2020/10/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にミシェイルさんが現れました。
■ミシェイル > 飢えに負けて身売りを初めて数日。
物乞いよりはマシではあるが、やはり尊厳の切り売りは精神的に堪える日々であった。
ましてや、標的は主に男だ。
このような姿ではあるが、男相手に恋慕や性欲を抱く事はない。
少なくとも、ミシェイル自身はそう信じていた。
そして成果の方はといえば、芳しいとはいえない状況。
男であるという点を除けば、ミシェイルの姿は男受けもそう悪くないはずなのだが。
態度があくまでも男性的で、あまり客に媚びようとしないというのがいけなかった。
爆乳の少女のような姿と声で、ぶっきらぼうな男言葉での勧誘。
たまに引っかかる男もいるが、大体は訝しんで無視をされるという始末だ。
とはいえやり方を変えるつもりは今の所ない。
「おい、そこの男……。その、溜まっているんじゃないか?口でしてやるから、20ゴルドでどうだ?」
日が落ちてきて肌寒くなってきた頃がミシェイルの主な活動時間だ。
大通りから離れ、一人でふらついている男にぎこちない笑顔で声をかける。
ローブから爆乳を曝け出して、股間は慎重に隠しているだけという姿で。
男であるというアイデンティティの数少ない拠り所ではあるが、身売りをする時にはどうしても都合が悪いので極力隠すようにしている股間の男性器。
男らしさを捨てられないでいるのにそれを隠さなくてはいけないというのは、凄まじく屈辱であった。
しかし折角そうやって声をかけたところで、男は首を振って立ち去っていく。
だがそれも仕方のない事。
売春もやりやすいスポットは既にどこかの娼婦が待ち受けていて、新参で一人きりの、それも男が入り込む余地などない。
更に言えば、そういった場所を避ける輩を相手にしていては、成功率は当然下がる。
ましてやミシェイルの勧誘は上手いとは言えないのだ。
それでも安くしていれば、たまに物好きが利用してくれるので辛うじて食いつなげている。
とはいえ、冬の迫るこの季節。
今はまだ良いが、こんなほぼ裸な格好で本格的な冬を迎えれば、果たして生きていられるかも怪しい。
ただ食いつないでいるだけではいずれ詰みが見える事は明白であった。
せめてまともな服を手に入れて、それから何か仕事を手に入れたい。
その仕事も、こんな体では果たして何が務まるか不安ではある。
それにこの胸の収まる服となると果たしていくらになるのか。
そもそもこの敏感な体で服を着られるのかも分からない有様だ。
考える程不安ばかりが募る。
客も捕まらず、ひとけのない路地をとぼとぼと一人歩く。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフラスさんが現れました。
■フラス > 王国の貧民地区、若く精気にあふれる兵士たちが話しているその少し後ろを
とぼとぼと歩く男がいた。話している内容は様々だった、この先にある平民地区にある店には
良い女がいるとか、裏道にすぐやらせてくれる女がいるとか、東の通りの酒場はまずくてやめた方がいいとか
年齢の様々な兵士たちがそのような話で盛り上がっていた。
平民地区へと向かう道から違う方向、相手のいる通りに差し掛かると誰もいないと思って目を通した
兵士たちはもし角を隠れるようにしていなければ、相手の姿が目に留まる。
豊満な肉体をした少女?のような姿をした相手を王国の兵士たちは奇怪そうな顔で眺めていた。
身体は随分と男受けしそうだ、だがどうにもその場にそぐわない印象を受けた。
そうしているうちに一番歳の行った兵士たちが何か事情を知っているのか、ニヤニヤと笑い出し
後ろに立っていた比較的若い中堅の兵士の肩を叩くと何かを言っている。
そして若い兵士だけを、相手の進む道の方まで背中を叩いて送り出すと
兵士を小ばかにしたような笑いを浮かべながら兵士の一団は話を続け、違う通りに向かって歩き始めた。
「……………………」
男もまた相手と同じく、頼りない足取りで相手に向かって歩き始めた。
恐らく少女、便宜上そう表現する相手のかつての在り方よりもはるかに位の低そうな王国の戦闘要員。
そのまま歩みを進めるのであれば、相手に突き当たるかもしれない。
服装な標準的な王国の下級の装備、それを着崩したものにヘルムを被っていない姿。
剣も支給された何の代わり映えも無いものだが、その下に差している黒い鞘に収まった剣だけが
異様な雰囲気を放っていた。
「……ぇっと」
■ミシェイル > 視界の端に兵士の一団が映る。
後ろめたい気持ちもあるし、何よりこのような格好だ。
ローブで全身を覆い、乳首はすれないように両手で押さえておいて。
こそこそと道の端に寄って、極力何事も起きないようにやり過ごそうとする。
そうしていると幸い兵士の一団は道を逸れてくれたが、一人だけがこちらへと向かってきていて。
避けるべきか、反応せずすれ違うべきか一瞬考える。
治安の悪いこの地域、兵士とてその大半はろくなものではない。
関わり合いになって下手に因縁をつけられては面倒だが、露骨に逃げ出してはむしろその口実を与えてしまうだろう。
考えた末、無難にすれ違ってやり過ごす事に決めた。
しかし、一人残った兵士はといえばどんどんこちらに向かってきていて。
