2021/02/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセプティ・ダウトファイアさんが現れました。
■セプティ・ダウトファイア > 少女は言った
「ちょっとお出かけしてくるね、パパ。」 と
義父は言った
『見境なしはいけないよ。』 と
身に着けている代物が、仕立物としては金銭はかかっているものとわかるもの
しかし精神が欠けた瞳や、隈のライン 火傷の部分が露わな面貌
身分不明なサフランゴールドの髪色は、いい値になると思われるのだろうか
好くて見世物小屋 ゲテモノ愛好家には高値がつくかもしれない、その身なり
なによりも清潔な匂いが貧民地区や裏通りの住人には、ひどく鼻腔に残るだろうか
垢だらけの娼婦や香水で隠しただけの体臭
陶酔薬で汚れた歯列や、ピンキリな面貌と体の凹凸
それらと比べるのなら、平民地区の人間は喰うことだって厭われないかもしれない
富裕地区ならば羨み 嫉妬 なんでもしてみせる数えきれない欲望があるだろう。
勿論、治安のまだましな場所や、誰ぞが指揮を執っているのであればまた違うだろう
中には貧民地区という場末の中で、わずかに残った危機感を感じる嗅覚が少女から遠ざかっていく。
セプティからすれば、それはつまらない。
見境なしに、手荷物を横取りしようとする猿程度の輩に来てほしかった。
しかし裏通りや貧民地区の表通り
真夜中の散歩に至った、ロングブーツの踵の音色 綺麗に鳴れば鳴るほど、それはこの地区の住人ではないとわかるのだ
くたびれた靴底 引きずった脚 杖をつく硬質音 それらのない音がしてしまうのだから
寄るか離れるか それだけしかしない 小柄な少女となれば 真夜中では不気味に映ったのだろうか
セプティの他愛ない思惑は、読まれているということだ。
ご案内:「」にセプティ・ダウトファイアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区広場」にムラサキさんが現れました。
■ムラサキ > (昼間はバザーや大道芸のような健全なイベントを。夜になれば奴隷の調教ショーや公開陵辱のような卑猥なイベントを。
そんな催しが頻繁に開かれるのがここ、貧民地区のとある広場であった。太陽が落ち、空に満天の星々が光る頃、ここに足を踏み入れれば開かれているのは当然、その卑猥な催しである。広場に足を踏み入れれば耳に響くはとある女性の悲鳴と嬌声。そして下卑た男達の笑い声。
まぁ、何が行われているのかといえばこの国ではよくあることであるのだけれど、先日、奴隷に落ちたとある冒険者のパーティの後悔陵辱ショー、である。)
あの、子・・・。
(からん、ころん、と下駄の音を鳴らしそこに通りがかったのは一人の鬼。お立ち台の上に押し倒され、ショーに出されていた女奴隷に見覚えがあった。
以前、冒険者ギルドで見かけた覚えがある。 確か先日までは立派な魔女の装束に身を包み、自信に満ちあふれていたような目をしていたはずなのだけれど、今はそれはなく。魔女の装束は見る影もなく、その肉体を飾るのは首輪と手錠といった奴隷の拘束具。強気そうな目は涙に濡れて、自信たっぷりな言葉を発していたその声は艶めいた嬌声をあげるばかり。
ついこの間までは男達を尻に敷くような態度であったのだけれど、今はその逆。押し倒され、裸に剥かれ、許しを請うような悲鳴をあげながらその秘所や唇に男達の欲望を一身に浴びる、雌奴隷と化していて。)
・・・あの子、あんな声で鳴いたのね。
(奴隷になっていた、なんて初めて知ったけれど知った顔があんな姿を晒している、というのは少しばかりそそるものがある。あまり交流が多かったわけではないけれど、何度か話をしたことはあった相手であったから、あんな姿を見るのは新鮮で、ゾクゾクと昂ぶるものを感じて・・・足を止めて、少しの間名前も顔も知っているかつて魔女であった少女の痴態を遠くから見つめていた。)