2020/08/22 のログ
黒須 > 「いんや。
とっくに返済は終わってるからな…。ただ、そこら辺には通じてるって話だ。」

(もう人身売買は行っておらず、今はこの店で商売をしているのは確信を持っていた。)

「持ってねぇと、また店主にめんどくせぇこと言われるだろ?」

(めんどくさい事が嫌いなため、そうならないようにするために差し出した。
しかし、持ち金はあるらしくそれを見れば1度金貨を戻す。)

(店内に入るとそのまま帽子選びを始める少年。
店主を軽く探すようにしながらもその様子を眺めた。)

「…好きにしろ」

(ファッションセンス等無く、似合うかどうかわからなかった。
気に入ったものを買えばそれで良いだろうとかなり適当な気持ちであった。)

ジーゴ > 「よかった…」
既に主人がいる奴隷だが、売り飛ばされては
ミレー族という性質上、きっとひとたまりもない。

「お金あるから大丈夫だってば」
ポケットにしまった硬貨をポケットの外から叩いて、
チャリンと金属の触れあう音を鳴らした。

「えー、どれでもいいってこと?」
相手は自分の帽子選びには全く興味が無いようだった。
ミレーでは入店しづらいから付き合ってくれていることにも、気がつけない少年は、帽子選びに興味を示さない相手に、小さな声で不満を漏らした。

「これいくら?」
帽子をいくつか見ながらも、付いている値札が読めない。
今のところの第1候補は黒いキャスケット。
シンプルな服装に合っているし、髪色とのバランスも良い気がする。
持っている金で足りるだろうかと心配になりながらも、書いてある値札を相手に見せて、読んでもらおうとして。

黒須 > 「俺は適当に服揃えているだけだからよ…どれがいいだか言われてもわからねぇんだよ…。」

(髪を掻きながらふぅっとため息を漏らす。
似合うかどうかの判断は自分であり、聞かれてもわからなかった。)

「あ?それか…」

(帽子を受け取ると値札を見る。)

「…金貨2枚…だな」

(書かれている金額を読んだ。
金銭感覚は貧民地区での貧乏暮らしからの騎士昇格。
金が余りすぎたために高い値段なのかどうなのかわからなかった。)

ジーゴ > 「シャツが白で、ズボンが黒で、髪は灰色だから、帽子は黒色がいいかなっておもった」
理由を説明してみせて。
確かに黒ずくめの相手の姿を見て、適当に選んでいると言っているけれど黒色が似合っているな、と思った。

「きんか!2枚!」
貧民街で売っているにしては高い金額。
手元にあるのは、金貨に満たない硬貨があるばかり。
この硬貨が何枚で金貨一枚分かもわからないから、
仕方なくポケットから全ての硬貨を出して、相手に見せた。

「これでたりるかな…?」
心配げに男を見上げる少年。
耳は緊張でピンと上に伸びた。
細かい金額の硬貨を全て足せば、ほんの数枚分の銅貨が足りない金額しか持っていないことがわかるだろうか

黒須 > 「…なら、良いんじゃねぇか?」

(説明を受けるも特に関心を受けている様子はない。
それで良いのならそれにすれば良いのだ。)

「払えねぇのか?」

(硬貨を取り出して見せる少年。
数えていての足りるはずがない。
緊張で立っている耳を見て、ため息を吐く。)

「…あぁ、めんどくせぇ。」

(そういうと、少年の手に金貨を2枚落とす。
硬貨がぶつかり、響き会う音が店内で響く。)

「…そいつはお前への貸しだ。
返済は…また会った時に返せばいい。」

(くるりと背後を見せながら髪を掻く黒須。
少年に借金を背負わせるも返済は再度会った時で良いと条件を出す。)

ジーゴ > 「うんうん、とってもいい!」
相手に説明したことで、ますますいい色だと納得して
頷いた。

「ん…足りないみたい…?」
納得して買おうとしていたのも束の間
足りないコインに項垂れた。
今日は買えないかな、と諦めかけていたときに
思わず受けとってしまった2枚の金貨。
これなら買える!
嬉しくて、獣の耳は後ろにぺたんと倒れた。

「ありがとう!」
借金の怖さも知らないから、暢気に受けとって。
それで無事に会計を済ませる。
店主もちゃんと金が払えればごちゃごちゃは言わない。

無事に買えた帽子をニコニコと被ってみせる。
サイズもばっちりで、色も本人は大変気に入っている。
問題だった獣の大きな耳も隠れるし、大満足。

連れだって店を出れば、帰りの道が分かれるところまで
相手に嬉しそうに話しかけて、面倒くさがらせてしまうかもしれないけれど。

黒須 > (嬉しそうに帽子を買っていく少年。
不安そうな様子をしていた癖に、まだまだ知識が足りずで借金の怖さを知っていない。)

「…ったく、ガキは面倒だな…。」

(購入する様子の少年の姿を見て一言呟く。
けれども、その言葉に嫌味や嫌悪は無い。
感じれるのは、安心したという気持ちだろう。)

(そのまま途中まで同じ道を歩く。
嬉しそうに話しかける少年の言葉を軽く聴きながらも内容は理解しようとしない。
そろそろ別れるぐらいの所に行くと、1度だけしっかりと少年を見る。)

「…良かったな。」

(一言、低くも優しい口調をしながら、ポーカーフェイスで睨み顔だった顔に軽く笑いかける顔が浮かぶ。
その後は背中を向け、少年とは別の道を歩く。)

ジーゴ > 「でね、だからね。帽子があるとね」
帽子が無くて以下に大変だったかとか、帽子が買えてどれだけ嬉しいかとかを
聞き流している相手に聞かせ続けて。

「ありがとう、バイバイ」
分かれ道のところで、相手の言葉を聞くと
より一層笑って。
大きく手を振ると、お互いの寝床の方に別れていくだろう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からジーゴさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」から黒須さんが去りました。