何か言いたそうに口を開くが、そこで止まっている。
ああ、そういう事かとミシェイルは一つ当たりを付けた。
「どうしたんだ?一夜の慰み者でも探しているのか。」
兵士に向かって言葉を紡ぐ声は若いというよりも幼さを残す少女のような高さ。
それでいて、口調はしっかりとした大人の男性のようでちぐはぐだ。
それは自分でも分かってはいるが、口調を改める気などない。
■フラス > 青年兵士は、少女のかけてくる言葉に頭を上げる
「ぇ…あ…あぁ…はい…そういう事…ですかね」
「何か【良いサービスだ】って言ってたんで…」
青年は明らかにゲテモノを差し向けられた流れだった。一応身なりは整えている青年は
うだつの上がらない風体で、口調と態度だけ見ると目の前の少女の方がいくらか立派に見えるほどだった。
「…さっさとやった方が良いですよね…ぇっと…いくらになりますか?」
青年は財布代わりの袋を取り出すが、中を除けば200ゴルドぐらいしか入っていない。
ぼろを着たこの様子だと高くはないかもしれないが、明日使う金とも考えると
僅かに躊躇する。それほどの青年だった
「……100ゴルド以上します?」
青年は財布を握って縮こまり、恐る恐る少女の様子をうかがった。
その途中、少女には聞き取れない小さな声で、何かに向かって一瞬囁く仕草があったのを
夜目が利くのであれば分かるかもしれない。
■ミシェイル > 路上での売春を摘発する、というつもりでないようでとりあえずは警戒を少し緩めるミシェイル。
しかし、言質を取られないように直接的な表現は避けたのだが。
何の説明もなく自分が相手をする前提になっているのは、あまり良い気分ではなかった。
それだけ噂になっているのか、もしくはそんなに娼婦らしく見えてしまっているのか。
とはいえ、どうせやる事をやるのなら話が早いと思っておくとしよう。
「口だけなら、一回20でどうだ?」
相変わらずの男口調。
それも愛想がない。
このような商売をするには致命的ではある。
だがとりあえず、折角向こうから寄ってきてくれた客である。
値段を気にするところからして裕福そうには見えないし、見た目の印象からもそれは覆りはしない。
さっさと射精させて、それで代金を貰ってお別れとしよう。
その程度の考えで、提示した金額と内容が口で抜くから20ゴルドというラインであった。
■フラス > 「あ…20?…20なら…まぁ…」
思ったよりも良心的な値段だった。獲物を見つけてくる貧民地区の住人であれば
際限なく釣りあげてくる可能性もあったから、そう胸をなでおろしながら思っていた。
再び何かに囁く仕草を見せたが、相手がもうさっさと済ませてしまいたいというのであれば
こっちも煩わせるわけにはいかないので、たよりなくコクコクと頷いた。
「ぇ?でも…ここでやるんですか?もう少し人目のない所ですよね?」
急にひより出し、辺りを見回す。風紀の乱れ切った空間とはいえ未知のど真ん中は流石に
気が引ける。ルーチンワークとしてさっさと済ませたい相手には申し訳ないが
そのように伺いを立てた。しかし、体は正直なのか少女の乳房の揺れを見ていると
青年のズボンの内側に収まっているモノが熱く固くなっていた。
口だけで仕事をする時があるのか、よほど上手なのだろうかと考えながら
相手の都合のいいようにただ情けない風体で付いていくだけの青年がいた
■ミシェイル > 「……人前で、しゃぶっているところを見られたいと思うか?人の居ないところに行くから、ついてこい。」
なよなよおどおどとしていて、男らしくない。
ミシェイルからの目の前の客に対しての評価はその程度のものだった。
普通の男の体でいられるのがどれほど恵まれているかなど、普通の男なら気にするはずもないのだが少々腹立たしい。
それに、金で女を買おうというのであればもう少し開き直っておけと思うのは勝手すぎるだろうか
そもそもミシェイルは女ではないが。
だがまあ、客の一人ひとりにいちいち腹を立てている訳にもいかない。
薄暗い物陰に向かって、ミシェイルが先導していく。
「この辺りでいいか……。ほら、ズボンをおろせ。」
路地裏の更に端。
滅多に人の通らないそこの物陰にミシェイルは膝をついた。
滅多にとはいえ、封鎖されている訳でもない屋外だ。
時間をかければそれだけ誰かと遭遇する確率は上がる。
さっさと済ませて代金を受け取って、それでお別れとしよう。
ぶっきらぼうに言い放ったミシェイルは、限りなくドライな思考で自分の行為を割り切ろうとしていた。
■フラス > 「あぁ…はい…すいません」
申し訳なさそうに頭をかきながら大人しくついていく。その過程で何かどこかで感じた感覚だなと
そう静かに重いながら先導されるままについていった。その間にも何か懐に向かってコソコソ
話している様子が見られる。
更に暗がりのスペースに連れてこられると、もうさっさと終わらせたいという雰囲気が
明らかに見えていた。青年も悪いから早いトコ終わらせようと金具を外して
自らの肉棒を露にすると、少女の身体には素直に反応していたのか
怒張し、それはもう30cm近くになり、太さもかなりあるカリ高の筋肉の腕のように非常に硬くなった
肉棒が少女の目の前で脈打っていた。カリはとにかく高く、あらゆるものを削り出しそうな
青年の態度とは真逆の堂々としたものだった。
「じゃぁ…その……お願いします?」