自分の知り合いの東国の方の空気を感じる化粧に着物だ。
鋭い視線が向けられると、思わず歩みが止まり、視線を外すこともできない。
ようは、みられるとは思ってはいなかった。驚いてしまったのだ。
そんな表情を彼女の方に向けるだろう。
■ムラサキ > (ミレーの少年がその鋭い視線を向けられて、萎縮した頃。その視線の主は一歩、足を踏み出した。 カァン・・・、と甲高い石畳を踏む音が響き、そして再び響くのだ。
からん、ころん からん、ころん。
その足音は乱れることなく、規則的に。ただその音は一歩ずつ少年の方へ近づいていく。
からん ころん からん ころん。
そして、音と共に近づくのは匂いだ。つん、と鼻をつくのはアルコール、つまりは酒の匂い。そして、それに混ざる甘い女の匂い。人を惑わし、酔わすような甘い魔性のような匂いをミレーの少年へと届ける。
――そして。その石畳を踏む下駄の音が10度程響いた頃。カラァン、と音を立てて少年の前で止まるだろう。彼が、その場から動かなかったならば、という話であるが。
高下駄を履いてなお少年よりも低い背丈。けれど、その視線は変わらず射抜くように鋭く。)
――こん ばん は ?
(くすり、とほほえみながら語りかけるその声は、高く、甘えるように。けれど、あなたはその声に何を感じるだろう。)
■ブレイド > 驚き、足を止め少女のような矮躯の鬼の視線をうけたままに
そのフードに隠された耳に響くのは不思議な足音。
カラン、コロンと…どこか心地の良い音。
重さを感じぬ軽やかな音。
鼻をつくのは酒の匂い。しかし、その小気味の良い足音は酒の匂いに反して規則正しく
そして優雅ですらあった。
酒の中に交じる匂いに、ちいさくこくりと、喉を動かす。
そして、その女性が目の前に立ち止まれば、その鋭い視線をただただ、驚きに丸くした眼で見つめ返していた。
「ぇ…ぁ?お、おう…」
声をかけられたと、一瞬わからなかった。
蕩けたような甘さと、鈴のようになる声に返された返事は、あまりにもみっともないもの。
■ムラサキ > (身体を前に倒し、フードの中の顔を下から覗き込む。
夜の闇の中で輝く金色の瞳。目は鋭いようであるが、動揺したように驚きに丸くし、その震える声からは怖さ、よりかは可愛らしさを感じる。
フードを被っているからはっきりとは言えないけれど、見目からは少し幼さを感じる――でも、そういうのも好きよ、私。)
ふふ、まるで鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして。最初に視線を寄越したのはあなたでしょう?なにか私に御用かしら?
(普段は然程気にするものではないのだけれど、その時はたまたま、なんとなく、気がついた。だからまぁ、ちょっと刺激がほしかったのもあって少年の方に足を向けて声をかけた。)
■ブレイド > 覗き込んできた顔は低い身長に見合って幼さが残ってはいるものの
それでも化粧のせいか、もとの顔立ちか。美しさを強く感じる。白い肌に真っ赤な瞳。
その肌にかかる髪は雅さを感じさせるが漂う酒と女の甘い匂いが
それよりも妖艶さを感じさせる。
更にかけられた声に、はたと何かに気づいたように少し表情をもどし
「あ、いや…珍しい音がしたもんで、つい、な。気になったならわりいな」
正直に応えるものの、言い訳がましく聞こえるだろうか。
相手は見目麗しい女性。目を引くのは当たり前。
そしてその視線は大体のものがその美しさに見惚れてのものであろう。
はだけられた着物、男ならばその肌に目を奪われて当然だろうから。
■ムラサキ > 音?・・・あぁ、これのこと?
(カン、カン、と下駄で石畳を叩きその音を響かせる。その音は高く、美しく音を響かせる。冷たい夜空に響くその音は刃のように。)
異国の服は珍しい?
(ここはまれびとの国。多くの旅人が集う場所。なれば、異国の服を身にまとう者も一人や二人ではない。けれども、異国といっても数多くある。何も一つや二つではないのだから、もしかすれば彼にとって童女の纏う服は珍しく見えるのかもしれない。
音が珍しい、と彼は言ったがこの高下駄も童女の故郷ではそう珍しいものではないのだから。
傷一つない美しい肌。そして、凹凸のはっきりとした女性らしいプロポーション。それを見せつけるように肌蹴させるのはその身体に絶対的な自信があるからか。見られて、恥ずかしい場所なんてない。そう訴えるように、見せつけるようにその肌を晒し、それを着物で着飾り美しく彩る。それが鬼の童女の立ち振舞であった。)
まぁ、いいわ。でも、折角だもの。少し一緒にどぉ?
(一緒に歩かないか、と誘いをかける。まぁ、ようするに一夜限りのデート、のようなものか。行き先も予定もなんにも決まっていない行き当たりばったりのノープランであるけれど、そういうのも悪くないでしょう?
――・・・ついでにまぁ、ちょっと興が乗ったら味見をしてみるのも悪くないか。)
■ブレイド > 「ん、ああ、それだ。
東国人を見ることはあるけど、そういうカッコのやつは珍しい」
カンカンと鳴らされた履物の音。
彼女の優雅な足使いのない音は美しくも無機質。この音だけであれば気にはならなかっただろう。
視線も彼女に向けることはなかっただろう。
そして、彼女の着物。
東国の中でも戦闘を行う…剣を持ったものと出会うことが職業柄多かったためか
彼女のような着飾った服は珍しい。もちろん、高下駄も。
その衣装から溢れる肌…自分よりも低い背丈だと言うのに、視線をおとせば女性らしい曲線を見せる。
いや、それ以上に欲を掻き立てるような。そんな印象を思わせる。
そんな女がかけた言葉。一緒に…なにを?
少しばかり不思議そうな顔をするが、しかしこちらも予定があるわけではない。決まった宿も。
「一緒にって…このあたりをか?いいけどよ…」
さっきの悲鳴はとっくに艷声に変わってる。
妙な店からは薬のような匂いが漂っている。
この怪しくも賑やかしい広場を一緒に歩く…ということだろうか?
■ムラサキ > そーぉ? でも・・・ふふ。綺麗でしょう?
(くるり、とその場で舞うように一回転。艶やかな華の彩られたその着物は人々の目を集め、童女という女を更に一層美しく彩るだろう。
更にそれを着崩し、その整ったプロポーションを見せつければ妖艶に、人々を魅了する。
欲の詰まった目、多いに結構。見られてこそ、女は美しく咲くものよ。)
えぇ、そうよ。何か予定でもある?ないわよね?なら、少し一緒に歩きましょう?一人よりかは二人の方が楽しいでしょう?
(あったとしても、私に合わせるわよね?そう言外に告げるような程の我儘で傲慢な声。後ろで手を組んで、からん、ころんと歩く様はご機嫌な小悪魔の様。)
ねぇ、あなたの名前は?
(自分は名乗らず、相手の名前を一方的に求めるそれからもやはり傲慢なお嬢様、という雰囲気を感じさせるか。おそらく聞けば応えるだろうけれど尋ねなければ答えない。そんな動きである。)
・・・あの子、いい声で啼くわよね。普段はもっと低い声で喋ってたのよ。氷みたい、なんてよく言われたの。それが今はあの有様。媚びるみたいに甘い声で鳴いて、ふふ 男嫌い、で通っていたのが嘘みたい。まさかあんな風に蕩けて、媚びるみたいに啼くようになるなんて思わなかったわ。
――そういうギャップって、男の子からしたらたまらないものかしら?
(かつて魔女であった奴隷の声を背に、まるで世間話でもするかのような気軽さで語りかける。事実、童女からすればそれは世間話程度のノリであるのだが。ちらり、少年の方を覗き見るように視線を投げつつ、そんな問をかけて。)
■ブレイド > 「お、おう、そりゃそうだけど…」
舞うような動きに少し頬を染める。綺麗でしょう?と問われて初めて、その童女の美しさを認識したと言わんばかりに。
見せつけられた肌にきらびやかな着物。
そして、先程無機質な音を立てた下駄はカラリと優美な音を奏でて一回転。
どこかしら我儘さすらも感じる彼女の提案。
その無言の圧力、そういうものにはなんとなく弱い。嫌だとおもうことでなければ断ることは殆どない。
「ねぇケドさ…ま、歩くってならいいぜ。オレもこういうとこを一人ってのは居心地わりぃし。
名前は…ブレイドだ。アンタは?」
彼女の言葉にうなずけば、その後を追うように歩き出す。
名乗らぬ彼女にも一応名を問うが、その返事がまともに帰ってくるかどうか。
それすらも疑わしいほど。この童女にはそんな気配を感じた。
そんな彼女に導かれるように歩いていけば…かかった声はその背の声の主のこと。
知り合いだったようだが…
「し、しらねぇよ!っつか、オレは奴隷ってのはどうも嫌いでな。同業者からすりゃ同情しかねぇぜ…
アンタはああいうのは気にならねぇタイプみてーだが…」
などとは答えはするものの、彼女の問いに対しておもうところはある。
どちらかといえばYesだ。
とはいえ、それを応とはいい切れない。まるで、彼女を最初からそういう目で見ていたと思われそうで。
だが、かぁっと頬が熱くなるのが自分でもわかってしまう。
■ムラサキ > ふふ。
(声に震えと照れを感じれば童女としては満足。言葉としては反応はいまいちだとしても、その震えだけで見惚れてしまっていたのだろう、と推察できる。実は違ったとしても、悪い感情は抱いていないだろう。それが分かっただけで満足だ。)
ムラサキ。ちゃんと覚えて帰るのよ。
(ふふ、と小さく微笑んで笑う姿は見目相応に。
きちんと名を返す程度には常識というものはあったらしい。
その思考回路は独善的で、我儘な小悪魔であるが一応相手を敬う心は一欠片程度はあったらしい。)
ふふ、意地になっちゃって。かわいい。
でも、嘘はいけないわね。顔、赤いでしょう?
(そうして、童女は少年をからかい、弄びながらふらりふらりと夜の広場を練り歩く。ここはマグメール。性に奔放な夜の街。あちらこちらから誘惑が絶え間なく押し寄せればそれをネタに少年をからかって遊んで回る。
――最後、別れ際に少年を味見して去ったかはさて。あなたと私の思い出の中に。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区広場」からムラサキさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区広場」からブレイドさんが去りました。